
2024/10/07
マライア・キャリーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
【第45回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
5オクターブ半もの声域を駆使して歌う女性シンガー、マライア・キャリーのおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第45回です。
今回は、今も活躍する女性シンガーソングライター、マライア・キャリーのおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。
マライア・キャリーについて
マライア・キャリーは、アメリカを代表する女性歌手として、長年にわたり音楽業界で輝きを放ち続けています。
彼女は1990年代にデビューし、その後も数々のヒット曲を生み出し、音楽史に名を刻んできました。
圧倒的な歌唱力と広範囲の音域を誇る彼女は、5オクターブ半の声域を持つことで知られ、これが彼女を「歌姫」としての地位へと押し上げました。
デビュー当時は『7オクターブの音域を持つ歌姫』というキャッチコピーが付けられていましたが、それは誇張だったようで実際の音域は5オクターブ半でした。(それでも十分凄いのですが!)
マライア・キャリーの音楽キャリアは、デビューアルバム『Mariah Carey』の成功から始まりました。
このアルバムからは”Vision of Love”や”Love Takes Time”などのシングルが次々とリリースされ、全米1位を獲得しました。
彼女の楽曲はただのポップソングではなく、彼女の感情豊かな歌声がリスナーに深い感銘を与えるものが多いのです。
特に、パワフルなバラード「ヒーロー」は、彼女の代表曲の一つとして知られ、多くの人々に勇気を与えています。
彼女の音楽スタイルは、ゴスペルをルーツにしたポップ、R&B、ソウルを融合させたもので、どのジャンルでも高い評価を受けています。
マライアの最大の魅力の一つは、その声の多彩さです。5オクターブ半という圧倒的な音域を駆使し、高音域のホイッスルボイスから低音域までを自由に操る彼女の歌唱力は、他のアーティストとは一線を画しています。
これは彼女が「歌姫」として世界中で愛され続ける理由の一つでもあります。
特に彼女のクリスマスソング “All I Want For Christmas Is You”(恋人たちのクリスマス)は、毎年ホリデーシーズンが来るたびにチャートに再登場するほどの人気を誇ります。
この曲は、1994年にリリースされたアルバム『Merry Christmas』に収録されており、その後も数々のカバーやリミックスが作られるなど、長年にわたり人々に愛され続けている定番のクリスマスソングとなっています。
「恋人たちのクリスマス」は、彼女の楽曲の中でも特に象徴的であり、毎年多くのリスナーに感動を与え続けています。
マライア・キャリーはまた、アメリカ音楽史上でも屈指のヒットメーカーです。
全米1位を獲得したシングルの数は19曲にのぼり、これはビートルズに次いで歴代2位の記録です。
彼女の楽曲は単にヒットチャートでの成功だけでなく、そのメッセージ性や感情豊かな表現が多くのファンに支持されているのです。
また、彼女の音楽活動は単にヒット曲を生み出すだけにとどまらず、映画出演やプロデュース業、慈善活動にも積極的に取り組んでいます。
例えば、映画『プレシャス』では女優としても高い評価を受け、彼女の才能の多面性を証明しました。
さらに、チャリティー活動にも積極的であり、特に子供たちや貧困層への支援に力を入れている点も彼女の魅力の一部です。
マライア・キャリーはその輝かしいキャリアを通じて、音楽界に多大な影響を与え続けてきました。
5オクターブ半の声域を活かした卓越した歌唱力、感情豊かな表現力、そして全米1位のヒットを連発するその才能は、まさに「歌姫」としての風格を感じさせます。
2024年現在も活動は続けており、今後も彼女の新たな音楽活動に期待が高まるばかりです。
それでは今回はそんなマライア・キャリーのオリジナル・アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。
ご紹介するにあたってベスト盤やコンピレーション・アルバム、そして2作品あるクリスマス・アルバムは除外しました。
それ以外のスタジオ録音盤からの選出になりますが、それでも13作品と数も多く、また90年代と2000年代以降では音楽性やマライアの歌唱スタイルも大きく変っています。
マライア自身は売れ行きの悪かった90年代終わりから2000年代初頭の作品を自ら黒歴史のように扱っていたりもしますが…僕個人としては音楽的には大きな失敗作は存在していなかったと考えています。
たまたまその時代の流行りの音楽スタイルに合わなかっただけで、13作品の中に駄作は1枚として存在していません。
なので、逆に選ぶのが難しかったです…。
どのアルバムの良いものばかりですからね!
