2019/02/28
未来のケーブルとホープを狙う強敵とは?ウルヴァリンがリーダーのX-フォースも大活躍する『メサイア・ウォー』を読もう!
ウルヴァリンがリーダーのX-フォースも大活躍する『メサイア・ウォー』を読もう!
敵の追跡をの逃れるため未来へ向かったケーブルとホープを狙う強敵とは?
以前ご紹介していた2冊の『メサイア・コンプレックス』の日本語版コミックの続編コミックになります。
2009年5月から8月にかけて連載されていた『メサイア・ウォー』シリーズの日本語バージョンを2冊のコミックにまとめたものです。
『メサイア・コンプレックス』の時と同じように[前編]と[後編]に分かれています。
[前編]の表紙は、ケーブルと元恋人のドミノに腐れ縁のデッドプールの元X-フォースのメンバー3人が描かれています。
この3名は昨年の大ヒットした実写版映画『デッドプール2』にも出ていましたね!
[後編]はX-メンの強敵のひとり、アポカリプスがこちらに向かってノシノシと歩いてくる様子です!
アポカリプスは、2016年に公開された『X-MEN: アポカリプス』で実写化されていましたね。
もちろんこの表紙の通りに本作『メサイア・ウォー』にもアポカリプスが絡んできます!
しかし本作の黒幕は、そのアポカリプスではありません!
もっとケーブルに関係のある人物になります!
『メサイア・ウォー』のあらすじ
本作は、『メサイア・コンプレックス』でビショップに命を狙われた赤ん坊ホープを、親代わりになったケーブルが守り抜く物語です。
そもそもホープをめぐる物語は、2005年の大型クロスオーバー『ハウス・オブ・M』で起きた事件によってミュータントが激減したことから始まっています。
『ハウス・オブ・M』の事件は、マグニートーの娘のひとりであるスカーレット・ウィッチが混乱から現実改変能力を使い「ミュータントなんていなくなってしまえばいいのよ!」の一言で始まりました。
その後、世界から新たに生まれるミュータントがひとりもいなくなり、これまでにミュータント能力を持っていた人物も能力を失い普通の人間になりました。
この「Mデイ」と呼ばれる日以来、数万人いたとされるミュータントの種族は数百人にまで激減しました。
X-MENのリーダーであるサイクロップスは種の存続の危機に瀕していることを危惧していましたが……ある日、アラスカで大きなミュータント・パワーが新たに生まれたことをセレブロ(※世界中に散らばるまだ見ぬミュータントと見つけ出す機械)にて感知します!
その物語が以前ご紹介していた『メサイア・コンプレックス』になります。
アラスカで生まれた新たなミュータント・パワーを持つ赤ん坊を、ミュータントの未来を救う救世主だと信じ込んだサイクロップスとケーブルはホープと名付けられたその女の子を必死で守ろうとします。
しかしホープこそが自分のいた悲惨な未来を作り上げた「X-MENを滅ぼした裏切り者」と信じ込んだビショップが、サイクロップスやケーブルを裏切ってホープの命を付け狙い出しました!
このままではホープの命が危険だと考えたケーブルは、ビショップが追って来れない未来へとホープを連れてタイムワープをして逃げ続けることを決断します!
そして未来にいったホープが救世主となるべく成長してからサイクロップスのいる現代に戻ってくるという計画です。
しかしこの計画にも感づいたビショップは2人の命を未来まで追いかけていくことになります!
『メサイア・ウォー』は、ビショップの追跡を逃れるため未来に逃げたケーブルがホープを守り抜く物語です。
しかし追ってはビショップだけではありません!
更なる強敵の協力を得てケーブルとホープを追い詰めていくことになります!
その強敵とは?……ケーブルと非常に近い関係にある人物です!
その答えについては、ぜひコミックの方で確認してみてください!
ちなみに『メサイア・ウォー』の2冊のコミックは雑誌・定期購読専門オンライン書店の『雑誌のFujisan.co.jp』にてネット注文でのみ買えます。
ウルヴァリンをリーダーにしたX-フォースも大活躍!
ちなみに本作では、『メサイア・コンプレックス』の際にサイクロップスの案で生み出された「新生X-フォース」も登場します!
