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カテゴリー:5Albums

2024/11/24

フリートウッド・マックのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

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【第68回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ

スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが加入してからのフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のおすすめアルバムをご紹介!

【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第68回です。

 

今回は、スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが加入してからのフリートウッド・マック(Fleetwood Mac)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。

 

フリートウッド・マックについて

フリートウッド・マックは、イングランド出身のロック・バンドで、元はブルース・ロックを演奏していたバンドでした。

 

しかし1975年にアメリカ人ミュージシャンのスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが加入したことで、音楽性に革新がもたらされました。

 

彼らの加入は、バンドが世界的な成功を収める転機となり、その後発表したアルバム『噂』は、音楽史に残る大ヒット作となりました。

 

特に、このアルバムには「ドリームス(グループにとって唯一の全米1位シングル)」が収録されており、バンドの代表曲として愛されています。

 

ニックスの独特なボーカルと詩的な歌詞、バッキンガムのギターサウンド、そしてメンバー間の複雑な人間関係が生み出すドラマ性が融合し、フリートウッド・マックならではの独自のサウンドが確立されました。

 

1970年代後半、フリートウッド・マックはアルバム『噂』でピークに達しました。

 

このアルバムはメンバー間の恋愛や葛藤、個人の感情が色濃く反映された作品として知られ、リリースされると全世界で驚異的なセールスを記録しました。

 

「ドント・ストップ」などのヒット曲は、アメリカ社会において未来志向のアンセムとしても支持され、バンドの人気をさらに押し上げることになりました。

 

『噂』はリリース当時の音楽シーンに衝撃を与え、ロック・アルバムの歴史を塗り替える一枚として高く評価されています。

 

また、スティーヴィー・ニックスの存在感は、バンドのアイコン的な要素となり、彼女の神秘的でエキゾチックなスタイルがファンに愛され続けています。

 

彼女の作詞は詩的で内省的な一面を持ち、特に「ドリームス」の歌詞は、聴く人に深い共感を呼び起こします。

 

この曲はニックスが作詞・作曲を担当し、別れの痛みや人間関係の儚さを象徴的に表現しています。

 

1980年代に入ってもフリートウッド・マックは『タンゴ・イン・ザ・ナイト』などのアルバムで新たなヒットを生み出し続けました。

 

しかしバンド内の緊張関係が続き、メンバーのソロ活動や離脱なども起こりました。

 

それでも、彼らの音楽は今なお影響力を持ち、現在も多くのファンに聴かれ続けています。

 

それでは今回はフリートウッド・マックのオリジナル・アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。

 

ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。

 

また初期のピーター・グリーン時代やボブ・ウェルチ時代は除外しています。

 

1975年にリンジー・バッキンガムとそのガールフレンドだったスティーヴィー・ニックスが加入してバンドのサウンドがポップに変化した後のスタジオ・アルバムから選んでいます。

 

今となっては1975年以降のフリートウッド・マックの方が知名度も高いですからね。

 

それでは第5位からどうぞ。

 

フリートウッド・マックのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

第5位:Fleetwood Mac – 『Tusk』

第5位は、1979年にリリースされた12作目のアルバム『Tusk』です。

 

邦題は『牙 (タスク)』でした。

 

『ジョジョの奇妙な冒険 第7部 スティール・ボール・ラン』の主人公ジョニィ・ジョースターのスタンド名として使われたこともジョジョ・ファンには有名です。

 

本作は、2枚組形式の実験的でユニークな作品です。

 

前作の『Rumours』が大成功を収めた後、バンドはさらなる挑戦としてこのアルバム制作に取り組み、ポップからロック、フォークまで多彩な音楽性を取り入れています。

 

このアルバムは、従来のスタジオ録音に加えて、自宅での録音や新しいサウンドを追求したことで、独自の雰囲気と深みを持つ作品に仕上がっています。

 

特に、リンジー・バッキンガムが手がけたタイトル曲”Tusk”は、アフリカのドラム隊を取り入れた斬新なサウンドが特徴です。

 

この曲は先行シングルとしてもリリースされています。

 

リンジー・バッキンガムの実験精神は他の曲にも反映され、”I Know I’m Not Wrong”や”Not That Funny”など、聴き手を驚かせるユニークなトラックが揃っています。

 

一方で、クリスティン・マクヴィーやスティーヴィー・ニックスによる”Think About Me”や”Sara”といった楽曲は、ポップでありながら感情的なメロディが印象的で、アルバム全体にバランスをもたらしています。

 

