
2023/02/12
ビジネスとは汚い世界!?全てを失っても諦めてはいけない!ジェニファー・ローレンス主演映画『ジョイ』を観よう♪
ジェニファー・ローレンス主演映画『ジョイ』を観よう♪
出演しているとついつい観たくなってしまう好きなハリウッド女優
みなさんは好きなハリウッド女優はいますか?
その女優さんが主演している映画はもちろん、脇役やチョイ役での出演でもついついその映画を観たくなってしまう女優さんです。
僕はいます。
それがジェニファー・ローレンスです。
僕が最初にジェニファー・ローレンスを知ったのは、2011年のアメコミの実写映画『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でした。
その映画でミスティーク役を演じていたジェニファーを見てファンになりました。
最初こそ「綺麗な女優さんだな~」と彼女の美しい容姿からファンになったのですが、その後ジェニファーの出演している映画を色々と見てみると…
綺麗どころな役ばかりではなく酷くダーティな役柄でもなんでもこなす演技力の高さに魅了されるようになりました。
それにジェニファーの出演している映画は「アタリ作品」が多いんです。
そんなわけでこれまでにジェニファー・ローレンスが出演している映画をいくつか観てきたのですが、今回はその中でも僕が一番好きな映画『ジョイ』をご紹介します。
全てを失ったシンママが億万長者に!映画『ジョイ』を観よう!
この映画は実話を元に制作された作品です。
複雑な家庭環境に生まれたジョイとその家族たち
ジェニファー・ローレンス演じる主人公のジョイは、幼い頃からモノづくりが得意で他の子供達とは違った才能を持った女の子でした。
しかし家庭環境は複雑で、決して裕福な生活ではありませんでした。
ジョイは祖母と母親、そして離婚した夫との間に生まれた2人の子供と一つ屋根の下で暮らしていました。
そこにジョイの父親であるルディが新たに住み込むこととなります。
ジョイの母親もこのルディとは離婚しており、母娘どちらもシンママです。
またジョイには異母姉妹の姉にあたるペギーがいましたが、この姉妹の仲はお世辞にも良くありません。
ペギーは何かと異母妹のジョイを目の敵のように扱っていました。
それだけでなく父ルディも問題を抱えていました。
離婚したジョイの母テリーとの仲が悪いだけでなく、ジョイの元夫トニーのことも2人が離婚した今でも認めていません。
トニーは有名歌手になる夢を捨てきれず、稼ぎのないダメな夫でした。
夢を諦められないけれど成功できないままでいるトニーではありますが、ラテン系の血が流れていることもありロマンチストでもあります。
「夢は未来のためにとっておいてあるんだね。」とジョイと出会ってすぐの時に、成功できないでくすぶっている彼女を励まします。
しかしロマンスだけでは結婚生活は上手くいきません。
稼ぎのない旦那と人生を共にするのは不可能に近いことでしょう。
それが原因でジョイと離婚しています。
そんな複雑な家族の中で唯一に寄り添い温かい眼差しを送ってくれるのが祖母のミミでした。
本作はそのミミが語り部として始まります。
そんな折、父ルディは新しい恋人トルーディと知り合います。
トルーディは夫に先立たれた未亡人でしたが、夫が残した莫大な財産で裕福な生活を送っていました。
片やルディの方はと言うと、ジョイの異母姉ペギーと共に修理工場を営んでいましたが経営は不調で上手く行ってませんでした。
しかしルディとトルーディの仲は上手く行っており、2人の仲を祝うため一族みんなでセーリング・パーティを開きました。
ちなみにこの2人を演じるのは、るでぃの方はロバート・デ・ニーロ、トルーディの方はイザベラ・ロッセリーニといった豪華なベテラン俳優陣です!
