2017/09/07
【ブルースおすすめの名曲からチョイス!】必聴‼ブルースセッションの大定番曲3選!
いつもはMUSICのカテゴリーでは、個別のアルバムや曲をご紹介しているのですが、せっかくなので今回から僕のチョイスする曲をテーマに沿って何曲か選んでご紹介するっていう感じもやっていきたいと思います。
今迄にかなりの数のブルースやジャズのアルバムを聴いてきたので、その1つ1つをご紹介するとなると、このMUSICのカテゴリーだけでも何千件…となりそうですし、
そうするとご紹介のペースも遅くなりますのでテーマに沿って何種類かのアルバムをご紹介していきたいと思います。
まず第一回目は、タイトルとサムネイルにもあります通り
第一回チキチキ♪必聴‼ブルースセッションの大定番曲【3選】
で、行きたいと思います。
なぜブルースなのか?
やはりギター弾きなのでブルースから始めるのが良いと思います。
ジャズをやるにしてもファンクをやるにしても「ブルース魂」のないやつに良いギターソロなんて絶対に
絶対に弾けません!
最近はジャズやジャズファンク系の音楽を僕はやっていますが、過去には20代半ばの頃に2年間ほどブルースバンドをやっていました。
その際にイベントとかでライヴをした後は、その日出演しているバンド全員でセッションでブルースの曲を1曲やって終わっていました。
その日出演しているギタリストは、ほぼ強制参加で、最低1コーラスはギターソロを弾きます!
しかしご安心を…
こういった全員参加型のセッションでは、ややこしい転調ばかりのわけわかんない曲なんて取り上げません!
マイナーペンタトニック1発で弾ける、ギタリストなら誰でも弾けそうなブルースの曲です。
その時に定番でよくやっていた曲を今回はご紹介したいと思います。
ブルース好きなら必聴ですが、そうでない人も覚えていて損はない歴史に残る名曲ばかりです!
それでは3曲のご紹介です。
その1 – マジック・サムの『Sweet Home Chicago』
“Sweet Home Chicago”は、元はと言えばブルース界の最大の謎多き人物ロバート・ジョンソンの曲です。
“Crossroads”と同じくミシシッピ・デルタブルースを代表する名曲ですね♪
そのロバート・ジョンソンに憧れたエルモア・ジェイムズがブルースではお決まりの例のイントロの3連フレーズ……
ダダダ・ダダダ・ダダダ・ダ~ダ♪
を有名にしました。
そのフレーズをボトルネック(スライドギター)を使わずに、指で押さえてエレキギターで激しく弾いたのがマジック・サムのこのバージョンです!
キーはEとギタリストにとって、特に弾きやすいキーです。
進行はE7(トニック)→A7(サブドミナント)→B7(ドミナント)の12小節3コードのシンプルで最も基本的なブルースの曲です。
解放弦もガンガン使えるので、細かいことは気にせず着地点にだけ気をつけてEのマイナーペンタ1発でガンガン弾いてやりましょう!
まずは初心者は、この曲から覚えるのが良いでしょう。
ただセッションで大定番の曲なんですが、初心者向けじゃないセッションではみんなやり飽きてしまって誰も参加してくれない…なぁ~んてこともあるかも?
ギタリストもそうなんですが、特にボーカリストはこの曲歌うのウンザリ…なんて人も多いのかも??
まぁまずは初心者に優しいセッションを探してみたり、同じ初心者同志で気の合う仲間とこの曲を合わせて練習してみましょう!
注意点は2小節目でサブドミナントに行くのかどうか?(クイックチェンジと言います。)を先に確認しておきましょう。
確認していなくって、曲が始まってしまっても、慌てず次の12小節から他のバッキングの人に合わせましょう!
1周目で間違って弾いてしまっても、気にせず次の2周目からしっかり弾ければ問題ありません!
ド定番ですが、大事な曲ですね♪
その2 – マディ・ウォーターズの『Got My Mojo Working』
お次はファスト・トラックの名曲マディ・ウォーターズの“Got My Mojo Working”です。
モジョとは、ブードゥー教から由来していて、アメリカ南部の言い伝えです。
伊達男のマディ・ウォーターズにピッタリの歌詞の内容となっています。
精力絶倫になる呪いをかけられた男が女にモテモテになるのですが、なぜかお目当ての女にだけはその呪いが通じずムラムラしているっていうなんとも笑える内容なんですが、曲の方はノリがよくかっこいい曲となっています!
