※当サイトはアドセンス広告とアフィリエイト広告を利用しています。
記事内容に関しては公平さを心がけて書いております。
カテゴリー:Diary

2019/09/12

鬼才バリー・スミスが描くウルヴァリンの特別編を『マーヴルクロス』第8号で読もう!

1996年に小学館から発行されていたアメコミ漫画雑誌『マーヴルクロス』をご紹介します。

鬼才バリー・スミスが描くウルヴァリンの特別編

最近続けてご紹介している『マーヴルクロス』シリーズのブログ記事になります。

 

1996年に小学館から発行されていたアメコミ漫画雑誌『マーヴルクロス』の初期は、サノスとヒーローチームが真っ向から闘った名作『インフィニティ・ガントレット』を目玉として掲載していました。

 

しかしその『インフィニティ・ガントレット』も第6号で終了し、その後のメインとしては新世代のX-MENのチーム『ジェネレーションX』や『エイジ・オブ・アポカリプス』に繋がる『リージョン・クエスト』等のX-MEN関連が中心となって掲載されていました。

 

前回のブログ記事でちょうど『リージョン・クエスト』の最終話を掲載した『マーヴルクロス』第9号をご紹介していましたので、そちらも併せて読んでみて下さい。

 

さて、今回はその前の号に当たる『マーヴルクロス』第8号に掲載されていたある物語をご紹介したいと思います。

 

 

『マーヴルクロスNo.8』

『ウルヴァリン:傷ついた狼』

 

『マーヴルクロス』第8号の表紙を飾るのは、ファンタスティック・フォーのメンバーであるインヴィジブル・ウーマンです。

 

その表紙の通りにファンタスティック・フォーの物語も掲載されています。

 

第7号に前編が掲載されていたので、本誌のファンタスティック・フォーの物語はその続きの後編になります。

 

他にも『リージョン・クエスト』の第3話と『ジェネレーションX』の第3話も収録されています。

 

『ジェネレーションX』の方は、謎の少女ペナンスが出現して学園を搔き乱したお話です。

 

さて、本誌にはもう1つ特別読み切りが収録されています。

 

それが鬼才バリー・スミスが描く『The Uncanny X-MEN #205』です。

 

 

『The Uncanny X-MEN #205』Wolverine : Wounded Wolf

 

バリー・スミスが描く緻密な線画に大胆なカラーリングを合わせた独特の描き方で表現されたウルヴァリンの物語です。

 

この物語は1986年に発表されていますが、前後のストーリーとは関連性が薄く、独立したストーリーだと考えても良い特別編になります。

 

物語はウルヴァリンへの復讐に燃えるユリコ・オオヤマがレディ・デスストライクへと改造されるところから始まります。

 

ユリコ・オオヤマの父であるオオヤマ博士は、世界で最も硬いとされる物質アダマンチウム(マーヴルの世界だけの架空の物質です。)と人体を結合する技術を開発した人物です。

 

しかし彼の研究結果は何者かに盗まれ、その後ウルヴァリンを産み出した『ウェポンX』計画に利用されてしまいます。

 

そして何者かの手によって殺害されたオオヤマ博士の仇がウルヴァリンであるとユリコは信じていました。

 

ユリコは、異次元世界モジョーバースからやって来た謎の女戦士スパイラルの手によって、サイボーグ化されてしまいます。

 

改造が成功すると、ユリコはレディ・デスストライクと名乗るようになります。

 

レディ・デスストライクは、ウルヴァリンへの復讐が済んだ後は、元の人間に戻れるのか?と問いかけます。

 

スパイラルは、口では元に戻れると言っておきながら心の中ではこう考えていました。

 

[人間に戻りたい?笑わせてくれるわ…人間の心なんか持ってもないくせに。人を殺して幸せになろうなんて虫が良すぎるのよ!]