『Tusk』は、2枚組のボリュームと新たな音楽への挑戦という点で、ファンや批評家の間で賛否が分かれる作品ですが、結果的にフリートウッド・マックの音楽的な幅広さを証明することになりました。

 

このアルバムは、リリース当時から現在に至るまで、多くのアーティストにインスピレーションを与えています。

 

第5位は彼らの実験精神が存分に表現された2枚組アルバム『Tusk』でした。

 

第4位:Fleetwood Mac – 『Mirage』

第4位は、1982年にリリースされた13作目のアルバム『Mirage』です。

 

このアルバムは、ポップで親しみやすい楽曲が揃った作品です。

 

前作『Tusk』で見せた実験的なサウンドから一転し、バンドはメロディックでリラックスした音楽性を追求しました。

 

本作には、クリスティン・マクヴィーの手がけた”Hold Me”や”Love in Store”、そしてスティーヴィー・ニックスが歌う”Gypsy”といったヒット曲が収録されています。

 

ポップスの要素が強い一方で、バンド特有の温かみと奥行きを感じさせます。

 

特にアルバムからの2ndシングルにも選ばれた”Gypsy”は、ニックスの神秘的な歌声と感情豊かなメロディが印象的で、フリートウッド・マックの魅力を存分に引き出しています。

 

『Mirage』は、1980年代初頭のポップ・シーンにおいてバンドの存在感をさらに高め、多くのファンを魅了しました。

 

今回第4位に選んだこの『Mirage』は、ポップで聴きやすい作品です。

 

第3位:Fleetwood Mac – 『Tango in the Night』

第3位は、1987年にリリースされた14作目のアルバム『Tango in the Night』です。

 

本作は商業的に大きな成功を収めた作品です。

 

このアルバムは、特にポップなサウンドと洗練されたプロダクションが特徴で、リリース当時のポップ・ロック・シーンにおいて大きな話題となりました。

 

リンジー・バッキンガム自身もプロデュースを担当し、彼の緻密なアレンジと独創的な音作りがアルバム全体に色濃く反映されています。

 

シングル・カットされた”Big Love”や”Little Lies”、”Everywhere”などのヒット曲が収録されており、どれもラジオやチャートで高く評価されました。

 

アルバムからの1stシングルに選ばれた”Big Love”はバッキンガムのダイナミックなギタープレイが際立ち、4thシングルの”Everywhere”はクリスティン・マクヴィーの甘美なメロディが印象的です。

 

また、3rdシングルの”Little Lies”はスティーヴィー・ニックスとマクヴィーのボーカルが絶妙に絡み合い、アルバムの中でも特に人気の高い一曲です。

 

『Tango in the Night』は、当時のメンバーそれぞれの才能が存分に発揮された一枚であり、彼らの個性とバンドのケミストリーが凝縮されています。

 

1980年代後半特有のサウンドを象徴するような曲が多く、今なお愛され続けるアルバムです。

 

今回のランキングでは第3位となりましたが、サウンド・プロダクションといった面からみてみると、この後ご紹介する1位や2位よりも上かもしれません。

 

フリートウッド・マックの全作品の中で最も洗練されたアレンジやクリアな音で制作されている名盤だと言えます。

 

第2位:Fleetwood Mac – 『Fleetwood Mac』

第2位は、1975年にリリースされた10作目のアルバム『Fleetwood Mac』です。

 

邦題は『ファンタスティック・マック』でした。

 

フリートウッド・マックが1968年リリースした1stアルバムと同じくバンド名を冠したアルバムでした。

 

本作からスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが加入してバンドがポップ化していったので、バンドが新しく生まれ変わってここから再スタートという意味でもバンド名がタイトルとして付けられているのでしょう。

 

しかし同名タイトルであるため、デビュー作の方は、通称『Peter Green’s Fleetwood Mac(ピーター・グリーンズ・フリートウッド・マック)』と呼ばれています。

 

1975年リリースの本作は、本国アメリカでは通称『the White Album(ザ・ホワイト・アルバム)』と呼ばれているのですが…日本だと「ホワイト・アルバム」と聴くとビートルズのアルバムを思い起こさせるので、『ファンタスティック・マック』という邦題が付けられています。

 

さて先ほども書きましたが、本作からスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムが加入しており、2人が参加してから初めてリリースされたアルバムとなりました。

 

そして彼らの才能がバンドの音楽性に新たな息吹をもたらしました。

 

バンドがポップ・ロックのスタイルに進化し、商業的な成功を収めたきっかけとなった一枚です。

 

