
2024/07/26
L’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【第33回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
1994年のメジャー・デビューから今年で30周年を迎えた日本を代表するロック・バンドのL’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)のおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第33回です。
前回はGLAYをご紹介していましたが、やはりGLAYときたら同時期に活躍した日本を代表するロック・バンド、L’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)を取り上げないわけにはいきません。
というわけで、今回はラルク・アン・シエルについて僕の好きなアルバムを5枚選んでご紹介します。
まずは簡単にラルク・アン・シエルというバンドについてご紹介します。
L’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)ってどんなバンド?
ラルク・アン・シエル(以降:ラルク)は、ベースのtetsuya(テツヤ)が中心となって1991年に結成されたバンドです。
そのtetsuyaがまだアルバイトをしていた頃に、知人のバンドマンからギタリストのhiro(ヒロ)を紹介されたことからバンド結成を考えるようになりました。
しかしそのバンド結成は上手く行かず、それからtetsuyaは、あらゆるライヴハウスに顔を出しては色んなミュージシャンと音合わせのセッションをしていたのだとか。(かのT.M.Revolutionで有名な西川貴教ともセッションをしたのだとか。)
その過程で別のバンドJelsarem’s Rodで活動していたボーカルのhyde(ハイド)とドラムのpero(ペロ)と出会っています。
Jelsarem’s Rodのライヴを毎回のように観に行っていたtetsuyaは、hydeの歌唱力に惚れ、その後は何度も何度も「俺とバンドを結成しないか?」と持ちかけていました。
Jelsarem’s Rodでの活動が上手く行っていなかったhydeは、とうとうtetsuyaのバンド結成の誘いに折れて、一度セッションを行うことになりました。
そこで自身のバンドよりも演奏力の高さに驚いたhydeは、tetsuyaと共に新バンド、L’Arc〜en〜Cielを結成することとなります。
この時点でラルクは、ボーカルのhyde、ギターのhiro、ベースのtetsuya、ドラムのperoという4人組のバンドでした。
しかしその後、1992年になり活動拠点を東京まで広げていく際にギターのhiroが脱退しています。
ここでtetsuyaと学生時代からの知人だったkenがギタリストで新加入することとなりました。
更に1993年になりインディーズでシングルをリリースした後にドラムのperoが脱退しています。
その後任にsakuraが加入しています。
hyde、ken、tetsuya、sakuraの4人となったラルクは、ついにインディーズでデビュー・アルバムとなる『DUNE』をリリースすることになります。
その1年後の1994年には、2ndアルバム『Tierra』でメジャー・デビューも果たしています。
その後、バンド活動は順調に進み1996年には、アルバム『True』でついに大ヒットを記録して全国的に有名なバンドとなりました。
しかしこの時期にsakuraが違法な「ブツ」を所持していたことで逮捕されてしまいます。
バンドは活動を一時停止し、休止状態となってしまいました。
約8ヶ月の活動休止後に新ドラマーのyukihiroが加入することになります。(当初はサポートメンバーだったが、その後正式加入します。)
ここで今現在のラルクのメンバーが揃います。
活動再開後は、シングルもアルバムも毎回大ヒットを記録して、日本だけでなく海外でもファンの数も増え続けていますが、多忙になれば多忙になるほど、メンバー間の争いが起こったようです。
2000年代初頭にhydeが一度はバンドを脱退しようと決意したのですが、その後tetsuyaに説得され、そして「ラルクというバンドがいかに巨大な存在になったのか」に気づき、再びバンド活動を続ける決意をしています。
ただしその後も何度か意見の一致もあったようで、一時期は「ファンのためにバンド解散をしないで続けている。」状態の時もあったようです。
メジャ-・デビュー30周年を迎える今年は、またバンドでのライヴ活動を再開していますが、アルバムは2012年にリリースした『Butterfly』以降止まっています。
あれから12年の時が経ち、”EVERLASTING”、”Wings Flap”、”Don’t be Afraid”、”ミライ”、”FOREVER”と5曲ものアルバム未収録シングルが堪っています。