 

異次元の戦士なのに正論ですよね。(笑)

 

こうしてレディ・デスストライクとして生まれ変わったユリコは、同じサイボーグ戦士のリース、メイコン、コールという傭兵を3名引き連れてウルヴァリンを探しに行きました。

 

彼ら3人のサイボーグ戦士もウルヴァリンに恨みを持つものばかりです。

 

さて、物語は雪の積もるニューヨーク市ロウアー・マンハッタン南東の河岸近くサウス・ストリート・シーポートへと移ります。

 

細かい絵に独特の配色が印象的ですね。

 

ここでパワーパックのメンバーの1人で人間蓄電池エナジャイザーことキャティ・パワー(本来はケイティ・パワーなのですが本誌でキャティと書かれていました。)がいました。

 

彼女は物質エネルギーを分解して貯め込み、そのエネルギーをパワーボールとして放出する能力があります。

 

キャティがランドルフ先生と一緒に合唱会の会場に向かっている時でした。

 

サイボーグの戦士にぶつかってしまいます。

 

その衝撃でランドルフ先生と離れ離れになったキャティの前に……サイボーグ戦士が追っていた何者かが立っていました。

 

それがウルヴァリンでした。

 

キャティは過去にウルヴァリンと共闘したことがあったので知り合いでもあります。

 

どうやらウルヴァリンは、何者かに追われているうちに傷つき記憶を無くしているようです。

 

獣のような状態になったウルヴァリンは、本能のみで行動していました。

 

サイボーグ戦士から逃げるウルヴァリンをキャティは手助けすることになります。

 

しかしウルヴァリンは記憶を失っているため、言葉を忘れてしまい別の言語でキャティに話しかけます。

 

ウルヴァリンは日本との縁も深く、日本語が話せる設定です。

 

本誌は翻訳されているので、全て日本語で記述されているのですが、原書では全て英語で書かれています。

 

その中で、原書でも今回のウルヴァリンの記憶喪失中の言葉は日本語で書かれていたようです。

 

本誌において日本語のセリフ部分は全て<>で括られて記述されていました。

 

その後、持ち前のどんな傷でも自力で治すヒーリング・ファクターの能力でウルヴァリンの傷は徐々に塞がっていきます。

 

傷の回復と共に記憶も戻ってきたようで、ようやく英語で話し始めキャティとコミュニケーションを取ることが出来るようになってきました。

 

キャティは自分の能力を使ってウルヴァリンを追ってきたサイボーグ戦士やレディ・デスストライクを倒してあげると提案しますが、ウルヴァリンは自分で片を付けることを約束します。

 

その後、ウルヴァリンとサイボーグ戦士、レディ・デスストライクとの激しい戦いが展開されます。

 

特にレディ・デスストライクとの戦いは、まるで日本の漫画のように細かく動きが表現されています。

 

多くのアメコミの戦いシーンは、1コマ、2コマ攻撃している絵を描いてすぐに決着がつくものばかりです。

 

しかし日本と縁の深いキャラであるウルヴァリンの単独誌では、ドラゴンボールなんかの日本の漫画のように何コマにも渡って細かくアクションが描かれることが多々あります。

 

本誌のウルヴァリンの一番の見所もこういったシーンだと思います。

 

もちろんウルヴァリンとレディ・デスストライクの会話も全て日本語であるため<>で括られて記述されています。

 

そして最後にはレディ・デスストライクに勝利したウルヴァリンは、キャティと共に街に帰っていきます。

 

キティ・プライドやジュビリー等、やはりウルヴァリンには少女の相棒が似合いますね。

 

 

 

以上、【鬼才バリー・スミスが描くウルヴァリンの特別編を『マーヴルクロス』第8号で読もう!】でした。

 

ちなみに最近のパワーパックの単独誌も2015年に発売されていますので、こちらも要チェックです!

 

 

 

<スポンサーリンク>



他に関連するお勧め記事

 

サイクロップスとジーンの結婚式が掲載されたマーヴルクロスNo.1を読もう!
X-MEN加入前のウルヴァリンを描いた3冊の邦訳コミックをご紹介します。
映画『ウルヴァリン: SAMURAI』の原作にもなったウルヴァリンと日本の関係を扱った2冊の邦訳コミックをご紹介!
Diaryの一覧に戻る
<関連コンテンツ>
オリジナルLINEスタンプ『まめチキ君』『もじもじうさぎ もじたん』『陽気なサボテン・ムーチョ』販売中です。ぜひ買ってください。ガンガン使ってね。詳しくはこちらからご覧ください→

Related Articles

Quick Category

  • カテゴリー:Music
  • カテゴリー:Guitar
  • カテゴリー:Live
  • カテゴリー:Diary