テンポが速い曲なのでギターソロだけでなく、バッキングも弾いていて楽しい曲ですね♪
またブルースハープ(ハーモニカ)なんかが参加してくれるとめちゃくちゃかっこいいです!
キーはGの1コーラス24小節の3コード進行ですが、楽譜があると迷わないかもしれませんので慣れるまでは楽譜を観ましょう。
G7(8小節)→C7(4小節)→G7(4小節)→D7(2小節)→C7(2小節)→G7(2小節)→D7(2小節)です。
少しややこしいですね。
もちろんGのマイナーペンタ1発でいけますので、ガンガン弾いてやりましょう!
うまく弾きこなすのは、なかなか難しいんですが、頑張ってスライドギターを覚えてギターソロなんか弾けたりすると、周りから「オオッ!こいつ出来るな!」と驚いてもらえますよ。
その3 – T-ボーン・ウォーカーの『Stormy Monday Blues』
最後はジャジーな雰囲気のスローブルースの大名曲T-ボーン・ウォーカーの“Stormy Monday Blues”です。
この曲は、本当の曲名が“Call It Stormy Monday (But Tuesday Is Just as Bad)”とかなり長いんです。
単に“Stormy Monday”と表記される場合もあったり、“Call It Stormy Monday”とカッコの部分がなかったり、“Stormy Monday Blues”と表記されていたり、いろいろありますが、どれも同じです。
“ストーミー・マンデー”もしくは略して“ストマン”で通じますので簡単な呼び方でいきましょう!
日曜の休日が終わって月曜日になり、仕事に行かなくっちゃならない…辛いなぁ~、月曜が来なきゃいいのに、でも実は火曜日はもっと最悪なんだぜ!って感じの古代から現在の人間社会に通じる共通の悩みを歌った素晴らしく(?)ユニークな歌詞です。
歌詞も含めて名曲ですね♪
キーは先のモジョワーキンと同じく、Gの12小節です。
但しこの曲は特殊なコード進行になっていてコードとコードの間を繋ぐパッシング・コードやテンション・コードなど、まずはバッキングをしっかりと覚えなければ行けません!
まずは譜面を見て基本となるコード進行を覚えてからにしましょう。
俗にいう“ストマン進行”ってやつです。
覚えていて損はないです。
ギターソロは基本的にはGのマイナーペンタ1発でいけますが、コード進行に沿った音選びが必要となってきます。
単純に弾いても良いですが、ちょっとジャズのエッセンスを交えたりして弾くと雰囲気が出ます。
またゆったりとしたリズムなので感情を込めてギターソロを弾く練習にピッタリの曲です。
色んなバージョンがある名曲ですので、まずはT-ボーン・ウォーカーのバージョンを聴いて、次にボビー・”ブルー”・ブランドやロバート・Jr.・ロックウッドのライヴバージョンでガチンコ・ブルースの名演を聴きましょう。
それから必ず聴いておきたいのがオールマン・ブラザーズのバージョンですね!
この辺りについてはまた今度、“ストマン名演まとめ”で書きたいと思いますので乞うご期待!
ぜひ今後ともこのブログをチェックしてみて下さい。
いかがでしたでしょうか?
まずはブルースセッションの大定番を3曲選んでみました。
また今後も他のチョイスをしていきたいと思います。
オマケ
ペンタトニックスケール1発でほとんどのブルースの曲をまるごと1曲弾き切れてしまうことを歴史上最初に有名にしたのはT-ボーン・ウォーカーです。
ただ、人類史で初めてペンタトニックスケール1発でブルースの曲をまるごと1曲弾いた人はT-ボーン・ウォーカー以外の先人でいるはずなのですが、その人物が誰なのかは歴史の闇に埋もれてしまっています。
単にT-ボーン・ウォーカーは、人気が合って有名になっていたので、T-ボーン・ウォーカーがパイオニアとなったに過ぎません。
エジソンみたいなもんでしょうか?
T-ボーン・ウォーカー自身は自分が発見した!と言い張ってたようですが誇張でしょう。
必ずしも「発明した人」と「有名にした人」は一致しないんですよね。
まぁそれがおもしろいところでもあるんですが。
果たして「ギタリストのペンタトニック1発病」が蔓延してしまった最大の原因は誰にあるのか?は、もはや知ることは出来ませんね。
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