
2019/09/08
実話を基にした特殊部隊が活躍するおすすめの映画3選‼
実話を基にした特殊部隊が活躍するおすすめの映画を3作品選んでご紹介します。
特殊部隊が活躍する手に汗握る映画ばかり!
今回は僕が好きな実話を基にした映画3作品をご紹介したいと思います。
その3作品とは下記の3つです。
●『ブラックホーク・ダウン』(2001年作品)
●『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年作品)
●『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(2016年作品)
3作品どれもが実際に起きた事件を基に描かれた名作ばかりです。
『ブラックホーク・ダウン』
ジョシュ・ハートネット主演の戦争映画『ブラックホーク・ダウン』は、ソマリアを舞台に米軍を中心とする多国籍軍とゲリラとの壮烈な市街戦が描かれています。
この事件は『モガディシュの戦闘』と言われており、1993年10月3日に実際に起こった事件です。
米陸軍の特殊部隊チーム『第1特殊部隊デルタ作戦分遣隊』、通称『デルタフォース』が中心となって行われた作戦で、第75レンジャー連隊やその後『ネプチューン・スピア作戦』で有名となる『海軍特殊戦開発グループ(SEALs チーム6)』通称『DEVGRU(デブグル)』等の連合軍が登場します。
当初の作戦自体は、ソマリア民兵の将軍であるモハメッド・ファッラ・アイディードとその副官二人を捕らえるという米軍としては30分程度で終わると思われていた困難ではない計画でした。
しかし米軍を良く思わないアイディード将軍派の民兵が米軍の軍用ヘリコプター『UH-60 ブラックホーク』に対してRPG-7(対戦車ロケット弾発射機)を放ち、そのヘリを2機も墜落させてしまいます。
このことから事件は泥沼化してしまい、解決までに(というか米軍の撤退)15時間にも及ぶ市街戦へと発展してしまいます。
以前僕がこのブログでもご紹介していた2冊の本『ブラックホーク・ダウン〈上下巻〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』と『ビン・ラディン暗殺! 極秘特殊部隊シール・チーム・シックス あるエリート・スナイパーの告白』にもこの『モガディシュの戦闘』については詳しく書かれています。
『ブラックホーク・ダウン〈上下巻〉―アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』の方は、この映画の原作に当たります。
そして『ビン・ラディン暗殺! 極秘特殊部隊シール・チーム・シックス あるエリート・スナイパーの告白』の方は、実際にこの事件に『DEVGRU(デブグル)』のメンバーとして参加していたハワード・E・ワーズディン自身が回想録として書いたものです。
興味深いのは、どちらの本にもランドール・ナイフのお陰でAK-47の銃弾から身を守れたチーム6の隊員について書かれていることです。
ちなみに映画の方は、短い時間で上手いこと原作を凝縮した感じで省かれている箇所や1人のキャラに数人の兵士の活躍をまとめていたりとかなり脚色はされています。
しかしリアルな戦闘シーンや、墜落したヘリの残骸から脱出しようとするも民間兵に追い詰められ切羽詰まったシーンのスリル等は映画でしか味わえないものです。
ちなみにまだデビューして間もないオーランド・ブルームがレンジャー隊員ブラックバーン上等兵として映画に出演しているのもポイントです。
……でもほとんど活躍することなく出番はすぐに終わってしまいます。
またユアン・マクレガーも登場しており、その後スターウォーズ・シリーズでオビ=ワン・ケノービ役をやるとは思えないようなコミカルなキャラを演じています。
実際に原作にも登場していた兵士を基にして役作りをしていますが、その兵士が後に性犯罪で捕まってしまったため役名は映画オリジナルで付けられています。
僕は公開以来、何度も繰り返し見ているのですが何度見てもブラックホークが墜落してからの市街戦での混乱は手に汗握る展開です。
『ゼロ・ダークサーティ』
人気のSF映画『インターステラー』で主人公の娘マーフィー・クーパーが成長した姿を演じていた女優ジェシカ・チャステインが主演の映画『ゼロ・ダークサーティ』です。