この先どなっていくのか?は、神のみぞ知る状態ですが…今回はそんなラルクのアルバムから僕がおすすめしたい5作品を選んでランキング形式でご紹介します。
いつも通りにベスト盤やライヴ盤にコンピレーション・アルバムは除いたスタジオ録音されたオリジナル・アルバムから5枚を選出しています。
それでは第5位から始めます。
L’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:L’Arc~en~Ciel – 『True』
第5位は、1996年にリリースされた4作目のアルバム『True』です。
本作は僕がリアルタイムで初めて聴いたラルクのアルバムです。
初めてラルクの存在を知ったのは本作に収録されているシングル曲の”風にきえないで”のMVを当時のTV番組で観てからです。
この曲の疾走感が好きで、ラルクに興味を持ちました。
そのため今でもこの曲が凄く好きなのですが…あまりライヴではやってくれない曲なんですよね…残念です。
次にリリースされたネオアコ風のポップ・ソング”flower”が大ヒットしてラルクは更に有名になりました。
当時は同級生らとカラオケに行くと、必ず誰か1人が”flower”を歌っていた記憶です。
ポップな2曲が続いた後に少しヘヴィーな”Lies and Truth”がリリースされて、そしてついにアルバム『True』がリリースされました。
アルバムを聴いてみると、”Fare Well”とピアノのイントロが美しい”Caress of Venus”の冒頭2曲を聴いて、どことなく邦楽ぽくない欧州ポップ風な感じだったのが気に入りました。
かと思ったら、ハード・ロック風な”Round and Round”があったり、キャロル風の”I Wish”があったりと…。
また僕も最初に本作を聴いた当初から”the Fourth Avenue Cafe”を「いい曲だな~♪」と感じていたのですが、当初はシングル・カットされる予定でした。
確か遠い記憶でこのシングルのリリースに伴う告知を見たような…!?
ちょっと子供時代のことで記憶が曖昧なのですが、当時はsakura逮捕の件でシングル化が白紙になりました。
しかし2006年になって、ついにこの曲がシングル・カットされています。
実に10年経ってからのシングル化です!
本作はsakura在籍時の最高傑作だと言えますが…しかしその後のラルクの快進撃と比べると、まだ少し未熟さが感じられます。
余談なのですが、本作収録曲の”I Wish”は、ラルクのパート替えパンク・バンドのP’UNK〜EN〜CIEL (パンク アン シエル)のバージョンがかっこよかったりします!
パンク アン シエルでは、tetsuyaがボーカル/ギターで、hydeがギター、kenがドラム、yukihiroがベースを担当しています。
ラルクのライヴの途中でメンバーのパートチェンジ・バンドとして2004年から始まりました。
この変形バンドではラルクの特にポップな曲を、パンク風にアレンジしてtetsuyaが歌っています。
“I Wish”は、パンク アン シエルの9枚目のシングルとして2007年にリリースされたラルクのシングル”Hurry Xmas”のカップリングとして収録されています。
ちなみにパンク アン シエルのアルバム『P’UNK IS NOT DEAD』は、2012年にリリースされた『BUTTERFLY』の完全生産限定盤の特典CDとして発売されました。
残念ながらこのリリースを最後にパンク アン シエルの活動は終了しています。
第4位:L’Arc~en~Ciel – 『HEART』
第4位は、活動再開後の1998年にリリースされた5作目の『HEART』です。
今にして思うと、前作『True』のリリースからたったの2年しか経っていなかったのに、当時の記憶としては「なかなかラルクのアルバム出ないな~。」といった感じでした。
今では12年も新作が出ていないのにね…。
でもあの頃は僕も子供だったし、人気絶頂にあったラルクの活動休止はとても長く感じられました。
久しぶりにリリースされたシングル”虹”は、自らのバンド名でフランス語のL’Arc~en~Cielを日本語にした「虹」と付けられていて、ここから心機一転するという気概が感じられました。
どことなくツェッペリンの「天国への階段」のような…欧州の香りが感じられる曲です。
それから先行シングルとなった”winter fall”がリリースされたのですが、この曲は当時学校でかなり話題となりました。
「ラルクが帰ってきた!」と大盛り上がりでした。
“flower”に次いで何回この曲をカラオケで聴いたことか…。
僕の印象としては「ドラムが細かく叩く人に変ってる!」とそちらが気になりました。
