2021/07/20
origami PRODUCTIONSが主催する野外ライブ・イベントorigami SAI 2021 Osakaを観てきました。
2021年7月18日(日)『origami SAI 2021 Osaka』at 服部緑地野外音楽堂
origami PRODUCTIONS によるレーベルイベントが大阪初上陸!
先週は久しぶりにライブを観に行きました。
昨年から続くコロナ禍の状況において長らくライブを観に行くことが出来ずにいたのですが、最近ではどこもコロナ対策がしっかりと行われているのでイベントも徐々に開催されるようになりました。
僕も自分で出来る限りの感染対策をしながらではありますが、そろそろ趣味の一つでもあるライブ観賞をしたいな~と思っていたところです。
そんなわけで先週の金曜に、まずは身近なお知り合いのプロミュージシャンの方々のライブを観に行きました。
そちらのライブも楽しんだ2日後の2021年7月18日(日)に、日本のレーベル『origami PRODUCTIONS』が主催する野外ライブ・イベント『origami SAI 2021 Osaka』を観に行くことが出来ました。
今回はそのライブを観に行った感想を書いてみたいと思います。
『origami SAI 2021 Osaka』を知ったきっかけ
僕はもともとヒップホップのビートが好きで、そういった趣向からローファイ・ヒップホップ/チルホップ系の音楽を数年前から好きで聴いていました。
同じようにヒップホップのビートの上にソウルフルな歌メロが乗っかるネオ・ソウル系のR&Bも好きでよく聴きます。
また趣味でギターも弾くのでその関係から近年流行りのネオ・ソウル・ギターにハマり、自然と関口シンゴさんを知ることとなりました。
もちろん関口シンゴさんのギター演奏は僕の好きなスタイルなので、すぐにハマりました。
そうすると必然的に関口シンゴさんが所属するOvallというバンドを知ることにもなります。
まるでロイ・ハーグローヴのRHファクターをもっとモダンにしたようなこのOvallというバンドを僕が好きにならないわけがないんですよね♪
そんなこともあって最近は『origami PRODUCTIONS』からリリースされているアルバムを購入する機会が多くなりました。
昨年末に書いたブログ記事『2020年度買って良かったおすすめのCD20選』にも書いていたのですが…
2020年度買って良かったおすすめのCD20選
同レーベルからリリースされていたコンピレーション・アルバムの『V.A. – 『LO-FI HIP HOP, SOUL FROM ORIGAMI PRODUCTIONS -PRAY FOR AUSTRALIA-』は、昨年度の僕のお気に入りアルバムでもあります。
この作品の1曲目に関口シンゴさんが演奏する名曲”North Wing”が収録されているのですが、この曲をあまりにも気に入った僕は昨年度のギター演奏会でも演奏してみました。
それ以来”North Wing”は、僕の得意曲の一つとなりました。
まぁそんなこともありまして、僕はすっかり関口シンゴさんやOvallに『origami PRODUCTIONS』を好きになっていったんです。
さて、そんなある日…というか先週の7月13日の火曜日に今回観に行った『origami SAI 2021 Osaka』が大阪で開催されることを知りました。
今にして思えば開催まで1週間もないギリギリだったんですね…。
『origami SAI 2021 Osaka』を知ったきっかけは、関口シンゴさんのTwitterでした。
大阪でお会いしましょう🎸🎸
origami SAI 2021 Osaka
7/18(日) 服部緑地野外音楽堂https://t.co/agHCIAY07k#origamiSAI pic.twitter.com/Q517BFmiD9— 関口シンゴ (@vusik_music) July 12, 2021
このツイートを見た僕は…「これはヤバい情報を知ってしまった!関口シンゴさんの”North Wing”を生で聴けるチャンス!絶対に観に行かなくては!」と判断してすぐにスマホからチケットを購入しました。
仕事も遊びも謎の決断力でスピードだけは速いのが僕の特長です!