ジェシカは、まるでクレア・デインズ主演の米ドラマ『HOMELAND』のような女性CIA分析官を演じています。
この女性分析官は、実際に同時多発テロの首謀者であるウサーマ・ビン・ラーディンの殺害計画である『ネプチューン・スピア作戦』で重要な役割を果たした人物の様です。
この『ネプチューン・スピア作戦』についても以前このブログでご紹介していた2冊の本『三重スパイ― CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」』と『アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY』に詳しく書かれています。
映画だと、多少の改変こそあれど映像になった分、視覚的なわかりやすさがあるので理解しやすい点は多いと思います。
こちらの映画では主人公のマヤがビン・ラーディンの潜伏先を探り当てた後は、『DEVGRU(デブグル)』の作戦実行へと移ります。
夜間に行われた作戦ですので、画面が暗くって見にくい部分も多いのですが……しかし秘密のベールに包まれていたチーム6の作戦実行シーンなどが映像で見れるので、特殊部隊好きとしては大変興味深い出来に仕上がっています。
ちなみにこの映画でもブラックホーク・ヘリが1機墜落します……これも事実の様です。
なんだか『ブラックホーク・ダウン』を観て、引き続きこの映画も観てしまうと……ブラックホーク・ヘリは必ず墜落するものなのか?と変なイメージを抱いてしまいそうになりますね。(笑)
またこの『ネプチューン・スピア作戦』についてもっと詳しく描かれているのが2012年の映画『ネイビーシールズ:チーム6』の方です。
こちらの映画はタイトル通りに『DEVGRU(デブグル)』の視点で描かれているので、『ゼロ・ダークサーティ』に登場するマヤに当たる女性分析官はあまりよくない印象で描かれていたりします。
しかし『ゼロ・ダークサーティ』ではサラッとしか描かれていなかったビン・ラーディン邸を特定するために予防接種をするという嘘の役割でCIAから派遣された医者のその後が語られていたりします。
彼は作戦の後、CIAに見放されて警察に捕まってしまい、33年の刑を宣告されたようです……。
恐ろしい世界だな……てのと、これが実際の出来事だというのが世の中の怖さですね。
こういうのを見ると、日本は特別平和な国なんだな……と実感します。
海外の国は、本当に容赦ないですからね……。
『13時間 ベンガジの秘密の兵士』
2016年に公開された映画『13時間 ベンガジの秘密の兵士』は、2012年9月11日に東部ベンガジにあるアメリカ領事館で実際に起きた『アメリカ在外公館襲撃事件』を扱っています。
米領事館に出張で来ていたクリストファー・スティーブンス米大使を狙って反米主義者の武装集団に襲われた事件です。
米領事館は放火され、クリストファー大使はその後命を落としています。
ちなみに映画ではリビアにいるCIAが管轄する民間軍事会社の社員たちがメインで語られています。
彼らは元軍人や元特殊部隊員で、その後生活のために給料の良い民間軍事会社に勤めることになった人間で構成されています。
作戦実行能力や戦闘能力こそ高いものの、国の管轄ではないので利益が一番の目的となり、金でしか動かなかったりモラルや品性の悪さが指摘されたりと様々な問題を抱えていたりします。
その辺はこのブログで以前取り上げていた『ブラックウォーター 世界最強の傭兵企業』と『戦場の掟』の2冊の本を合わせて読んでみて下さい。
しかし映画では、『ゼロ・ダークサーティ』とは逆で無能なCIAに飽きれた民間軍事会社の社員が自分たちの判断で正しい行動を起こすという内容に仕上がっています。
この辺の真実はどれが正しいのか?は当事者にしかわかりませんが……映画としてはよくある「ダメ上司に愛想を尽かした部下たちが問題を解決する」物語にも感じられます。
ちなみに『「図解」民間軍事会社と傭兵―ミリタリーファンの憧れ「民間軍事会社」への就職方法』によると『13時間 ベンガジの秘密の兵士』に登場する戦闘シーンは、かなりリアルに表現されているとのこと……。
そういった点でもリアリティのある映画だと言えます。
以上、【実話を基にした特殊部隊が活躍するおすすめの映画3選‼】でした。
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