2019/09/05
ミュータント奴隷国家ジェノーシャとX-メンチームの全面対決『エクスティンクション・アジェンダ』
ミュータント奴隷国家ジェノーシャとX-メンチームの全面対決『エクスティンクション・アジェンダ』
X-メン、X-ファクター、ニューミュータンツの連合軍が強敵キャメロン・ホッジと対決!
以前ご紹介していた1994年に小学館プロダクションより邦訳コミックされた名作エックス-メン①『磁界の帝王マグニートー』と同じシリーズのコミック2冊のご紹介です。
今回はそのシリーズの6巻『ジェノーシャの死闘』と7巻『エクスティンクション・アジェンダ終章』の2冊です。
まずは6巻のご紹介です。
エックス-メン⑥『ジェノーシャの死闘』
少しわかりにくいのですが、表紙の一番右端の手前にいるキャラはウルヴァリンです。
そのすぐ後ろにいるのが、当時ウルヴァリンの相棒を務めていたジュビリーです。
そして緑のスーツを着た男性キャラが振動破を操るリクター、左側の女性がタイム・ボムを放つことが出来るブンブンです。
ブンブンの使うタイム・ボムという能力は、最大で3秒ほどのタイマーを仕掛けて爆発させることが出来るエネルギー弾のことです。
この能力はジュビリーの使うエネルギー弾を花火のように放つ能力と酷似していたため、(また少し生意気な性格も似ていたため)初対面のこの時期はお互いが嫌い合ってもいました。
この6巻は、ミュータント奴隷国家ジェノーシャを統治していたキャメロン・ホッジに捕らえられているリクター、ブンブン、ストーム、ウルフスベーン、ウォーロックを助け出すことから始まります。
ケーブルをリーダーとした当時のニューミュータンツが助けだす作戦を実行します。
ケーブル以下のメンバーは、キャノンボール、サンスポットと未熟な2人でしたが、X-MENのチームからバンシーとフォージというベテランも助っ人に入ります。
また当時の新キャラでもあったガンビットが加わっています。
この時期のガンビットはまだローグと出会っておらず、唯一知り合いだったストームにお熱を上げていました。
ストームはと言えば、この時期はフォージと良い関係にあったので、ガンビットは勝手にフォージを恋敵のように扱っている場面が出てきたりもします。
今考えると、とっても不思議な光景ですね。(笑)
しかし今回のジェノーシャを相手にした作戦はこのメンバーだけでは足りず、最終的に当時X-ファクターを名乗っていたX-MENのオリジナル・メンバーの5人も助けに来ます。
サイクロップスとジーン、ビーストとアイスマンにエンジェルの5人です。
彼らの助けもあってなんとか捕まった仲間を助け出すことが出来ました。
ちなみにその闘いの最中に、キャメロン・ホッジに洗脳されたハボックが登場します。
実写映画ではハボックはサイクロップスの兄の設定になっていますが、原作コミックでは弟のアレックス・サマーズです。
案の定兄弟げんかが勃発します!
サイクロップスのオプティック・ブラストとハボックのプラズマ・ブラストは、肉親同士であるため相手に効果がありません。
そのためほとんど殴り合いの兄弟げんかになります。(笑)
ハボックが敵に洗脳されている時の方が活き活きしているのはいつものことです。
味方になった途端、頼りなくなるのもいつものことです。
むしろ洗脳されてる時に兄のサイクロップスへ対する憎しみが露わになっている時こそが、彼の本性なのかもしれません⁉(笑)
さて、無事に逃げ出せたと思ったX-MENの連合軍でしたが、裏切り者のせいで数名が再びキャメロン・ホッジの捕虜となってしまいます。
エックス-メン⑦『エクスティンクション・アジェンダ終章』
続きの7巻は、ケーブルが表紙を飾っています。
左上になぜかローグの絵も描かれていますが、登場しません。
結局のところキャメロン・ホッジに捕らえられたキャラ達が活躍します。
サイクロップス、ジーン(マーヴルガール)、アーク・エンジェル、アイスマン、ビースト、ケーブル、ウルヴァリン、ガンビット、サイロック、バンシー、キャノンボール、サンスポットの12名です。
ジーンとバンシー以外は、今でも活躍しているキャラばかりですね!
この辺は、本書が書かれた1990年から30年近く経った今でもあまり変わってはいません。
敵に捕らわれている間、ウルヴァリンとアーク・エンジェルが無理やり仲間割れして闘わされることになります。
一応、軽い因縁はあるようですね。
初期の頃はアーク・エンジェルことウォーレン・ワージントンもジーンに惚れていました。
その後、X-MENでは新人だったウルヴァリンがさっそくジーンを口説いたりしたのが気にくわなかったようです。
しかしこの2人が闘っている間、ジーンは本命のサイクロップスと一緒に見守っているという……なんとも悲しい報われない男達の争いです。
敵に操られてるとは言え……。
最終的にキャメロン・ホッジに洗脳されていたハボックも救い出し、X-MENチームが勝利を納めます。
洗脳が解けたことを知らないウルヴァリンが、ハボックに攻撃しようとしてサイクロップスに止められるシーンがあるのですが、サイクロップスが一言……
「こいつは頑固だが頭を打ったおかげでようやく物の道理が分かったらしい。」と。
そういうサイクロップスの方がX-MENの漫画内では生真面目すぎて融通の利かない頑固者なイメージがあるのですが……。(笑)
以上が【ミュータント奴隷国家ジェノーシャとX-メンチームの全面対決『エクスティンクション・アジェンダ』】を描いた2冊のコミックでした。
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