若い頃から思い付きだけでいきなり一人で海外旅行に行ったり、誰も知り合いのいないセッションに行ったりするような無謀な性格は年を取った今でも変わっていません。
これだけが自慢です⁉(笑)
そんなきっかけでチケットを入手したんですが、ほんと久しぶりのライブ・イベントを観に行くことが出来るこのワクワク感は半端なかったです。
過去に僕も出演経験のある高槻ジャズストリートは、今年も中止となり、直近では『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021』が中止になったばかりでもありました。
色々と不安もありましたが、『origami SAI 2021 Osaka』を観に行くことが出来たのは今年一番の幸運な出来事なのかもしれません⁉
それでは引き続き『origami SAI 2021 Osaka』を観に行った感想を書いてみます。
『origami SAI 2021 Osaka』を観に行った感想
この2日前にライブを観に行った後、次の日の土曜日はギター・レッスンを受けていました。
そこでギターの先生に、次の日『origami SAI 2021 Osaka』を観に行くことを自慢しつつレッスンをみっちりと受けていました。
関口シンゴさんが弾くようなネオ・ソウル・ギターを僕自身も練習している最中です。
この日の晩は、『origami SAI 2021 Osaka』を楽しみに早めに寝るつもりだったのですが…不運にも熱帯夜でした。
どちらかというと寒がりの僕は冷房を付けると眠れなくなるんです…。
だからといって蒸し暑い夜を快適に眠れるほどの適応能力も持ち合わせていません。
なかなか眠れないまま朝方になっていました。
2~3時間しか眠れなかったのですが、しかしせっかく楽しみにしていた『origami SAI 2021 Osaka』を観に行かないなんてことは絶対にしたくないことです。
意を決して起きた僕は、なんとか家を出て電車に乗り、目的地の服部緑地に辿り着きました。
服部緑地に付いた時点で既に開演時刻の13時半を過ぎてはいたのですが…遅くに起きてしまったので諦めるしかありません。
残念ながら1組目のNenashiを観ることが出来なかったのですが、なんとか2組目のMichael Kanekoさんの出番には間に合いました。
しかし会場についてすぐに、あいにくの大雨となりMichael Kanekoさんの登場時には大変なことになっていました。
僕が服部緑地駅に着いてから会場まで歩いていた時点でもパラパラと小雨が降っていたのですが、ライブ会場に着くと雷まで鳴るほどの大雨が降りました。
こちらの野外ステージは、出演者が演奏するステージ上と、その後ろに位置する客席には屋根があります。
その逆側の客席には屋根がなく、完全に野外の席になります。
さすがに雷まで鳴っていたので運営側からの誘導もあり、お客さんはみな屋根のあるステージ前方の立ち見席、もしくは裏側の方まで移動することとなりました。
会場に着いてすぐの僕はなんとかドリンク売り場でビールだけ購入して、ステージ裏の客席に座ることにしました。
そういったこともあってMichael Kanekoさんのライブは、珍しくもミュージシャンを後ろから見下ろす形となりました。
Michael Kanekoさんも気を使ってか、パフォーマンスの際に後ろを振り向いたりしてくれていました。
後でMCで話していたのですが、これまでのMichael Kanekoさんだったら自分の出番の時にだけ晴れて、他の時は大雨というパターンばかりだったようです。
今回はその逆で、Michael Kanekoさんの出番の時に一番の大雨となりました。
一瞬、空に稲光が見えたほどでした!
こういったイレギュラーな出来事もなんだかんだで楽しみつつ、僕はビールを片手にライブを楽しみます。
ちなみにこちらがこの日の出演者リストです。
大変お待たせいたしました❗️origami SAI 2021 Osaka のタイムテーブル公開です✨Ovallの公演は17:45まで。終演予定は18:30⁉️何かありそうな予感😲💭
チケット購入はこちら👇https://t.co/ELkgC5DoIb pic.twitter.com/UBiikP8YFX
— origami PRODUCTIONS (@origami_PROD) July 13, 2021
さて、この日の僕のお目当てである関口シンゴさんは3組目の出番となります。
Michael Kanekoさんが終わると徐々に雨も止んでいきました。
まだステージ裏に座っているお客さん達はのんびりとしていたので…僕は「これはチャンス!」と思い、ステージの前方席まで移動しました。
そうやって座った席は、ちょうど関口シンゴさんが使うであろうRolandのジャズコ(定番ギター・アンプ)が置いてある場所でした。
この日は最近の関口シンゴさんがよく使っているIbanezのAZ-NではなくRozeoのギターを持って登場となりました。
関口シンゴさんと同じOvallに所属するドラムのmabanuaさんがギターを弾いて歌う準備もしていました。
そこにサポート・メンバーのナッツさんも鍵盤で参加する形となります。
全員サウンドチェックが終わると、一旦mabanuaさんとのナッツさんは捌けて、関口シンゴさんだけがステージに残ります。
「”North Wing”は何曲目にやるのかな~?」と思っていた僕にいきなりのサプライズでした!