『Fleetwood Mac』には、バンドの代表曲である”Over My Head”や”Rhiannon”に”Say You Love Me”が収録されています。

 

リード・シングルに選ばれた”Over My Head”は、それまでのフリートウッド・マックにはなかったような爽やかなポップ・ソングです。

 

アルバムからの3rdシングルに選ばれた”Rhiannon”はニックスの神秘的なボーカルが特徴で、ファンの間でも人気の高い曲です。

 

アルバムからの4thシングルに選ばれた”Say You Love Me”は、リンジーが弾くバンジョーの音色が軽やかな曲調のカントリー・ポップスです。

 

この3曲はトップ20ヒットとなりました。

 

また2ndシングルだった”Warm Ways”もクリスティン・マクヴィーの穏やかな歌声がとても心地良いバラード曲です。

 

他にも”Landslide”もニックスによる感情的なメロディが印象的で、多くのカバーが生まれるなど、後のミュージシャンにも大きな影響を与えました。

 

本作『Fleetwood Mac』は、バンドが新しいサウンドを確立し、国際的な知名度を得るきっかけとなった重要な作品です。

 

ポップとロックが融合した楽曲群は今でも色褪せることなく、多くのファンに愛されています。

 

サウンド・プロダクション面では先にご紹介していた『Tango in the Night』の方が上ですが、こちらの『Fleetwood Mac』も70年代のフォーキーで穏やかなサウンドが心地良い名作です。

 

第1位:Fleetwood Mac – 『Rumours』

ベタではありますがやはり第1位はこのアルバムしかありません!

 

『Rumours』は、1977年にリリースされた11作目のアルバムで、ロックの歴史に残る名盤として広く知られています。

 

邦題は『噂』でした。

 

このアルバムは、スティーヴィー・ニックスやリンジー・バッキンガム、クリスティン・マクヴィーらがそれぞれの個性を存分に発揮し、バンドのケミストリーが最大限に生かされた作品です。

 

『Rumours』は、発売当初から爆発的な人気を博し、全世界で4000万枚以上を売り上げ、数々のヒット曲が収録されています。

 

アルバムには、スティーヴィー・ニックスが歌う”Dreams”や、クリスティン・マクヴィーが手がけた”Don’t Stop”、バッキンガムの”Go Your Own Way”などが含まれており、それぞれの楽曲がバンドの当時の複雑な人間関係を反映しています。

 

“Dreams”はフリートウッド・マック唯一の全米1位シングルとして、今も多くのファンに愛されています。

 

また、”Don’t Stop”は、その前向きなメッセージが特徴で、当時の政治活動でも使用されるなど、バンドの象徴的な曲となりました。

 

このアルバムの制作過程は、バンドメンバーの離婚や関係の終わりといった個人的な苦難が背景にあり、メンバー同士の複雑な感情が楽曲に深みを加えています。

 

特に、リンジー・バッキンガムとスティーヴィー・ニックスの関係がテーマとなっている”Go Your Own Way”や”Second Hand News”は、その当時のバンドの緊張感を音楽として表現しており、リスナーにリアルな感情を伝えます。

 

『Rumours』は、1978年のグラミー賞「Album of the Year」にも選ばれるなど、高く評価されています。

 

リズムセクションのジョン・マクヴィーとミック・フリートウッドも堅実な演奏でバンドを支え、各メンバーの才能が一体となった完成度の高い作品です。

 

『Rumours』は、フリートウッド・マックの音楽の本質が凝縮されたこのアルバムでもあり、時代を超えて愛され続けています。

 

間違いなく『Rumours』こそがフリートウッド・マックの最高傑作だと言えます。

 

 

以上、【フリートウッド・マックのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。

 

フリートウッド・マックの数々のアルバムを振り返ると、それぞれの作品が異なる魅力と音楽性を持ちながらも、バンドの独自性を強く感じさせます。

 

『Fleetwood Mac』での新たなスタート、『Rumours』での感情に満ちた名作、『Tusk』での挑戦的なサウンド、『Mirage』でのポップな魅力、そして『Tango in the Night』での洗練されたサウンドプロダクション。

 

これらのアルバムは、どれもフリートウッド・マックの歴史と進化を象徴しています。

 

それぞれのアルバムを聴くことで、時代を超えて愛され続けるフリートウッド・マックの音楽の深さと幅広さに触れられるでしょう。

 

ぜひ今回のランキングを参考にフリートウッド・マックの長いキャリアの中で紡がれた名作たちを聴いてみて下さい。

 

 

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