カテゴリー:comic

2019/01/05

X-MENの名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版を読もう!【前編】

【おすすめアメコミシリーズ】2008年の名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版コミックをご紹介します。

M-デイ後に生まれたミュータントの救世主となる赤ん坊を巡る闘い!

今回は2008年にX-MENの大型クロスオーバー作品として描かれた名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版コミックをご紹介します。

 

原作版の方はもう10年以上前のシリーズになりますが……日本語版コミックが発売されたのは2014年と比較的最近ではあります。

 

こちらのシリーズの日本語版の2冊のコミックを【前編】と【後編】の2回に分けてご紹介していきたいと思います。

 

 

ちなみにこちらの邦訳コミックは雑誌・定期購読専門オンライン書店の『雑誌のFujisan.co.jp』にてネット注文でのみ買えます。

 

 

X-MEN:『メサイア・コンプレックスVol.1』

 

まずは『メサイア・コンプレックスVol.1』からです。

 

表紙は中央に赤ん坊を狙うミスター・シニスター、その向かって左横に青い顔の変身能力を持つ女性ミュータントのミスティーク、逆側にはかつてX-MENの指導者だったプロフェッサーXが上段に描かれています。

 

その下には、X-MENを代表する2大キャラクターのサイクロップスとウルヴァリンが描かれています。

 

まだ『スキズム』が始まる前のお互いが信頼関係で結ばれていた時期です。

 

この頃は、ウルヴァリンもサイクロップスのリーダーとしての腕前を認めていて、サイクロップスの下す指示に従っていた頃でした。

 

そしてその2人の下部には、地球が描かれています。

 

その地球から光が放出されていますが、これはミュータントの数が激減したM-デイ事件の後に初めて生まれたミュータントが誕生した際に放った光です。

 

これは宇宙に向けて光が放たれた様にも見れますし、逆に宇宙から地球に向かって救世主が降臨した様にも見えますね。

 

なんにしろ、数百万といたミュータント達がM-デイ事件によって一夜にして数百と個体数を減らし絶滅危惧種となっていたため、この新たなミュータントの誕生は、サイクロップス達X-MENの希望とみなされました。

 

M-デイ事件以降は、この赤ん坊以外に新たなミュータントが一切発見されていませんでした。

 

またかつてミュータント能力を持っていた者も、能力を失い一般人に変わっているというパターンもあります。

 

その辺の関係性は、本書の最初に掲載されているキャラクター紹介に載っています。

 

相変わらず数多くのキャラクターが登場するので、最初のうちは誰がどの名前でどんな能力を持っていて、どのチームに所属しているのか?を把握するだけでも困難な作業ではあります……。(笑)

 

M-デイ事件以降ミュータントの数が減ったため、ミュータント・ヒーロー・チームであるX-MENの存続も危機的状況に陥っていました。

 

この事件の前からサイクロップスは、プロフェッサーXに故意に記憶操作されていたことを知り、プロフェッサーXに対して怒りをあらわにするようになっています。

 

その辺のお話は『デッドリー・ジェネシス』で読むことが出来ます。

 

 

 

そのためこの時期のX-MENは、プロフェッサーXをX-MENの指揮官から下ろして、サイクロップス自身がX-MENを指揮するようになっています。

 

しかしX-MENをかつてのヒーロー学園としてではなく、まるで軍隊のように配下のミュータントを扱うようになったサイクロップスに疑問を抱くビーストやストームのようなかつての仲間たちも出てきています。

 

しかもサイクロップスの副官として補佐を担当しているのが、プロフェッサーXと並ぶサイキック能力の持ち主でかつてヴィランだったホワイト・クイーンですから、疑われるのも仕方のないことです。

 

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『メサイア・コンプレックス』とは?

ところで本書のタイトルにあるように『メサイア・コンプレックス』とは、”messiah”=「メシア(救世主)」になるべく運命づけられた人物が救済してくれると”complex”=「固定観念」を抱くことです。

 

まさに本書の時期のサイクロップスがこの状態に陥っています。

 

M-デイ以降に生まれたこの子供が救世主となる「確たる証拠」があるわけでもなく、単にこの時期に新たに生まれた唯一のミュータントであるということだけを根拠にサイクロップスはある意味、狂信的にこの子供を守ることを優先します。

 

その道程で仲間が犠牲になったとしても、救世主を守るという勝手な大義名分を言い訳にしています。

 

ただでも個体数が減っているミュータントの仲間を、たったひとりの、まだ救世主かどうかもわからない子供を守るためだけに犠牲にしたのでは本末転倒な気もするのですが……

 

しかしこういう狂信的な状況に陥っている人間を止めることは現実世界でも難しいことですからね……。

 

赤ん坊は誰の手に⁉

さて、物語の始まりはサイクロップスとエマ(ホワイトクィーン)にナイトクローラー、ウルヴァリン、エンジェルの5名が赤ん坊が誕生したアラスカの街へとブラックバードに乗って向かっていくシーンで始まります。

 

到着したX-MEN達を待ち構えていたのは……何者かの手によって破壊され火の海と化した街でした……。

 

住民たちは無残にも虐殺されていました。

 

しかしそこにはX-MENと敵対する2つの悪の組織が関わっていたようです。

 

ミスター・シニスターを棟梁とするミュータントの傭兵たちで構成された『マローダーズ』と、宗教家ウィリアム・ストライカーが反ミュータント主義者を集めて組織した狂信者集団の『ピュリファイアーズ』です。

 

どちらの名前を聞いても、なんとなく目的が想像できそうですよね。

 

ミュータントの遺伝子操作を研究して利用する悪の科学者ミスター・シニスターの『マローダーズ』は、おそらく赤ん坊を捕まえて人体実験に使うのでは?……と。

 

