2022/01/20
26年続いたタワレコ梅田大阪マルビル店が遂に閉店しました。
26年の歴史に幕を閉じる…タワーレコードの梅田大阪マルビル店が閉店しました。
これを書いている昨日の話なのですが、大阪マルビル店にあるタワーレコード(以降:タワレコ)が閉店しました。
ちょうど昨日、2022年1月19日(水)の閉店前に少しお店に寄ってみたのですが、同じフロアでやっているDJマーキーさんのラジオ番組FM COCOLO「MARK’E MUSIC MODE」をガラス越しで生視聴するための行列が出来ていました。
また店内では閉店クリアランスセールとしてCDやDVD/Bru-rayだけでなく近年また流行りだしたLP盤等が30~50%で販売されていました。
このセールは今年に入ってからずっとやっていたようで僕も何度か観に行きました。
残念ながら僕が欲しいものはなかったのですが…「ついこないだこのCD、通常価格で買ってしまった!」といった物がいくつかはありました。
もう少し待てばお得に買えたのにな~といったところです。
閉店時間の最後まで居たわけではないのですが、最終日にどうしても寄りたくなって行ってみたんです。
梅田大阪マルビル店の思い出
人生で初めて行ったタワーレコードの店舗
タワレコのホームページの記載によると、この梅田大阪マルビル店は1995年10月にオープンしたそうです。
約26年前にオープンしたのでかなり古くからある店舗の一つなんですね。
ちょうど僕が音楽に目覚めたのも同じ1995年のことでした。
その頃はまだ中学生だったので大阪の中心部の方にはあまり出かけることはありませんでした。
しかし高校生になると大阪の中心部へ遊びに行くことが多くなりました。
僕が人生で初めて行ったタワレコがこの梅田大阪マルビル店でした。
それが1997年のことです。
その時は80年代からある店舗だと勘違いしていたのですが、あの時点ではまだオープンしてから2年目の新店舗だったんですね。
以前何度かこのブログでも書いていたのですが、僕が人生で初めて自分の意志で買った音楽CD(ゲームのサントラは除く)は、U2の『Joshua Tree』でした。
このCDは近所の小さなCDショップで買いました。
その後ハードロックにハマってCDを集め始めるのですが、だんだんと小さなCDショップでは欲しいCDが見つからなくなっていきました。
最初のうちは自転車でも通える近場のCDショップを巡っていたのですが、高校生になり電車で出かけるようになると大阪の中心部にもちょくちょく通うようになりました。
当時はまだインターネットも一般には普及していなかったのでオンラインでCDを購入することなどできなかったですからね。
まぁまさかそんな時代に生まれた僕が今WEBデザイナーになっているのも面白い話なのですが…。
そしてその時に大阪梅田に大きなCDショップがあることを知ります。
それがタワーレコードの梅田大阪マルビル店でした。
さっそくお店に寄ってみたのですが、当時の僕はまだジャズやブルースに目覚めておらずロックやハードロックのコーナーばかり見ていました。
そして最初の来店時には何も買わずに予約だけして帰りました。
当時のタワレコには直近で発売されるアルバムの情報が掲示板みたいなところに手作りポップで貼り出されていました。
そのポップには初回購入特典の内容なども記載されていました。
ちょうどこの頃はU2の最新アルバム『Pop』がリリースされる時期でした。
その日僕は、『Pop』のリリースをお知らせするポップに予約特典が書かれているのを見つけました。
『Pop』のアルバムをイメージしたボールペンが特典で付いてくると記載されていました。
当時まだ高校生だった僕には特典のボールペンがとても魅力的に感じました。
そして初めてのタワレコ来店でU2の新作だけ予約して帰りました。
もちろん後日、発売されてから再度お店によって特典付きでCDを購入しました。
僕が人生で初めてタワレコで買ったCDはU2の『Pop』だったのですが、後に2004年に初めてAmazonのオンラインでCDを買ったのがU2の『How to Dismantle an Atomic Bomb』でした。
いつも始まりはU2なんですね。
しかし初めてライブを観に行ったのはエアロスミスだったのでそこだけは違います。
残念ながら今の今までU2を生で観に行ったことはありません。
でもU2のCDを購入する時はなぜか「初めての~○○」なことが多いんです。
2009年のアルバム『No Line on the Horizon』を買ったときはちょうど英国旅行中でした。
その帰りのヒースロー空港で『No Line on the Horizon』を買いました。
初めて海外の空港でCDを買ったのがこの時です。
そんな思い出深いU2のアルバムを梅田大阪マルビル店でも25年前に買っていたんですね。
きっかけはいつもタワレコ梅田大阪マルビル店から!?