そのパーティでワイングラスを割ってしまい、その後片付けをすることになったジョイは手を怪我してしまいます。
大きなモップを使ってガラスの破片を拭き取り、そのモップを絞ろうとしたその時、ガラスの破片が手に刺さり血だらけとなってしまいました。
その瞬間、ジョイのストレスは限界となります。
家族との仲も上手くいっておらず、幼い子供がいるのに勤務先の仕事も夜勤にさせられてしまい…
どれだけ頑張っても生活は楽にならず、苦しい日々に耐えきれなくなり…糸がプツンと切れてしまったように疲れ果ててしまいます。
しかしそれと同時に子供の頃から好きだった「モノづくり」への情熱が再び目を覚まします。
17年間…土の中で眠るセミと同じように、ジョイは「モノづくり」を諦めていました。
「私の夢はモノづくり」…いつも誰かの面倒を見て苦しむ生活を変えようと彼女は動き出します!
アイデアを実現するには自分から動き出さなくっては!
ジョイは先のセーリング・パーティでモップと格闘したことからアイデアを思い付きます。
「触らずに絞れるモップ」を発明しようと…。
その過程でブツブツとアイデアを練るジョイを唯一理解し支えてくれていたのは祖母のミミだけでした。
アイデアを実現するために父ルディの修理工場の手を借り、ビジネスに長けていると自負する父の恋人トルーディに投資を頼みます。
しかしこの2人だけでなく、そこにはジョイのことを快く思っていない異母姉のペギーも加わろうとしてきます。
トルーディもジョイのアイデアを心からは信じておらず「ビジネスの世界は甘くない!素人のあなたでは上手くいかない!」と何かにつけて嫌みを言ってきます。
またジョイが失敗する度に「ビジネスの世界ではよくあること!諦めなさい!」と型にはめようとするばかりです。
よくあることだったら必ず従わなければいけないこと?
自分のやり方でやって何が悪いの?
ジョイは疑問を抱きますが、何とかアイデアを形にして完成させたモップを考えられる手段を全て使って売り込もうとします。
ある時は知り合いの小売店に…ある時は生活用品を販売する会社に持ち込み…ある時はKマートの駐車場で友人とのサクラを演じてでも買い物客の気を惹き…
売り込みに行っても「君みたいなアイデアを思い付く人は五万といる」と軽くあしらわれ、更にはKマートの駐車場で違法に販売行為をしたことで警察に逮捕までされてしまいます。
その現場を見ていた元夫トニーの新恋人に「幼い娘を泣かせて最低な母親ね!」と罵られ、保釈金を払ってくれたものの投資したモップが1本も売れずトルーディやペギーに「ビジネスの世界は甘くない!」と罵られてしまいます。
ここで少し僕の考えも付け加えたいのですが…
その「五万といる」アイデアの中から「本物の才能」を見つけられない人も「五万といる」ということです。
そういう言い方をする人は現実にもたくさんいて、僕もそういったことを何度も言われたことがあります。
でもね、そう言うことしか言うことが出来ないその人自身も「五万といる」中の1人でしかないということです。
本当に「人の才能」を見抜けるような審美眼を持った人は、そんなちっぽけな嫌みを言うことはありません。
とうとう打つ手のなくなったジョイに救いの手を差し伸べたのは意外な人物でした!
