2019/01/12
X-MENの名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版を読もう!【後編】
【おすすめアメコミシリーズ】2008年の名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版コミックをご紹介します。
ミュータントの救世主となるべく生まれた赤ん坊をさらったのは一体誰なのか?
前回の続きで2008年にX-MENの大型クロスオーバー作品として描かれた名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版コミックの2冊目をご紹介します。
こちらの『メサイア・コンプレックスVol.1』と『メサイア・コンプレックスVol.2』の2冊は雑誌・定期購読専門オンライン書店の『雑誌のFujisan.co.jp』にてネット注文でのみ買えます。
ちなみに【前編】のお話については下記のリンク先をご覧になって下さい。
X-MENの名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版を読もう!【前編】
今回の『Vol.2』を読む前に、出来れば先に『Vol.1』を読んでみて下さい。
X-MEN:『メサイア・コンプレックスVol.2』
『メサイア・コンプレックスVol.2』は、サイクロップスの命によりウルヴァリンをリーダーにした新生『X-フォース』が赤ん坊を連れ去った人物を追うところから始まります。
その人物とは……未来からやってきたケーブルでした。
ケーブルとは、サイクロップスとジーン・グレイのクローンであるマデリーン・プライアーとの間に生まれた子供ネイサン・サマーズが成長した姿で現代にやってきた人物です。
現代の父親であるサイクロップスよりも、未来からやってきたケーブルの方が年老いています。
なので、他のメンバーから寿命の長いウルヴァリン共々、「じいさん」呼ばわりされることもしばしば……。(笑)
さて、そんなケーブルは未来のことを知っているので、この赤ん坊が救世主になるであろ根拠を知っていての行動なのかもしれません⁉
赤ん坊を守ろうと雪山に逃げ込んだケーブルでしたが、既にレディ・デスストライクをリーダーとする反ミュータント主義者で構成される『リーバーズ』たちに追い詰められていました。
絶体絶命のピンチに陥ったケーブルでしたが……
X-フォース vs リーバーズ
味方がピンチの時に、タイミングよくやってくるのが「真のヒーロー」です。
どの世界のコミックでも、いや、映画やドラマでも都合よく助けに来れてこその「ヒーロー」です!
今回もやっぱり間に合っちゃいました!(笑)
タイミングよくケーブルを見つけた新生X-フォースのメンバーたちが、赤ん坊を守るケーブルから目標を変えてリーバーズを倒すことにします。
こうして【X-フォース vs リーバーズ】の戦いが、この雪山で開戦されることになりました!
その隙をついてケーブルは両者から遠く逃げていきます。
敵の大将であるレディ・デスストライクの相手は、若手のX-23に任せて、ウルヴァリンはウォーパスを引き連れてケーブルを追いかけます。
ケーブルを追いかけるウルヴァリンとウォーパスを見かけたカリバンも、ヘプチバが「待って」というのを聞かずに後を追いかけていきます。
その時!
リーバーズのスナイパーが、隙だらけのウォーパスを背後から狙撃しようとします!
そのことに気づいたカリバンがウォーパスを守ろうと自身を盾に銃撃を受け止めました!
胸部に3発の銃弾を受けたカリバンは、その場に倒れ込んでしまいます。
カリバンの叫び声を聞いて、気づいたウォーパスはすぐに敵の狙撃手に武器のナイフを投げつけて殺害します!
カリバンの死に取り乱すウォーパスに対して、ウルヴァリンは非情にも任務に専念するよう命令します!
サイクロップスの言うように、ミュータントの救世主を守り抜くことが最重要任務だとしても……そのことで数が激減したミュータントの同胞達を失っていてh本末転倒のような気がしてきます……。
それに今のところ、この赤ん坊がミュータントの救世主になるという確たる証拠は、ひとつもない状態です……。
目の前で死にゆく仲間を悲しむ間もなく、ウルヴァリンはケーブルを追いかけます!
しかしその時、巨大なブラックバードが雪山から登場しました!
