
2024/11/14
パンテラのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【第61回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ
米国テキサス州出身の人気ヘヴィ・メタル・バンド、パンテラ(Pantera)のおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第61回です。
今回は、米国テキサス州出身の人気ヘヴィ・メタル・バンド、パンテラ(Pantera)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。
パンテラについて
パンテラは、1981年にアメリカ・テキサス州で結成された伝説的なヘヴィ・メタル・バンドです。
彼らは、メンバーのダイムバッグ・ダレル(Dimebag Darrell)と兄弟であるドラマー、ヴィニー・ポール(Vinnie Paul)によって音楽シーンに強烈なインパクトを与えました。
初期の頃はグラム・メタルのスタイルでしたが、90年代に入ってから、より攻撃的で重厚な「パワー・グルーヴ」という独自のサウンドを確立しました。
パンテラの特徴的なサウンドは、ヘヴィメタル界において”モダン・メタル”の基盤を築く重要な役割を果たしました。
彼らの出世作とされるアルバム『Cowboys from Hell』(1990年)は、メタルファンの間で高く評価され、特にタイトル曲”Cowboys from Hell”は、パンテラが新しい音楽性を確立した象徴的な楽曲とされています。
続いてリリースされたアルバム『Vulgar Display of Power』(1992年)では、”Walk”や”This Love”といった名曲を収録し、パンテラの名を世界に轟かせることとなりました。
特に”Walk”は、ダイムバッグ・ダレルのリフの卓越したテクニックとエッジの効いたサウンドで、多くのギタリストやファンに影響を与えています。
1994年にはアルバム『Far Beyond Driven』をリリースし、全米チャートで初登場1位を記録。
ヘヴィ・メタルのアルバムがビルボードで1位を獲得するのは非常に稀なことであり、パンテラの人気と実力を証明する出来事となりました。
このアルバムには”I’m Broken”や”5 Minutes Alone”といった攻撃的で力強い楽曲が収録されており、彼らのパワフルなスタイルがさらに進化していることを示しています。
パンテラの音楽の核は、ダイムバッグ・ダレルのギターと、兄弟であるヴィニー・ポールのリズムセクションにあります。
ダイムバッグ・ダレルのリフは非常に重厚でありながらも、技巧的で、メロディアスな一面も持っています。
一方でヴィニー・ポールのドラムはパンテラの曲に重みと攻撃性をもたらし、彼らのサウンドに欠かせない要素となっています。
バンドは2003年に解散しましたが、その後も彼らの影響力は衰えることなく、多くのメタルバンドに影響を与え続けています。
その後、2004年にダイムバッグ・ダレルは悲劇的な事件で亡くなってしまいます。
しかし彼のプレイスタイルや音楽への情熱は今もなおリスナーや後世のギタリストたちに受け継がれています。
パンテラの存在は、メタル音楽の中でひと際強烈な個性を放っています。
彼らの音楽とダイムバッグ・ダレルのレガシーは、ヘヴィ・メタルファンにとって不滅であり、現在でもパンテラの楽曲やアルバムが聴かれ続けています。
それでは今回はパンテラのオリジナル・アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。
ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。
まずは第5位からどうぞ。
パンテラのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Pantera – 『Reinventing the Steel』
第5位は、2000年にリリースされたパンテラのラストアルバム『Reinventing the Steel』です。
邦題は『激鉄』でした。
このアルバムは、パンテラが最後まで貫いた重厚で攻撃的なサウンドが詰まっており、彼らの集大成ともいえる作品です。
アルバムからの1stシングルだった”Revolution Is My Name”は、ダイムバッグ・ダレルのエネルギッシュなギターリフとフィル・アンセルモのパワフルなボーカルが際立ち、パンテラらしい迫力を感じさせます。
ちなみに国内盤では、『激鉄EP!』というミニ・アルバムの形式でリリースされています。
『Reinventing the Steel』の他の楽曲もまた、彼らの音楽的特徴を存分に生かした構成となっています。
2ndシングル”Goddamn Electric”や、3曲目の”Yesterday Don’t Mean Shit”などの曲には、パンテラのダークでありながらもエッジの効いたサウンドが光っています。
どの曲も「パンテラらしさ」が込められた不屈のスピリットが凝縮された作品です。
本作は、パンテラが遺した偉大なヘヴィ・メタルの遺産を感じられる一枚です。
第4位:Pantera – 『The Great Southern Trendkill』
第4位は、1996年にリリースされた8作目のアルバム『The Great Southern Trendkill』です。
邦題は『鎌首』でした。
『The Great Southern Trendkill』は、冒頭のタイトル曲 “The Great Southern Trendkill”をはじめ、重厚で過激なサウンドとダークなテーマが特徴で、パンテラの強烈な音楽性がさらに深く進化したアルバムといえます。
アルバムからの1stシングルに選ばれた”Drag the Waters”は、独特のリフと迫力あるボーカルが印象的で、メタルファンの間でも特に人気の高い一曲です。
また、穏やかなアコギが鳴る”Suicide Note Pt. I”と激烈スラッシーな”Suicide Note Pt. II”は、静と動のコントラストが鮮やかに描かれており、リスナーにパンテラの幅広い音楽性を感じさせます。
『The Great Southern Trendkill』は、当時のメタル・シーンに新たな衝撃を与え、彼らの音楽的進化を証明する作品として高く評価されています。
