カテゴリー:Movie

2019/02/15

【おすすめ名作映画シリーズ】スタンリー・キューブリック監督の名作映画『フルメタル・ジャケット』を観た感想です。

スタンリー・キューブリック監督の1987年の名作映画『フルメタル・ジャケット』をご紹介したブログ記事のタイトル画像です。

スタンリー・キューブリック監督の1987年の名作映画『フルメタル・ジャケット』をご紹介します。

『フルメタル・ジャケット』は、初めて観た時からずっと好きな映画です。

3ヵ月ぶりに『Movie』のカテゴリーの更新になりました。

 

ついつい音楽系のブログ記事ばかり更新が続いてしまいます……が、僕も映画を観るのは大好きです。

 

本来なら、このサイトをブログ化してから『Movie』のカテゴリーに、自分がこれまで観てきた映画の中で好きなものを順番に載せていこうと思っていました。

 

それがいつの間にか、というよりもやはりというか……『Music』のカテゴリー中心になってました。

 

というわけで、久しぶりの『Movie』のカテゴリーの更新ということで、僕が特に好きな映画をご紹介したいと思います。

 

それは、スタンリー・キューブリック監督が1987年に制作した名作映画『フルメタル・ジャケット』です。

 

(※物語の大筋は僕の感想も含めて書いていますが、エンディングのネタバレは含んでおりません。)

 

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名作映画『フルメタル・ジャケット』

スタンリー・キューブリック監督の1987年の名作映画『フルメタル・ジャケット』をご紹介したブログ記事の写真1枚目

スタンリー・キューブリック監督の1987年の名作映画『フルメタル・ジャケット』をご紹介したブログ記事の写真2枚目

僕はよく戦争映画を観ることがあるのですが、「アメリカは正義!」とか「アメリカの勝利を称えよ!」みたいな映画は好きではありません。

 

そういったものよりも、「戦争の悲惨さ」や「無意味な戦争を皮肉った」映画の方が、観ていて色んな事を深く考えさせられるのでより興味深く感じます。

 

そういったわけで、この『フルメタル・ジャケット』の内容もとても興味深く感じます。

 

基本はベトナム戦争を題材とした映画ですが、戦闘シーンは控えめです。

 

むしろ、「海兵隊のいじめにも似たしごき」や「政府が勝手に決めた戦争で命を落とす人々」を皮肉ったような内容です。

 

映画は2部構成になっていて、前半は海兵隊に入隊した新兵たちが訓練所でしごかれることから始まります。

 

そして後半は、その訓練兵たちが見事に訓練所を卒業して、実際にベトナムの戦地で戦うことになります。

 

 

 

 

個性的な登場人物たち

 

登場人物は、

 

主人公で皮肉屋の「ジョーカー」
のろまな訓練兵の「ほほえみデブ」
独特のセリフで訓練兵をしごきまくる「ハートマン軍曹」
ジョーカーと気の合うテキサス出身の同期の訓練兵「カウボーイ」
口は悪いが戦いでは人一倍熱くなる「アニマルマザー」
ジョーカーの相棒にしてお調子者のカメラマン「ラフターマン」

などです。

 

特に昨年、2018年に惜しくも亡くなられたロナルド・リー・アーメが演じるハートマン軍曹の個性が強烈です!

 

もともとは、元海兵隊のロナルド・リー・アーメが演技指導のためこの映画に関わっていたのですが……そのしごきの気迫があまりにも凄すぎるため、急遽ハートマン軍曹を演じることになったようです。

 

そのため本来ハートマン軍曹を演じる予定だったティム・コルセリは、ヘリ機関銃手として出演することになりました。

 

前半のキーとなるキャラクターだったハートマン軍曹と違ってティム・コルセリ演じるヘリ機関銃手の登場シーンはちょっとだけなのですが……そのセリフがあまりにも強烈すぎて印象に残ります!

 

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監督自らチェックしていた独特のセリフ回し!

そのヘリ機関銃手のセリフについてご紹介したいと思います。

 

このシーンのきっかけとして、まずジョーカーが軍の報道員として所属していた『スターズ・アンド・ストライプス(米軍の準機関紙)』の会議にて、上司に皮肉を言ったせいで安全地帯での勤務から危険な前線へと送られることになります。

 

その際に、調子乗りのラフターマンも勝手に上司に同行の許可を得て、ジョーカーと行動を共にすることとなります。

 

その凸凹コンビの2人が、ヘリに乗って前線へと向かう時にティム・コルセリ演じるヘリ機関銃手が登場します。

 

ヘリに乗るジョーカーの横で、乗り物酔い気味のラフターマンはずっと嗚咽し続けています……。

 

その2人の向かい側には、ヘリ機関銃手がヘリのドアを全開にして地上に銃を撃ち続けています。

 

しかもベトナムの兵士にではなく、丸腰の一般人にです!

 

女子供も含む明らかに無力な農民たちに向かってヘリから銃を撃ち続けています。

 

この異常な行動中にヘリ機関銃手がこう言います。

 


 

「逃げるやつはベトコンだ、逃げないやつはよく訓練されたベトコンだ!」

 


 

それに対してジョーカーが、「よく女子供が殺せるな!」と言い返すと……

 


 

「簡単さ、動きがのろいからな!ハッハッハッハッ!」

 


 

と、悪びれもせずゲスなコメントを言い放ちます。

 

このキャラは強烈に印象に残りますね!