僕自身は例えばジャズ・ドラマーのロイ・ヘインズのような「パタタタタ!」と千切りするような細かいドラミングが当時から好きだったのでこの変更は好きな感じでした。(実はラルクよりもジョン・コルトレーンの方が先にハマっています。)
yukihiroの加入は少なくとも僕にとっては「良い変更」だと思えました。
しかし当時はかなり批判的な意見もあったようですね…。
僕の同級生も「なんかドラムうるさくね?」と言っている奴もいました。
まぁドラムの好き嫌いも人それぞれなので、仕方ないことですね…。
僕は細かいドラミングが好きです。
ちなみにこの”winter fall”を聴いたGLAYのTAKUROは、「これはやられた!」と思ったのだとか。
TAKUROが一番好きなラルクの曲らしいです。
本作は、過去作にはなかったような壮大な”LORELEY”で幕を開けます。
ローレライとは、活動休止中にメンバーが立ち寄ったドイツの岩山、及びその岩にいるとされる精霊の伝承のことです。
3曲目の”Singin’ in the Rain”はkenが珍しくジャジーなギターソロを弾くオシャレなジャズ風の曲で、”Shout at the Devil”はハードなロックです。
また「tetsuポップ」と呼ばれる歌メロ重視のポップな曲”milky way”や、ストリングスが豪華な”あなた”といった曲もアルバム後半に収録されています。
この2曲はパンク アン シエルでも取り上げられていました。
この”あなた”は、後の”Pieces”に繋がっていくのですが、当時の音楽雑誌のインタビューで確かtetsuyaが「バラード曲を作る際にはストリングスを入れたら良くなる」みたいに語っていました。
ちなみに本作辺りからkenのギターにも変化が出ています。
結成当初はラルクのメンバーが好きだったザ・キュアー風のゴシック・ロック調の曲が多く、hydeもロバート・スミスっぽい歌い方をしていました。
kenのギターも、当時の英国ロックでよくあったU2やエコー&ザ・バニーメン風の付点8分に設定したディレイを使った幻想的なスタイルでした。
それが活動休止時代にkenがグランジ系をよく聴いていたことから、この辺りからグランジ風、というか特にダイナソーJr.の影響が見え隠れするようになります。
それに釣られ(?)hydeもなんとなくニルヴァーナのカート・コバーン風なシャウトに変ったような?
ドラム意外にも色々と変化していっているのですが、どうしても「人そのものが代わった」yukihiroばかりが批判を受けていたのは少しかわいそうだな…と思いました。
バンドの音楽性が少しずつ変っていくことはよくあることですからね。
第3位:L’Arc~en~Ciel – 『ark』
当時GLAYが”誘惑”と”SOUL LOVE”のシングルを同日にリリースして話題となりました。
それに続く形でラルクは、”HONEY”、”花葬”、”浸食
〜lose control〜”の3曲のシングルを同日にリリースしました。
それだけでなくラルクは、『ark』と『ray』とアルバムまでも1999年に2枚同時にリリースしました。
活動休止後のラルクは、それまでの鬱憤を晴らすかのようにシングルにアルバムまでもリリース・ラッシュが続きました!
当時のファンは大変でしたよね…僕もお金の工面に苦労しました。
『ark』と『ray』は、今回のランキングではどちらか1枚だけの選出にしようと考えたのですが、壮大な”forbidden lover”に、終末観漂うロックな”HEAVEN’S DRIVE”、そしてU2風のディレイの音が堪らない”DIVE TO BLUE”の僕が好きな3曲が収録されているこちらの『ark』を選びました。
ディレイを使ったギターカッティング好きとしては、”DIVE TO BLUE”は外せません!
当時は「ノストラダムス大予言」が話題となっており、1999年という世紀末に「終末論」みたいなのがTVや雑誌でもよく取り上げられていました。
オカルト系の雑誌とかが扱うだけでなく、普通にTVとかでやってましたよね。
僕もまだ子供だったので、今みたいに「陰謀論か何かかな?」とはならず、「大きな戦争とか起こるのかも?」と何かとてつもない事件が起こるんじゃないかな?と信じていました。
実際には大きな事件も何も起きませんでしたが、ラルクのアルバムは「世紀末思想」を感じさせる『ark』と『ray』の2枚がリリースされました!
もちろんラルクのメンバーは「終末論」を信じていたわけではないようですが、それでも本作に収録されている”forbidden lover”や”HEAVEN’S DRIVE”に、『ray』に収録されている”死の灰”や”It’s the end”に「世紀末思想」を感じられます。
また2作共にyukihiroが制作した”Larva”と”L’heure”といったサンプリングやリズムループを上手く使ったデジタルなインスト曲が収録されています。
当時はケミカル・ブラザーズやプロディジーなんかが流行っていましたからね。
ラルクにもこういった曲があってもいいのかも!?