そこで僕が普段良く聴くアルバムや、思い入れのあるアルバムを5作品選んでいます。
これだけ世界中で大人気のシンガーなので5作品選ぶとなると賛否両論はあるかと思いますが、あくまでこのブログを管理している僕が主観で選んだ5作品として読んでいただけたら幸いです。
それでは第5位からです。
マライア・キャリーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Mariah Carey – 『Mariah Carey』
第5位は、マライアの記念すべきデビュー・アルバム『Mariah Carey』です。
1990年にリリースされたアルバムで、さすがに僕自身はまだ子供だったのでリアルタイムでは聴いていない作品です。
この当時にリアルタイムで『7オクターブの音域を持つ歌姫』(実際の音域は5オクターブ半)というキャッチコピー付きでマライアのこの1stアルバムを聴いた方はさぞかし驚いたことでしょうね。
後追いで1998年頃に本作を聴いた僕でも衝撃的でした!
本作を聴くようになったきっかけは、1995年にリリースされた『Daydream』をリアルタイムで聴いて以来すっかりマライアにハマっていた僕が、1998年になってリリースされたマライアの初のベスト・アルバム『#1’s』を聴いたからです。
それまで『Daydream』以前のマライアは、クリスマス・アルバムの『Merry Christmas』と”Hero”が収録された『Music Box』までしか遡っていなかったのですが、『#1’s』の1曲目に収録されていた”Vision of Love”を聴いてこの曲にすっかりハマってしまったからです。
“Vision of Love”は、マライアのデビュー・シングルにして、いきなり全米No.1に輝いた大ヒット・シングルです。
ゴスペルをルーツにしたポップ・バラードで、今となってはチープに見えてしまう背景の合成が気になるMVも含めて大好きな曲です♪
さっそくマライアの名刺代わりの超高温ボーカルも登場していますからね。
ちなみにスムース系ジャズ・ギタリストのドゥワイト・シルズ(Dwight Sills)が1992年にリリースしたアルバム『Second Wind』にてこの曲をギター・インストでカヴァーしていたことは知る人ぞ知るマニアックな情報です。
さて、マライアの話に戻しますと本作からは他にも、名バラード曲の”Love Takes Time”にダンス・ポップな”Someday”にスパニッシュなバラード曲”I Don’t Wanna Cry”、そしてR&B調のポップス曲”There’s Got to Be a Way”がシングル・カットされました。
“Vision of Love”を加えると合計で5曲がシングル化されており、そのうち”Vision of Love”と”Love Takes Time”、そして”Someday”が全米No.1を記録しています。
いきなり3曲もの全米No.1シングルを含むアルバムでデビューしたのですから破格の新人だったのでしょう。
もちろんシングル曲以外にも、マライアのルーツでもあるゴスペル・ミュージックからの影響が垣間見える”Vanishing”やアーバンなポップス曲”All in Your Mind”にしっとり歌う”Alone in Love”等良い曲も多数です。
しかし1990年という今から34年も前の作品なので、 “You Need Me”や”Prisoner”のような時代を感じさせる曲もあります。
ちなみに”You Need Me”のメタリックなギターは、リヴィング・カラーのヴァーノン・リードが弾いています。
実は本作にはシック(Chic)のナイル・ロジャースや、今やトップ・フュージョン・ギタリストとなったマイケル・ランドゥなんかも参加しています。
他にもスタッフのリチャード・ティーやマーカス・ミラー等も起用されており、デビュー作でいきなり業界随一の腕利きミュージシャンを集められるほどマライアの期待は大きかったのですね。
もちろん世界中で大ヒットしたのでその判断は間違っていなかったのですが。
デビュー・アルバムにして名曲が多数収録された作品ではありますが、後の作品群と比べるとさすがのマライアも歌い方が初々しく、まだスタジオ録音で歌い慣れてない感じがします。
“Vision of Love”を含め他のシングル曲は好きなのですが、ところどころで歌い慣れていないボーカルの不安定さが気になるアルバムです。
そういった理由もあって第5位となりました。
第4位:Mariah Carey – 『The Emancipation of Mimi』
第4位に選んだのは、超強力な大ヒット・シングルが収録されている2005年のアルバム『The Emancipation of Mimi』です。
1999年のアルバム『Rainbow』以降、2003年の『Charmbracelet』までアルバムのセールス不振に悩んだマライアが起死回生に放った名作中の名作です!(『Rainbow』も『Charmbracelet』もセールス上の問題であって決して駄作ではないです!)