なんと1曲目からいきなりの”North Wing”をソロ演奏で披露してくれました。
少しスローテンポでゆったりと始まって、曲の終盤にはギターのネックをハーモニクス音を奏でながらバシバシと叩く奏法まで登場しました。
これは古くはデルタ・ブルースマンのチャーリー・パットンが使っていたとされる奏法で、後にサンハウスが証言して披露していました。
チャーリー・パットンじたいは映像は残されていないのですが、その後同じデルタ・ブルースマンのブッカ・ホワイトが演奏する姿が映像として残されています。
今も昔もギターの奏法はそこまで変わらないものなんですよね。
エディ・ヴァン・ヘイレンがギターの弦を右手でタッピングするライトハンド奏法が70年代に有名にはなりましたが、あの奏法自体はそれこそ先に挙げたブッカ・ホワイトがやっていたり、マヌーシュ・ジャズ(ジプシージャズ)系のギタリストがかなり昔からやっていましたからね。
エレキギターのロックという分野でヴァン・ヘイレンが使ったことが革新的であったのであり、奏法自体は大昔からありました。
そういったギターの伝統的奏法を”North Wing”に取り入れていたのは、なんともニヤリな感じです。
2曲目にこれまたソロ演奏で”Tender Rose” を演奏した後は、先の2人が参加してトリオ編成となります。
残念ながら新曲の”Recollection”は演奏してくれませんでしたが…”North Wing”を生で聴けたので大満足です♪
ちなみに僕も”North Wing”をソロで演奏してみたので、もしよかったら動画を観てやって下さい。
ストラトのフロント+ミドルのハーフトーンを使ってます。
さて、トリオ編成ではmabanuaさんがギターと歌で弾き語り、そこに関口シンゴさんのギターとナッツさんのエレピが入る形です。
なんともメロウな楽曲が続き癒やされます♪
大雨に濡れて疲れた身体が、癒やしの音楽と美味しいビールで完全回復です!
MCで面白かったのが、ナッツさんが関口シンゴさんに「短パンは穿くことはないの?」と言った際に、この日短パン姿だったmabanuaさんを見て、「穿くことはないかな。マバちゃんみたいに美脚じゃないからね。」と関口シンゴさんが言ってたことです。(笑)
さて、関口シンゴさんの出番が終わると、Kan Sanoさんを挟んで、大トリのOvall でこのイベントは締めくくられます。
この日のOvall は、今現在の最新作でもある2019年のセルフ・タイトル作『Ovall』からの選曲です。
僕の大好きな曲”Stargazer”で始まり、その他にも”Dark Gold”や”Come Together”に”Slow Motion Town”といった名曲が続きます。
あっという間にすべての曲が終わりました。
Ovallの出番が終わると、サプライズ・タイムです!