ちなみに2000年に『ectomorphed works』という異色のリミックス・アルバムもリリースされています。
この時期のラルクは立て続けにシングルをリリースしていたので、『ark』も『ray』もまるでシングル・ヒット集みたいに感じられましたが、今聴いてみるとバランス良くシングル曲が配分されていますね。
ちなみに先ほど触れていましたストリングス満載の”Pieces”はこの『ark』にアルバム・ミックスで収録されています。
“Pieces”は、アルバムより先にシングルで発売されていた曲です。
第2位:L’Arc~en~Ciel – 『REAL』
第2位は、2000年にリリースされた8作目のアルバム『REAL』です。
過去作と比べると、かなりロックになったな~と感じたアルバムです。
先行シングルとしてリリースされた”STAY AWAY”は、かなりポップな曲でしたが、アルバムはハードな曲”get out from the shell”と”THE NEPENTHES”が冒頭から続きます。
また前年にシングルでリリースされていたエレポップ風の”NEO UNIVERSE”も収録されています。
その”NEO UNIVERSE”と両A面だった”finale”も収録されています。
前作『ark』や『ray』よりもシングル曲が減ったのと、『heavenly』や『True』の頃のようにバンドの進む方向性に迷いが感じられなくなってきたアルバムです。
ただ、当時から思っていたのですが…20年越しでこのブログで吐露させて下さい。
本作に収録されていてシングルとしてもリリースされていた”LOVE FLIES”なのですが、サビ部分がダイナソーJr.の1991年リリースの名盤『Green Mind』に収録されている曲”Water”にそっくりです。
サビ部分だけ似ているとは言え、ダイナソーJr.の影響がモロに出ています。
kenのギターソロもJ・マスキス風で…。
なんなら前作の”HEAVEN’S DRIVE”もJ・マスキス風なギターソロでしたからね。
初期の頃は綺麗なロングトーンを多用したギターソロだったのが、復活後はJ・マスキス風なハチャメチャなギターソロをよく弾くようになりました。
まぁギターソロの変化はまだ良いのですが、サビがあまりにも似ているのはどうかと…。
以前、ザ・ヴァーヴの”Bitter Sweet Symphony”がザ・ローリング・ストーンズの”Last Time”とメロディーラインが酷似しているとストーンズのマネージメントが訴えを起こそうとしたことがありましたが、あれはテンポも違っていて指摘されないと気付かない程度でした。
しかしこの”LOVE FLIES”を初めて聴いた時は、「これ…ダイナソーJr.の”Water”だよね。」と僕はすぐに気付きました。
まぁそこだけは引っかかる部分ですが、アルバムとしてはこの『REAL』は好きな作品です。
“STAY AWAY”のおかしなMVは当時話題になりました。
そしてこの曲もタイトルがニルヴァーナの…おや?誰か来たようだ…。
第1位:L’Arc~en~Ciel – 『AWAKE』
第1位は、2005年にリリースされた10作目のアルバム『AWAKE』です。
本作が一番好きな理由は、疾走感溢れるシングル3曲がバランス良く配置されていて全体を通して聴きやすいからです。
その3曲とは、”自由への招待”と”Killing Me”と”New World”の3曲です。
どれもドライヴしながら聴きたくなるような疾走感溢れるロック・チューンです♪
それぞれこの3曲の後に、ミドル・テンポの曲やバラード曲が3曲続く形で、アルバム自体が3部作に分かれてるようで非常にバランスよく聴くことが出来ます。
またシングル化もされた名バラード”叙情詩”が収録されているのもポイント高いです。
こういった曲こそ、このバンドのイメージに合っていますね。
ただ僕としては、上記のシングル3曲の様な疾走感あるロック・チューンを中心にアルバム制作をして欲しいな~とは思います。
次の新作がいつリリースされるのかは全くわかりませんが、出来たら本作『AWAKE』のようなバランスの良いロック・アルバムを期待したいです。
以上、【L’Arc~en~Ciel(ラルク・アン・シエル)のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
GLAYと同じくラルクも今年でメジャー・デビュー30周年を迎えています。
日本の音楽史に大きな記録を残しているこの2バンドが今も現役で続いていることは喜ばしいことです。
メンバー間のいざこざも乗り越えて、今後も活動を続けて欲しいですね。
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