元夫トニーとの不思議な関係
ここでジョイに救いの手を差し伸べたのは、元夫のトニーでした。
トニーは元同僚のつてを使い、ジョイにTVショッピング「QVC」で責任者を務めるニールを紹介します。
離婚した後もトニーは何かとジョイのことを気にかけており、何度か手助けをしようと試みます。
この2人は友人のような不思議な関係性の時の方がお互い上手く行っているようです。
そしてジョイはニールを前に自ら実演して開発したモップの良さを伝えチャンスを掴もうとします。
その売り込みにチャンスを見出したニールはさっそくタレントを使って「QVC」でモップを紹介することを約束します。
しかしその条件としてモップの追加生産を5万本という今のジョイの資金では困難な数字を突き付けてきます。
再びトルーディに資金調達を懇願しますが、そこにペギーも加わり、「あなたもリスクを負うべき!」と迫られてしまいます。
困ったジョイは家族の住む家を二重抵当にせざるを得なくなってしまいます。
苦しい状況の中、何とか5万本の在庫を用意します。
そして「QVC」で紹介されるのを家族みんなで期待してTV放送を待つのでした。
しかしジョイの発明したモップを使いこなせないTVタレントは、商品の魅力を伝えきることが出来ず、すぐに別の商品の紹介へと移りました。
せっかく「QVC」で紹介されるも商品は1つも売れず、ジョイはまたどん底へと転がり落ちていきます…。
ビジネスの世界は騙し騙され⁉ 次々と降りかかる不幸…
「QVC」でのTVタレントの失敗だけに留まらず、この後もジョイには様々な困難が降りかかることになります。
モップの製造業者が、製品の製造段階で失敗した際の料金を不当に催促してきたり、原価が値上がりしたと嘘を付き製作費用を根上げしてきたり、アイデアを盗まれたり…といったビジネスの世界での詐欺にも似たあくどい行為がジョイを悩ませます。
ジョイは子供の頃にもアイデア商品を発明していましたが、その頃は特許の取得方法も知らずに企業にアイデアだけを盗用されて一文も稼ぐことが出来ませんでした。
このことが後にモップで成功しようとしたジョイに降りかかります。
「ビジネスの世界は甘くない」とは言ったものの、やっている行為はジョイのアイデアを盗み、それで稼ごうとする詐欺まがいの連中ばかりです。
実際にアイデアを出したものが認められる世の中ではなく、その権利を奪って稼ぐ者だけが得をする…。
まるで有名ミュージシャンが亡くなった後に、未発表曲を勝手にリリースして稼ぐ人たちみたいですね…。
とまぁ、その未発表音源を購入して喜んでいる僕も同罪ではありますが…。(う~~ん…この。)
また唯一ミミに寄り添ってくれていた祖母ミミが他界してしまい、ついにはジョイは1人ぼっちになってしまいます。
トニーや娘が傍に居てはくれるものの、祖母ミミ以上にジョイの才能を信じている人は誰もいませんでした…。
どこまでもツイていないジョイは、何度も苦境に立たされ、ついには自己破産をするしかない最悪の状況へと陥ってしまいます…。
あれ?この映画って実在した女性のサクセスストーリーじゃなかったっけ??
続きはぜひ映画を観てその驚愕のエンディングを確かめて下さい!
何事も自分で動き出さないと始まらない!
僕がこの映画が好きな理由は…「自ら動き出さないことには何も始まらない!」という教訓を得られたことです。
僕もあまり偉そうに他人のことは言えませんが、どうしても僕たち日本人は他国の人と比べると「受動的」な人が多いかと思われます。
何かにつけて「誰かが動いてくれたら自分も動く」といったように他人任せなところが少なからずあると思います。
その根本には「失敗したらどうしよう…」だとか「自分のせいにはされたくないな…」といった後ろ向きな自信のなさが関係していると考えられます。
そう書いている僕自身もそういった恐れを抱くことが少なからずあります。
しかし僕が若い頃に翻訳家を目指していた時に出会った外人の知人たちはみんな積極的に自分から動き出していました。
何事につけても「能動的」でいつもポジティヴでした。
一度僕は英会話の先生兼同い年の友人のカナダ人に「失敗したらどうするの?」と情けないことを聞いてしまったことがあります。
そしたら彼は「まだ何も動き出していないのになぜ失敗のことを考えるんだい?Ryoは何事についても考えすぎなんだよ!もっとイージーに楽しく生きようぜ!」みたいに笑いながら言われました。
僕は自分の自信のなさに気づかされ、とても情けない気分でした。
そうやって失敗を恐れて自ら動かないでいると…本当に何も変わりません。
この映画『ジョイ』では、主人公のジョイはいつも「能動的」に動いていました。
アイデアを実らせるために恥を捨てて、父親やその恋人、そして馬の合わない異母姉ペギーにまでモップの製造や投資をお願いしていました。
そして「行動的」でもありました。
TVショッピングでタレントが失敗した際にも自ら動き、ある行動に移ります!