どうやらこの雪山にケーブルは逃走用のブラックバードを隠しておいたようです。
すんでのところでケーブルに逃げられたウルヴァリンでした。
しかし、X-23の方はレディ・デスストライクとの勝負に勝利を収めていました!
赤ん坊を狙う「もうひとりの敵」
その後、ケーブルは未来へと逃走するために、タイムマシーンのあるフォージのもとへとたどり着きます。
フォージは、どんな機械でも発明することが出来るミュータント能力者です。
今は、X-MENのチームには参加しておらず、サポートメンバーとしてテキサス州のダラスにある研究所で発明に専念しています。
道中でトラクターを盗み、無理やりその発明所のバリケードを突き破って侵入したケーブルでしたが……研究所内はやけに静かです。
フォージを呼び掛けても返事がありません。
不審に思ったケーブルが、フォージのいる2階の部屋に入ると……そこには何者かに襲われて血を流して倒れているフォージの姿がありました。
「誰の仕業だ?」とケーブルが思った瞬間に、ケーブルも背後からビーム銃で撃たれてしまいます。
果たして赤ん坊を狙う「もうひとりの敵」とは一体誰なのか?
未来での出来事
未来を知るX-MENは、ケーブルだけではありません。
ケーブルと同時期に、別の未来からやってきたのがビショップでした。
ビショップのいる未来では「裏切者」によってX-MENは滅ぼされていました。
ヒーローのいない悲惨な未来にしたくないと、まだ平和だったころの過去に戻ってX-MENの中に潜む「裏切者」を見つけ出し殺害することがビショップの目的でした。
当初は、その「裏切者」はガンビットだと怪しんでいたのですが……実はプロフェッサーX自身であったと後に判明します。
(※ちなみに本作の時点では、ガンビットはX-MENではなく、ミスターシニスターの手下として悪のマローダーズに手を貸しているのですが……何か目的があってのことです。本書でその目的が判明します。ヒントは「ローグ」です。(笑))
実際にはプロフェッサーXがマグニートーとの闘いで、マグニートーの精神を破壊した事がきっかけで生まれた魔人オンスロートによって、X-MENが滅ぼされたことがわかりました。
しかしこのオンスロートは、アベンジャーズの力も借りてX-MENたちが激闘の末に勝利を収めました。
そのオンスロートを倒したことで未来は変わるはずだったのですが……。
どうやら違ったようで、今度はこのミュータントの赤ん坊がX-MENを滅ぼす「裏切者」だと考えたようです。
フォージやケーブルを襲ったのは、そのビショップでした。
邪魔者がいなくなって赤ん坊と2人きりになったビショップは、レーザーガンで殺害しようとします。
このまま赤ん坊はビショップの手によって殺されてしまうのか?
一方その頃、未来を調べるために調査に向かったマルチプルマンのコピーとレイラは、そのビショップがいた未来にたどり着いていました。
その未来にあるミュータントの強制収容所内で少年時代のビショップを発見します。
マルチプルマンとレイラは、少年時代のビショップから何か情報を得ることが出来るのか?
多くの敵が狙う赤ん坊と、『メサイア・コンプレックス』の結末とは?
今回の『メサイア・コンプレックス』では、X-MENの他に、ケーブル、ビショップ、マローダーズ、ピュリファイアーズ、リーバーズ、そしてプレデターXなど多くの者が赤ん坊を狙っていました。
それらの敵味方が入り乱れて、最終的に物語はひとつの終着点へとたどり着きます。
物語の結末は、意外な方向へと向かっていきます。
そして「ある人物」が、この事件の最後に犠牲となってしまいます。
もちろんそのことをきっかけに、新たな事件が勃発することになります。
果たして最終的に、ミュータントの救世主となるべく生まれた赤ん坊は誰の手に渡るのでしょうか?
続きはぜひコミックを購入して読んでみて下さい!
以上、【X-MENの名作『メサイア・コンプレックス』の日本語版2冊】のご紹介でした。
それでは次回は、『メサイア・コンプレックス』事件の後日譚となる『メサイア・ウォー』のご紹介をしていきたいと思います。
ぜひまたこちらのブログを読みに来てください。
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