元はと言えば、X-フォースはサイクロップスを中心とする5人のオリジナル・メンバーのX-MENが最初のアポカリプスとの闘いの際に使っていた部隊名でした。
その後、サイクロップス達がX-MENに復帰した後は、未来から来たサイクロップスの息子であるケーブルが部隊長となり、キャノンボールやウォーパスにシャタースターなど「戦闘に優れた」メンバーで構成された組織へと変わっていきました。
そして『メサイア・コンプレックス』の事件をきっかけに、それまでのX-MENではタブーだった「敵の殺害」をも厭わない最凶の隠密部隊として再構成されました。
その時にサイクロップスが「新生X-フォース」のリーダーに任命したのがウルヴァリンです!
その後何度かメンバー交代をして、今回登場する「新生X-フォース」のメンバーは下記の通りになります。
●アダマンチウムの爪と回復能力を持つリーダーのウルヴァリン
●初代X-MENのメンバーでもある羽の生えたミュータント戦士アーク・エンジェル
●ウルヴァリンのクローンで強力な女戦士でもあるX-23
●強力なパワーと身体能力を持つX-フォースお馴染みの戦士ウォーパス
●ケーブルの元恋人でもある運気を操る能力を持つ女傭兵のドミノ
●血の絶えない新生X-フォースには欠かせない回復役のエリクサー
●元悪役で初代X-MEN時代から出ている古参キャラのワープ役バニッシャー
という、戦闘向けの7名です!
本作が面白いのは、ケーブルとホープの血の繋がっていない親子関係だけでなく、人気キャラクターのウルヴァリンや、X-フォース時代のケーブルと関係のあるドミノやウォーパスが出演している点です!
また[前編]の表紙にも載っているデッドプールも出てきます。
殺伐とした内容に笑いを添えるように、相変わらずギャグ要員です!(笑)
ビショップの追跡から逃れるために、あえてX-MENの滅んだ未来の世界に逃げ込んだケーブルとホープがなぜかデッドプールと出会います!
その出会いがまたデッドプールらしくって面白いので、ぜひコミックで確認してみてください!
特に僕が本作で一番好きなシーンは……
ケーブルを助けるために未来にやってきた新生X-フォースとデッドプールが、本作の強敵のアジトに潜入する際に、敵にバレて襲撃を受けるシーンです。
数の多い敵の雑魚キャラ達に囲まれて、ケーブルやX-フォースのメンバーはみな真剣に命がけで闘っているのに……いつもより更に頭がイカれてしまった未来のデッドプールが、なぜか執拗に倒したばかりの雑魚キャラを延々と攻撃し続けています!
それをみたドミノが、「ウェイド!遊んでないでこっちを手伝って!」と声を掛けます。(※ウェイドはデッドプールの本名)
するとデッドプールが、「ゾンビかもしれねぇ!」と訳の分からないことを言います。
もちろんゾンビなどではなく、死んでしまった雑魚キャラを無駄に攻撃しているだけになります……。
呆れかけていたその時、「せぇの…オラオラオラオラ!」とデッドプールが銃を乱射し始めます!
すると、その銃弾は全て雑魚キャラに当たり、それまでピンチに陥っていたX-フォースの闘いが一瞬で終了します!
さすがにデッドプールの射撃の凄さに、ウォーパスまでも「マジか!」と驚きを隠せない様子です。
頭こそイカれてはいますが(笑)……やはりデッドプールの傭兵としての能力は随一のようです!
なんだかんだで決めるところは決めちゃう!……そんなデッドプールのキャラクターが僕は大好きです!(笑)
果たして、ビショップが雇った強敵とアポカリプスも絡んだ物語はどのような結末を迎えるのか?
ケーブルは幼いホープを守り抜くことが出来るのか?
ぜひとも続きは、コミックをご覧になってください!
更に本作にはオマケとしてビショップの子供時代の物語も収録されています!
裏切り者の手によってX-MENが滅んだ未来の世界で、どのようにビショップが成長していったのか?
またなぜビショップが現代のX-MENの元までタイムスリップでたどり着いたのか?
興味深い内容となっております!
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