その前の関口シンゴさんの出番の際にナッツさん自身がフライングで言いそうになっていたのですが…ナッツさんの誕生日でした。
コロナ禍のためケーキではなくスイカでお祝いです。(笑)
#origamiSAI 大阪
一緒にイベントを作りあげてくれたイベンターやメディア等の関係者、そしてお越しいただいた皆様本当にありがとうございました。
そしていつも最高の鍵盤でサポートしてくれているナッツさん、おめでとうございます!🍉
次回のorigami SAIはもう少し状況が良くなることを願って。 pic.twitter.com/Iy8ZZmzprR— origami PRODUCTIONS (@origami_PROD) July 19, 2021
なんとこの日47歳になったナッツさんが「何歳までOvallにサポートメンバーとしていられますかね?」とコメントをすると、Shingo Suzukiさんが「90歳になるまでかな。」と答えていました。
最近はミュージシャンも高齢化が進んではいますが、その分いつまでも元気な方々が多いのも時代が変わったなって感じます。
このイベントの2日前にも僕はお知り合いのミュージシャンの方々とお話させていただいたのですが、「〇〇さんなんてもう80歳なのに今もバリバリに現役だからな~!」と聞いたところでした。
「60歳を超えて初めて自分の音が出せるようになる…とか言われているしな~。」みたいなことも…。
ただその後に、「その年になると上から文句言われることもなく、逆に若手を叱る立場になって気が楽になるってのもあるかもな。」といったお話もしていました。(笑)
まぁなんとも難しい問題ではありますが…僕の中では「40代から!」かな?と感じます。
僕の尊敬するB.B.キングやグラント・グリーンにデイヴィッド・T.・ウォーカー達はみな40代の頃にいぶし銀の演奏を残していますからね。
といったわけで、Ovallには90代になるまでまだまだ半世紀近く頑張ってもらいたいところですが…今のOvallが一番最高の時期な気もします。
そんな最高な時期のOvallを観れたことは、僕にとってこの上なく幸運なことです。
Shingo SuzukiさんのMCで少し驚いたことは…
Ovallを「オー↗バル」と発音していたことです。
「わぁー東京モンだなぁ~~」って思いました。(笑)
僕ら大阪モンは「オー↘バル」と発音しちゃうんです。
上から押さえつけるかのように高圧的に発音するのが大阪人なんですよね。(笑)
どうしても「オー↗バル」と発音できなくって違和感を覚えました。
さて、Ovallの本編のらライブが終わると、最後に出演者全員がもう一度ステージに上がりました。
そしてMichael Kanekoさんが歌う”Open Your Eyes”のジャム・セッションがアンコールで始まりました。
この曲はボビー・コールドウェルが元ネタで、その後ラッパーのコモンが”The Light”という曲名でサンプリングしてヒップホップ世代にも有名になった曲です。
僕が最も好きなヒップホップのアルバムである2000年リリースの大名盤『Like Water for Chocolate』の5曲目に収録されています。
ちなみにその後、ネオ・ソウル・シンガーのドゥウェレが2008年に『Sketches Of A Man 』の6曲目に”Open Your Eyes”をカヴァーしています。
更にその後、2013年にジョン・レジェンドも『Love In The Future』の3曲目にカヴァーして収録しています。
まさに新世代のヒップホップやネオ・ソウルの定番曲ですね!
Ovall名義では2017年のアルバム『In TRANSIT』の5曲目に収録されていました。
このイベントを締め括るのにも適した楽曲です。
こうして大阪初となる『origami SAI 2021 Osaka』は無事に幕を閉じ、僕は大満足で野外ライブを堪能することができました。
5日前に急にしったライブではありましたが、迷うことなくすぐにチケットを取って行ってよかったです!
何事も迷う暇があるならば、先に決断して行動をしないといけませんね。
何もしないで後悔するよりも、まずは行動を起こしてみて、失敗したらその時に対処すればいいだけなんです。
気になるライブがあったなら、まずは行ってみましょう♪
ちなみにコロナの感染対策は、バッチリ行われていましたよ。
omake?
今回はせっかく久しぶりにライブ観戦したということでTシャツも購入しました。
カラーはベージュとブラックの2種類あったんですが、僕はベージュを購入しました。
会場ではさっそくこのTシャツを着ている人らが何名もいましたが、僕はこの日、たまたま同系色の服を着ていました…。
ユナイテッドアローズから発売されているManhattan Portage NYCのロゴが入った Tシャツです。
別の種類のTシャツなのですが…勝手に仲間意識を持ちました。
こうやってTシャツを買うことで少しでもこういった素晴らしいライブイベントの運営の助けを出来たらな…と思います。
ぜひまたこういった野外ライブを観に行きたいですからね♪
2021年8月4日(水)の追記
『origami SAI 2021 Osaka』を観に行ってからかれこれ2週間以上が経ちました。
2021年8月4日(水)現在、これを追記で書いている僕は健康そのものです。
幸いコロナの兆候もありません。
『origami SAI 2021 Osaka』ではしっかりとコロナ対策も行われていたので、特にクラスターが起きたり感染が広がったり等はしていないはずです。
このように感染対策を万全で行った上で、またこうした楽しい野外ライブ・イベントが今後も再開されるようになっていけば…と願うばかりです。
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