それまでのゴスペルをルーツとしたコンテンポラリーなR&Bやポップス、そしてラジオ・フレンドリーなダンス・チューンから脱却して、マライアは新たなスタイルとしてヒップホップ・ソウルを選びました。
とはいったものの、マライアとヒップホップの関係は突然ではなく、1995年のアルバム『Daydream』の頃からその布石はありました。
『Daydream』収録のヒット・シングル”Fantasy”のリミックス・バージョンにオール・ダーティー・バスタード(O.D.B.)のラップを起用していたりしましたからね。
しかしそれまではあくまでもリミックス曲やジェイ-Zなんかをゲストで起用するみたいな形でしたが、アルバム全体の音楽スタイル(というかバックに流れるビート)がヒップホップ調にガラッと変ったのは本作からでした。
もちろんこれは功を奏しており、マライアとヒップホップの相性はとてもよかったことがここで証明されることとなります。
アルバムからのリード・トラックに選ばれた”It’s Like That”は、それまでのマライアのアルバム1曲目としてお決まりのダンス・チューンとは違ったクールなヒップホップ調の曲でした。
続く2ndシングルに選ばれた”We Belong Together”は、長らく不調が続いていたマライアが完全に復活したことを告げる大ヒット・シングルとなりました!
この曲が先ほど書きました「超強力な大ヒット・シングル」のことです。
“We Belong Together”は、過去にマライア自身が”One Sweet Day”にて打ち立てた16週全米No.1の記録に次ぐ通算14週1位を記録しました。
マライア自ら歴代1位と2位を”One Sweet Day”と”We Belong Together”で記録するという偉業を成し遂げたのでした。
ちなみにMVも素晴らしい作品なのでぜひ1度は観てみて下さい。
当時『プリズンブレイク』の主役として人気絶頂だったウェントワース・ミラーがマライアの意中の人として登場しています。
またMVの中でマライア演じる主人公がが不本意ながら結婚させられそうになっている中年男性役のエリック・ロバーツは、あのジュリア・ロバーツのお兄さんです!
さて、この曲の完成はかなり難航したようで、本アルバムに収録できるぎりぎりの納期まで曲が完成できなかったようです。
ようやく完成したこの曲は、それまでのマライアのバラードにはなかったようなヒップホップ調のドラムマシンが使われていました。
またマライアの歌い方にも変化がありました。
それまでのマライアが歌うバラードは、メリスマ調の大袈裟な表現が用いられていました。(日本でいうところの演歌の”こぶし”のような歌い方)
こういった90年代パワー・バラードの多くで用いられた大袈裟なバラードの歌唱法は2000年代以降は好かれない傾向にありました。
しかしここでのマライアはそれまでのメリスマチックな歌い方ではなく、まるでヒップホップのラップを取り入れたかのような淡々とクールに歌う歌唱法に変っていました。
この変化こそが「マライア復活」の起爆剤となります。
ちょうど前作『Charmbracelet』辺りからマライアの声域はパワーダウンしていたことを各方面で指摘されていたのですが、マライアはこれを逆に活かしてクールに歌うラップ調の歌唱法に本作から変っていきます。
2000年を超えた辺りから音楽シーンもチャートを見渡せばヒップホップが猛威を振るっていくようになるのですが、マライアはここでようやく時代のニーズと合致することとなります。
あまりにも名曲すぎるのでついつい”We Belong Together”のことばかり書いてしまいましたが…本作からは他にも”Shake It Off”や”Get Your Number”に”Fly Like a Bird”、そして”Say Somethin'”といった合計6曲がシングル・カットされています。
個人的にはネオ・ソウル・ギター調のリフが登場する”One and Only”も好きな曲です。
マライアの音楽性や歌唱法が変って、ここから現在に至るまでの新しいスタイルを確立したということでは重要なアルバムです。
しかし本作も先にご紹介していた1stアルバムの『Mariah Carey』と同じく「新しいスタイル」にまだ完全には慣れていない感じもします。
そういった点ではNo.1のアルバムではありません。
ただ”We Belong Together”は、僕の好きなマライア・キャリーの曲の5本の指に入ります。
乱暴な言い方かも知れませんが、この曲だけこのアルバムの中でもクオリティーが高すぎて逆に浮いています。
第3位:Mariah Carey – 『Memoirs of an Imperfect Angel』
第3位は、「まさかのチョイス」かも知れませんが、2009年にリリースされたアルバム『Memoirs of an Imperfect Angel』(邦題:『メモワール』)です。
この当時はエミネムが過去に6ヶ月にわたってマライアと交際していたと語ったことでマライアがそれを否定していました。
マライアは先行シングルの”Obsessed”のMVでわざとエミネム風に分した格好で登場してエミネムが執着していたことを示唆していました。
まぁそんなゴシップ的な男女関係のゴタゴタ話は個人的にはあまり興味はないのですが…一応この当時のネット上でかなり話題になっていたので取り上げてみました。
僕個人としてはエミネムも好きなミュージシャンなので、そういった色恋沙汰の噂話はどうでもいいんです。
それよりも音楽の方が大事です!