そして反ミュータント主義者ばかりの『ピュリファイアーズ』は、巨大な力を秘めたミュータントの赤ん坊を成長する前に抹殺する……と。

 

その2つの勢力とX-MENとが赤ん坊を巡って衝突するのが、今回の『メサイア・コンプレックス』のテーマにもなっています。

 

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新たな敵や様々なX-チームの登場

さて、その『マローダーズ』『ピュリファイアーズ』だけでなく、赤ん坊を狙う新たな敵も登場します。

 

それは対ミュータント用に作られた生体兵器の『プレデターX』という獰猛な野獣です。

 

この野獣は、ミュータントの遺伝子を糧としており、彼らを喰らう毎により防御力を増して強力になっていくという恐ろし特殊能力を備えています。

 

また今回の物語には多くのX-チームが複雑に絡んでいます。

 

衝撃によって分身能力を発揮するマルチプルマンが新たに創設した『X-ファクター探偵事務所』にサイクロップスは手助けを求めます。

 

彼らとは『シビルウォー』事件の際にちょっとした諍い事があったため、関係は良好とは言えませんが……ミュータントの種族の一大事のためマルチプルマンも仕方なしに手伝うこといなりました。

 

未来を調べるためにマルチプルマンは預言能力を持った少女レイラと共に、天才的発明能力を持ったミュータントのフォージの元へと訪れます。

 

本来はマルチプルマンの本体を残して、分身たちがあらゆる次元の未来へと派遣されていくという作戦なのですが……そのひとりの分身に混じってレイラが勝手にタイムマシンに飛び込んでしまいました……。

果たしてこの2人を待ち受けている運命とは……⁉

 

そして『X-ファクター探偵事務所』に所属するミュータント能力を失ったリクターも、能力を失ったことを利用してピュリファイアーズへと潜入することになります。

 

そのピュリファイアーズが起こしたスクールバスの爆発事件で仲間を失った若き『ニューX-MEN』のメンバー達も、仲間の敵討ちのためにピュリファイアーズのあじとへ奇襲をかけに行きます。

 

果たしてリクターと『ニューX-MEN』は、ピュリファイアーズを倒すことが出来るのか?

 

そしてX-MENのαチームは、さらわれた赤ん坊を取り戻すためアコライツのメンバーを捕まえてマローダーズのあじとを聞き出すことに成功します。

 

南極に潜むマローダーズの基地へと向かったウルヴァリン、ストーム、コロッサス、ナイトクローラー、エンジェル達……

 

たった5人だけで、大勢のミュータントを擁するマローダーズの軍団に打ち勝つことが出来るのか?

 

『メサイア・コンプレックスVol.1』だけでも色んな登場人物たちが複雑に絡む大作となっております!

 

 

この事件によって新たに結成されたX-チーム

さて、少しだけネタバレしますと……赤ん坊を連れ去ったのは、マローダーズでもピュリファイアーズでもありませんでした。

 

彼らの到着は、「ある人物」の到着よりも一足遅かったようでした。

 

既に「ある人物」が赤ん坊を持ち去った後でした。

 

その「ある人物」が誰なのか悟ったサイクロップスは、これまでになかった大きなリスクを冒すような手段に打って出ます。

 

最悪その人物を殺害してでも赤ん坊を取り戻すようにウルヴァリンに命令を下します。

 

さすがのウルヴァリンも、サイクロップスの変貌っぷりに「間違ってもチャック(プロフェッサーX)にゃ思いつかん」と驚きを隠せない様子です。

 

それは、肉弾戦に特化して更にはメンタル的にも強い意志を持ったメンバーを集めた新生『X-フォース』でした!

 

ウルヴァリンをリーダーに、X-23、ウォーパス、ヘプチバ、ウルフスベーン、カリバンが招集されました。

 

彼らの目的は、赤ん坊をさらった人物の生死を問わず捕まえること。

 

そして、どんな手段を使ってでもミュータントの救世主となる赤ん坊を取り返すこと……です。

 

過去のX-チームにはなかった「殺し」というタブーをも恐れない最も過激なチームを、まさかのサイクロップスが提案するとは……。

 

かつての優等生で良い子ちゃんのイメージは「メサイア・コンプレックス」によって失われつつあります……。

 

僕が思うに、この辺りからサイクロップスが「おかしく」なっていった気がします……。

 

さて、新生『X-フォース』が追う犯人とは……かつても最も『X-フォース』と関係性が近かった「あの人物」です!

 

ここまでが『メサイア・コンプレックスVol.1』のご紹介でした

 

 

それでは、次回は『メサイア・コンプレックスVol.2』をご紹介したいと思います。

 

お楽しみに~♪

 

新生X-フォースが誕生

 

ちなみにこの事件をきっかけとして、ウルヴァリンをリーダーとする新生X-フォースが誕生しました。

 

これまでのX-チームにはなかった、敵に「やられる前にやる!」という過激な暗殺部隊になります。

 

これまでは敵が襲ってくるのを待っていたりするX-チームが多かったのですが、この新生X-フォースは先手を打って敵に奇襲を掛けて攻撃します。

 

ウルヴァリン以外のX-MENメンバーは「殺し」はタブーだったのですが、この新生X-フォースはミュータント種族にとって危険な敵だと見なした時点で相手を殺害しに行きます。

 

もはやヒーローと言うよりもヴィラン的チームなのですが……それほどサイクロップスは切羽詰まっていたのでしょう。

 

ちなみに僕はこのウルヴァリンがリーダーの新生X-フォースが好きです。

 

後にデッドプールが加入したりファントメックスやサイロックまでもが参加することになります。

 

 

 

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