また製造業者が不当に原価を上げようとしてきた時には自らその会社へと乗り込んでいきます!
そして最後に詐欺まがいのあくどい行為を受け、自己破産にまで追い込まれそうになったジョイは、それでも自ら行動をして状況を変えようと奮闘します!
「自ら動くこと」と「すぐに行動に移すこと」の大切さは僕も身を持って感じていることが3つあります。
1つ目は、僕は20代最後の年になって翻訳家になることを諦めてWEBデザイナーを目指しました。
その際に「WEBデザイナーになるには何から始めたらいいのか?」を自ら調べてすぐに行動に移しました。
その甲斐もあってか、今でも本業として続けられています。
2つ目は、僕は趣味でギター演奏をしているのですが少しでも腕を上げるためになるべくセッションに参加するようにしています。
もちろんセッションに行けば僕より上手い人はいくらでもいます。
初期の頃は僕も1曲すらちゃんと弾くことが出来ず、アドリヴソロもめちゃくちゃで大いに恥をかきました。
でも、その恥って誰に対しての恥なんだろう?と考えるようになったときに吹っ切れました。
自分の人生なのに、なぜ他人からの評価にビクついて恥を恐れなきゃいけないんだろう?ってね。
「他人がどう思うかよりも自分がどう思うか?」を考えるべきです!
よく「僕の腕前ではセッションなんて参加できません…」と言っていつまでも動こうとしない人が僕の周りにもいたりするのですが、それって「失敗したらどうしよう…恥をかきそう」といった悩みだと思います。
でもよくよく考えてみると、「失敗を恐れて参加しない」ことの方が「恥を捨てて参加する」ことよりもよっぽど恥ずかしいことではないでしょうか?
自らセッションに参加して動き出さないことには、いつまで経っても上達しません。
思い立ったらすぐにでも参加しないと!
そして3つ目は、1年前から始めたダイエットについてです。
2021年11月に、コロナ禍以前よりも10kg近く太ってしまい健康診断にて「糖代謝に異常あり。糖尿病の恐れがあります。生活習慣を変えて下さい。」と診断された僕は自ら対策を調べてすぐに行動に移しました。
その努力もあって9kgのダイエットに成功して今も続いています。
人生初のダイエットに挑戦して1年!2022年度の健康診断でその成果を発揮出来たのか!?
もしあの時、自ら正しいダイエット法を学ぼうとせず動き出さなかったとしたら…考えるのも恐ろしいことです。
何事もジョイのように「自ら動くこと」と「すぐに行動に移すこと」が大切ですね!
本当に観て良かったと思える素晴らしい映画でした♪
ちなみに映画の最後に、エリック・クラプトンとジャック・ブルースとジンジャー・ベイカーからなる60年代の最強のロック・トリオ『クリーム』の”I Feel Free”が流れるのですが、この選曲が素晴らしいですね♪
この曲はクリームの1stアルバム『Fresh Cream』に収録されています。
“I feel free”とは、「自由であると感じる」といった意味合いで、エンディングで全てのわだかまりから解き放たれたジョイが本当の意味での自由を勝ち取ったことがこの曲から読み取れます。
詐欺まがいの契約からの自由を得たことや、「ビジネスの世界では当たり前」とトルーディに押し付けられた型にはまった古臭いやり方を自らの自由な発想で打開したこと…等です。
またジョイのアイデアに限りはなく、最終的に彼女は自由な発想で100種類以上の特許を取得することになります。
そして”feel free”には「遠慮しない」の意味もあります。
ジョイは自分の気持ちに遠慮することなく夢に向かって走り出します。
相手がどんな立場で何者であっても「遠慮しない」で自ら向かっていきます。
彼女の根気強く諦めないで決して折れることのない心は、クリームのこの爽快な楽曲に乗ってどこまでも突き進むことでしょう!
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