ところでU2のその時の新作が僕にとって何かのきっかけであることと同じようにこのタワレコ梅田大阪マルビル店がきっかけで知ったミュージシャンも数多くあります。
本当に数多すぎて忘れている物も多々あるのですが…いくつかご紹介したいと思います。
まず最初は僕がブルースに目覚めるきっかけとなったエルモア・ジェームスです。
今年で生誕100年を迎えたブルースマン、エルモア・ジェームスの必聴盤3選!
このブログでも以前書いていたことがあるのですが、僕が人生で一番最初に買ったブルースのアルバムはエルモア・ジェームスのベスト盤『ブルースの巨人 ベスト・セレクション4』でした。
そのCDを買ったのがまさに梅田大阪マルビル店でした。
さすがに近所の小さなCDショップにはブルース関連は取り扱ってなかったんです。
そこでタワレコまで探しに行って買ったんです。
当時はまだAmazonも1998年に日本上陸したばかりでネット購入は一般的ではなかったですからね。
それどころか僕は2000年になるまでPCを持っていませんでした。
マニアックなCDを買い求めに行くのはいつも梅田大阪マルビル店でした。
エルモア・ジェームスでブルースに目覚めただけでなく、ちょうど同じ時期にジョン・コルトレーンの映像をたまたまTVで観て衝撃を受けました!
もちろん近くのCDショップにはジョン・コルトレーンも取り扱ってなかったので、タワレコまで買いに行きました。
僕がブルースとジャズのアルバムを初めて買ったのもこの梅田大阪マルビル店でした。
他にも、ちょうどメガデスにハマっていた時期に店内を物色してあるCDを見つけました。
それはジャケットに大きな骸骨のイラストが施されたアルバムでした。
僕はてっきりメタルバンドのアルバムだと思って購入したのですが…帰って聴くいてみるとその緩い音楽性に拍子抜けしてしまいました。
それがグレイトフル・デッドの『Two From The Vault』という2枚組のライブ盤でした。
購入した当初こそメタルバンドを想定して買っていたのでほとんど聴いていなかったのですが、大学生になった頃のある休みの日にゆっくりとこのCDを最初から最後まで聴いてみました。
すると、グレイトフル・デッドの長尺演奏の良さに気づけるようになったんです。
それ以降、ジャムバンドも僕の好きな音楽ジャンルの一つとなりました。
また、マイルス・デイヴィスのアルバムを初めて買ったのも梅田大阪マルビル店でした。
その時は既にジョン・コルトレーンやソニー・ロリンズのアルバムをかなりの数集めてジャズコレクター化している時期でした。
これだけジャズを聴いているのにジャズの帝王マイルス・デイヴィスのアルバムを聴いたことがないのはあまりにもおかしすぎる…ということでタワレコに寄り名盤とされる4つのアルバムを同時購入しました。
その時に買ったアルバムが『Round About Midnight』と『Kind Of Blue』と『Bitches Brew』と『On The Corner』の4枚でした。
ストレートなハードバップ作品にモードジャズの金字塔、そしてジャズロック/クロスオーバーの名盤に摩訶不思議なジャズファンクの4つです。
それまでに散々ストレートなジャズ作品を聴いてきた僕には『Round About Midnight』と『klind Of Blue』はそこまで響きませんでした。
『Bitches Brew』も当時はよくわかりませんでした。
しかし『On The Corner』だけは初めて聴いた時から一瞬で虜になりました!
どうやら僕はファンクのグルーヴが好きなんだな!って気づいた時でした。
これも梅田大阪マルビル店がきっかけです。
その他にも色々と思い出深いお店でした。
ダイナソーJr.のJ・マスキスと握手してもらったり、元ベルーカ・ソルトのニーナ・ゴードンを店舗で見かけて「綺麗な人だな~」見惚れたのもこのタワレコでした。
このタワレコに僕が通い始めてから四半世紀の時が経ちましたが、ついに閉店となったことを残念に思います…。
大阪にはまだ難波や茶屋町にタワレコがあるので、そちらの店舗はこれからも末永く続いてくれたらな~と思います。
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