“Obsessed”は、そんなくだらないゴシップとは関係なくクールな曲調でかっこいいんです!
シングルとしても全米7位を記録しています。
またこの曲も含めて本作では『The Emancipation of Mimi』から始まったヒップホップ路線が、2008年の『E=MC²』を挟んで更に成熟しており、マライアのラップ調の歌唱法にも磨きが掛かっています。
そういった理由から『The Emancipation of Mimi』よりも上の順位となりました。
また正直言いますと僕はあまりマライアのダンス・チューンがあまり好きではないのですが…本作は全編を通してクールな曲が続くのでふとした時から普段からよく聴くアルバムです。
“Obsessed”以外にも”I Want to Know What Love Is”、”H.A.T.E.U.”、”Up Out My Face”、”Angels Cry”の全5曲が2010年までにシングル化されています。
実はそれだけでこのアルバムが終わらないのが本作の隠れた素晴らしさでもあります。
なんと!SNS時代になって本作収録の”It’s a Wrap”が話題となります。
バリー・ホワイトの”I Belong to You”をサンプリングしたこの”It’s a Wrap”が、TikTokやInstagramの動画で使われたことでトレンド入りしました。
2023年にはTikTokのソング・オブ・ザ・サマーにノミネートまでされちゃいます!
これがきっかけとなり、実に本作リリースから14年が経って6枚目のシングルとなる”It’s A Wrap”が2023年2月にリリースされるに至りました。
確かにこの曲は素晴らしく、シングル化されたのも当然と言えます。
シングル曲以外にも前作 『E=MC²』に収録されていた”Bye Bye”をクールにあっさり編曲したような”Inseparable”もおすすめの曲です。
本作には大ヒットしたシングル曲こそ収録されていませんが、アルバム全体をクールな曲調で統一されており「作業用BGM」のように流して聴くには打って付けのアルバムでもあります。
そういったことからこの『Memoirs of an Imperfect Angel』を第3位に選びました。
ちなみにメアリー・J. ブライジをフィーチャーした”It’s A Wrap”が2014年リリースの次回作『Me. I Am Mariah… The Elusive Chanteuse』にボーナス・トラックとして追加収録されています。
そちらも要チェックです!
第2位:Mariah Carey – 『Music Box』
第2位は、ゴスペルをルーツとするR&Bポップを歌っていた初期マライアの集大成となる3rdアルバムの『Music Box』です。
このアルバムを「マライア・キャリーの最高傑作!」に挙げる方は多いのじゃないかな?と思います。
その理由の1つとして、マライアを代表する名バラード曲の”Hero”が収録されているのが大きいでしょう。
またこの曲も含めて後にリリースされるMTV名物のアコースティックなライブ盤『MTV Unplugged』でも披露されたバットフィンガーのオリジナル曲”Without You”のカヴァーも一筆です。(マライアはニルソンのバージョンを参考にカヴァー)
どちらもシングル・カットされています。
ちなみに1991年にはオーストラリア のポップ・デュオのエア・サプライも”Without You”をカヴァーしています。
もちろんこの2曲だけでなく、2ndアルバム『Emotions』から始まったアルバム1曲目のお決まりのダンス・チューン”Dreamlover”やゴスペル・バラードの”Never Forget You”にしっとりとした大人なバラード曲”Anytime You Need a Friend”もシングル・ヒットした名曲です。
バラード曲が多めのアルバムですが、デビュー作から比べるとマライアもスタジオ録音に慣れており「全盛期の歌声」が聴ける点でもマライアの代表作と呼べる名盤です。
しかし僕の中では第1位のアルバムは別にあります…。
第1位:Mariah Carey – 『Daydream』
僕が一番好きなマライア・キャリーのアルバムは、1995年にリリースされたアルバム『Daydream』です。
先にも書きましたが、本作は僕がリアルタイムで初めて購入したマライア・キャリーのアルバムです。
1995年に僕が人生で初めて購入した洋楽アルバムがU2の『Joshua Tree』だったのですが、その次に購入したのがこの『Daydream』でした。