 

そして最後に……

 


 

「ホント、戦争は地獄だぜ!」

 


 

どう見ても楽しんでるように見えるこのヘリ機関銃手が言うから、余計に狂気に満ちたこの戦争の無意味さを物語っているようでもあります。

 

こういったセリフや、ハートマン軍曹の言い放つ下品な叱咤の数々を日本語に訳す際に、当初の翻訳をキューブリック監督自らチェックしていたようです。

 

そこで「汚さが出てない!とダメ出しが出て、翻訳者を変えてまで更なる下品なセリフへと変更したようです。

 

しかしこの映画が観終わった後に強烈な印象を与えてくれるのは、やはりこういったセリフのお陰でもあると思います。

 

劇中に流れる音楽も要チェック⁉

 

『フルメタル・ジャケット』で使用されている挿入歌も印象に残るものが多いです。

 

まずオープニングは、ジョニー・ライトの1965年の曲”Hello Vietnam”で始まります。

 

そして敵兵を倒した際の喜びを表現するシーンでミネアポリスで結成されたロック・バンドのザ・トラッシュメンの1963年の曲”Surfin Bird”が使用されています。

いきなり大きな音で”A well a bird, bird, bird, the bird is the word~♪”と流れ始めるので、毎回このシーンはビックリしますね。(笑)

 

他にもニューオーリンズの女性ボーカル・グループ、ディキシー・カップスの1964年の曲”Chapel of Love(愛のチャペル)“や……

 

テキサス出身のエジプト風衣装を纏ったロック・バンド、サム・ザ・シャム・アンド・ザ・ファラオスの1965年の曲”Wooly Bully”と……

 

フランク・シナトラの娘ナンシー・シナトラの1965年の曲” These Boots Are Made for Walkin’(にくい貴方) “……

 

そしてニューオーリンズR&Bのクラシックとも言うべきクリス・ケナーの1961年の名曲”I Like It Like That “などです。

 

最後の最後に流れるBGMが「ミッキーマウス・マーチ」なところもシュールです♪

 

音楽の面でも皮肉が効いた映画ですね♪

 

 

 

 

銃は”男”の武器⁉

さて、他にも印象に残るものがあります。

 

前半の訓練中に銃を持った訓練兵たちが、銃と自分のイチモツを交互に触りながら「銃で戦いこっちで楽しむ。」と軍曹から言わされます。

 

また銃は兵士にとっての命綱でもあるのでしっかりと磨くように訓練もされています。

 

これはもちろん、日ごろから銃を手入れしておくことで暴発を防ぐことが出来るのですが……その銃の磨き方が「おひとり行為」を表しているかのようでもあります。

 

ちなみに映画のタイトルでもある”Full Metal Jacket”とは、「完全被甲弾」の意味です。

 

これは、鉛の弾丸をニッケルなどの金属で覆った弾丸のことです。

 

こうすることによって、着弾時の変形を抑えて銃創を清潔に保つことが出来るんです。

 

まるでこれは、「避妊具」を暗喩しているかのようでもありますね……。

 

まぁ銃とイチモツを暗喩するのは、音楽なんかでもよくあることです。

 

例えば、エアロスミスの代表曲のひとつ”Back In The Saddle”なんかもそうです。

 

“I’m like a koaded gun.”という歌詞の部分は、「俺の銃に球を込めるぜ!(そしてマトに向かって発射してやるぜ!)」ということです。(笑)

 

本来の原作のタイトルは『ショート・タイマーズ(短期現役兵)』なのですが、映画化に際してキューブリックは、あえてこのようなタイトルに変えたんでしょうね。

 

ちなみにその「完全被甲弾」を使って、精神がイカれてしまったほほえみデブがハートマン軍曹を撃って前半が終わります。

 

 

 

 

衝撃的なエンディング

この映画もやはりエンディングが衝撃的です!

 

前線に送られたジョーカーは、旧友のカウボーイの分隊と合流します。

 

しかし進む道を誤ってしまったため転進しようとします。

 

その道が安全か調べようとした仲間のひとりが、建物に潜む謎の狙撃手に仲間が撃たれてしまいます。

 

その仲間を助けに向かった衛生兵も、敵の恰好の的となってしまいました

 

カウボーイは、いつやってくるのかわかりもしない援軍を待つように部下に命令しますが……血気盛んなアニマルマザーは我慢できずに2人の負傷兵を助け出そうと単身乗り込みます!

 

なんだかんだで兵士としては優秀なアニマルマザーは、一発も攻撃を喰らわずに仲間の近くまでたどり着きます。

 

そこで瀕死状態の衛生兵に敵がどこから狙撃しているのか?を聞き出すことに成功します。

 

敵が潜んでいる場所を把握したアニマルマザーは、敵の射程範囲を見抜き、後方で待つカウボーイたちに「ここまでなら来ても大丈夫だ!」と伝えます。

 

そしてカウボーイたちは、敵の銃撃が届かないアニマルマザーの元まで無事にたどり着きます。

 

建物に潜み、援軍を待とうとした矢先……油断したカウボーイが建物に開いていた穴を通して銃撃されてしまいます。

 

あえなく命を落としたカウボーイの仇を取るために、アニマルマザーやジョーカーらの5名は、狙撃手が潜む建物内へ煙幕で目隠しをして向かってきます!

 

そこで、ついにジョーカーが謎の狙撃手と出くわすのですが……

 

その衝撃の正体とは?

 

続きはぜひ映画をご覧になってください!

 

 


 

 

ちなみに僕が今回掲載している手持ちのBlu-rayディスクは、2015年に発売されたBlu-ray2枚組の『フルメタル・ジャケット メモリアル・エディション (初回限定生産2枚組) 』になります。

 

 

こちらは、本編のディスク1と、映画の出演者たちが当時のことを振り返るなどの映像特典を収録したディスク2を含む2枚組です。

 

以上、【おすすめ名作映画シリーズ】スタンリー・キューブリック監督の名作映画『フルメタル・ジャケット』のご紹介でした。

 

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