今回第4位に選んだこの『The Great Southern Trendkill』は、パンテラのダークで鋭い側面を堪能できるアルバムです。
第3位:Pantera – 『Cowboys from Hell』
第3位は、1990年にリリースされた5作目のアルバム『Cowboys from Hell』は、彼らの出世作であり、ヘヴィメタルシーンに新たな衝撃をもたらした一枚です。
このアルバムから、パンテラは従来のグラム・メタルから脱却し、より重厚でパワフルな「パワー・グルーヴ」スタイルを確立しました。
アルバムからの1stシングルに選ばれた”Cowboys from Hell”は、激しいギターリフとフィル・アンセルモの力強いボーカルが特徴的で、パンテラの名を世に知らしめた象徴的な楽曲です。
2ndシングルの”Cemetery Gates”はダイムバッグ・ダレルのメロディアスなギターが印象的なバラードで、パンテラの幅広い音楽性を感じさせる名曲として多くのファンに愛されています。
『Cowboys from Hell』は、パンテラが新たなサウンドを模索し、彼らの独自の音楽スタイルを確立した転換点でもあります。
この『Cowboys from Hell』は、90年代ヘヴィ・メタルの幕開けを告げる名作として後世に語り継がれ、現在も多くのメタルファンから愛され続けています。
第2位:Pantera – 『Far Beyond Driven』
第2位は、1994年にリリースされた7作目のアルバム『Far Beyond Driven』です。
邦題は『脳殺』でした。
本作は、ビルボード200チャートで初登場1位を獲得した、大ヒット・アルバムです。
このアルバムは、パンテラの持つ攻撃的で重厚なサウンドがさらに深化し、ファンからも非常に高い評価を得ています。
アルバムからの1stシングルに選ばれた”I’m Broken”は、ダイムバッグ・ダレルの鋭いギターリフとフィル・アンセルモの力強いボーカルが際立つ、代表的な楽曲のひとつです。
また、3rdシングルの”5 Minutes Alone”は、重く引き締まったリズムとメッセージ性のある歌詞が特徴で、多くのファンに愛される一曲です。
『Far Beyond Driven』は、前作からさらに攻撃性を増したアルバムで、パンテラの音楽スタイルが完成に向かう過程を感じさせる内容となっています。
第1位:Pantera – 『Vulgar Display of Power』
第1位は、1992年にリリースされた6作目のアルバム『Vulgar Display of Power』です。
邦題は『俗悪』でした。
ちなみにこのアルバムのタイトル『Vulgar Display of Power』には以下のような意味があります。
“vulgar(ヴァルガ)“は、「みだらな」とか「俗悪(ぞくあく=下品と同じ様な意味合い)な」という意味で、“display”は、パソコンのディスプレイと同じ単語で「展示する」といった意味です。
原題タイトルの“Vulgar display of power(ヴァルガ・ディスプレイ・オブ・パワー)“を直訳すると「俗悪な力の誇示」となりますが、邦題では省略して単に「俗悪」とされています。
このタイトルは1973年の映画『エクソシスト』の台詞から取られています。
そのワードが登場するのは、悪魔に憑依されたリーガンを助けるためにダミアン・カラス神父が対峙した時のシーンです。
その時の会話から出てくる台詞が以下の内容です。
悪魔が「私は悪魔だ!このヒモをほどけ!」と言ったのに対して神父が「もし本当にお前が悪魔なのだったら、自分で解いてみたらどうだ?」と返しました。
その言葉に対して悪魔が、”That’s much too vulgar a display of power.”と答えます。
“that’s much too~”とは、「それはあまりに~だ」といった意味合いで、「そんなくだらんことで私の力を見せぬわ!」という意味になります。
悪魔が自身の魔力を使ってまでこのヒモを解くなんてあまりにも低俗すぎるので行うに値しないことだと言っています。
この台詞から『Vulgar Display of Power』というアルバム・タイトルが付けられました。
さてアルバムの内容なのですが、本作はパンテラのパワー・グルーヴ・スタイルを確立し、さらに過激で重厚なサウンドを特徴としています。
特にアルバムからの4枚目のシングルとしてカットされた”Walk”は、独特なリフとフィル・アンセルモの力強いボーカルが際立つ一曲で、メタルファンの間で絶大な人気を誇ります。
また、2ndシングルのグルーヴ・メタル曲”This Love”や、1stシングルの攻撃的な曲”Mouth for War”も名曲として知られています。
どちらの曲でもダイムバッグ・ダレルの卓越したギターテクニックが存分に発揮されています。
『Vulgar Display of Power』は、パンテラの音楽性が最も表現されたアルバムです。
今回のランキングでも堂々の1位となりましたが、間違いなく本作こそがパンテラの最高傑作でしょう!
以上、【パンテラのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
時が経つのは早いもので、ダイムバック・ダレルがステージ上で撃たれて亡くなってから今年の12月8日で20年が経ってしまいます。
この当時には既にパンテラは解散しており、ダレルはパトリック・ラックマンとボブ・ジラと新たなバンド「ダメージプラン」結成していました。
僕も20年前にリアルタイムでこのニュースを知ったのですが、その突然の訃報があまりにも衝撃的でした。
パンテラは解散こそしていたものの、ダレルが生きてさえいれば、いつの日にか再結成するものだと期待していたからです。
しかし2018年にはダレルの兄であるヴィニー・ポールまで還らぬ人となってしまい、パンテラの再結成は絶望視されていました。
それが2022年になり、ギターにダレルの親友だったザック・ワイルド、ドラムにチャーリー・ベナンテを迎えて、まさかの再結成ツアーが行われました!
ダレルがいなくなってしまったのは、ギター・ファンとしては残念なことなのですが…しかしその親友のザック・ワイルドが代わりを務めてくれていることはピッタリな人選だと思います。
今後、パンテラがどういった活動を続けていくのか?は、わかりませんが、もし今回初めてパンテラを知ったという方は、ぜひこのランキングを参考に各アルバムを聴いてみて下さい。
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