当時はちょうど僕が通っていた近所のCD屋に「注目の新作」としてこの『Daydream』が目立つところに並べられていました。
僕は子供の頃から漫画『ジョジョの奇妙な冒険』が好きなのですが、その第3部にマライアという敵キャラが出てきました。
それでマライアという名前を知っていました。
当時はジョジョのキャラ名が有名ミュージシャンから付けられているとは知らなかったのですが、CD屋で見つけた『Daydream』のアーティスト名を見て驚きました。
「マライアってもしかして?」と子供ながらに思ったのですが、その後ペット・ショップ・ボーイズのCDを購入した時に気付きました。
「ジョジョのキャラ名って洋楽から付けられていたんだ!」
まぁそんな子供時代の思いでもありますが、もちろんそれだけでなく本作を初めて聴いた時に僕は思いました。
「もしかしてこういった大人な雰囲気のR&Bが好きかも?」
正直言いますと1stシングルのダンス・ポップ”Fantasy”はあまり好きではないのですが…それ以外の全ての曲が大好きです♪
そ2曲目の”Underneath the Stars”から始まるアルバム最後までの流れが好きです。
“Underneath the Stars”は、シングル・カットこそされていませんがMVが制作されたました。
穏やかなポップ・チューンで、ゆらゆらと揺れるようなエレピの音が素敵です。
3曲目には記録的な大ヒットを巻き起こした ボーイズIIメンとのデュエット曲”One Sweet Day” が収録されています。
当時の女性ボーカル界No.1と男性ボーカル・グループNo.1が共演した見事なバラード曲です。
ゴスペル調のぶ厚いコーラスが感動的な名曲です。
他にもジャーニーのカヴァー “Open Arms”やライブで盛り上がるポップ・ソング”Always Be My Baby”もシングル化された人気の曲です。
この4曲はマライアを代表する曲となりましたが、実は目立たないながらも5枚目のシングル曲”Forever”もおすすめしたい曲です。
60年代を思い起こさすようなレトロ・ソウルな曲で、シャナイア・トゥエインの楽曲にも良く参加していた名セッションギタリストのダン・ハフがイントロで弾くコーネル・デュプリー風のダブル・ストップの音色が素晴らしい曲です。
1995年にリアルタイムで本作を購入した子供時代の僕は、1曲目の”Fantasy”とかポップな”Always Be My Baby”よりも、マライアが情熱的に歌い上げる”Forever”の方が気に入りました。
この時に僕は自分がR&Bバラードが好きなことに気付きました。
ちなみにこの”Forever”を当時の来日公演で演奏されたライブ映像がマライアの公式YouTubeチャンネルで観ることが出来ます。
残念ながら当時の僕はまだ洋楽を聴き始めたばかりなのでこの時の来日公演なんて知る由もなかったのですが…こうやってYouTubeで気軽に動画を観れるようになったのは喜ばしいことですね。
もちろん”Forever”だけでなくゴスペル調の”I Am Free”や美しいピアノをバックにマライアが歌い始める “When I Saw You”に曲名通りにとろけそうなバラード曲”Melt Away”等もおすすめの曲です。
自分自身の思い出も含みつつ、僕の中でのマライア・キャリーのNo.1アルバムはこの『Daydream』です。
以上、【マライア・キャリーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
今でこそジャズやブルースにヒップホップまで色々と聴くようになったのですが、僕に取ってマライア・キャリーはそのきっかけとなるミュージシャンでもあります。
初めて聴いた洋楽はU2でしたが、その後のブラック・ミュージック好きに目覚めるきっかけは間違いなくマライア・キャリーの『Daydream』を早い時期に聴いたことだと思います。
マライア・キャリーは、2018年に15枚目のアルバム『Caution』をリリースして以来ニュー・アルバムをリリースしていませんが、今も現役で活動を続けています。
若い頃のような高音が出せなくなったのは、前回ご紹介していたホイットニー・ヒューストンと同じなのですが、マライアにはまだまだ「その次」があります。
高音が出せなくなってもマライアの歌唱力が落ちたわけではありませんからね。
これからの更なる活躍を期待したいです。
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