カテゴリー:comic

2019/04/26

X-MEN加入前のウルヴァリンを描いた3冊の邦訳コミックをご紹介します。

マーベル・コミックを代表する人気キャラのウルヴァリンのX-MEN加入前を描いた3冊のコミック

今回ご紹介するアメコミの邦訳コミックは、マーベル・コミックを代表する人気キャラクターのウルヴァリンがX-MENに加入する前を描いた3冊のコミックです。

 

どれも違う年代に発売されたコミックなのですが、一貫したストーリー構成がとても良くできています。

 

そもそもウルヴァリンは、1974年の『超人ハルク』第180号で登場した古参キャラクターでした。

 

しかし過去の記憶を失った設定のため、生い立ちやX-MEN加入前の活動や地上最強硬度を誇る『アダマンチウムの骨』を持つことなど、全てが謎に包まれたキャラクターでもありました。

 

そんなウルヴァリンの秘密が1991年の『ウエポンX』シリーズを皮切りに暴かれていくことになります。

 

今回は、ウルヴァリンがX-MENに加入する前の出来事を描いたと『ウエポンX』と『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』と『ウルヴァリン:シーズンワン』の3冊の邦訳コミックをご紹介します。

 

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『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』

まずは本国アメリカでは2001年の11月から2002年の3月に掛けて発売された『Wolverine: Origin』を、2009年に日本語訳して一冊にまとめた『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』です。

 

この『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』は、2009年の実写映画『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の原案の一つではありますが……内容は別物です。

 

 

個人的には映画よりもこのコミック版の方が良くできていると思います。

 

コミック版の方は、様々な登場人物の間で複雑な人間ドラマが繰り広げられます。

 

物語は3人の少年少女から始まる……。

 

まず主な登場人物は、3人の少年少女です。

 

主人公となるのが、右側で草原に座っているひ弱な少年ジェームズ・ハウレットです。

 

ジェームズは、19世紀のカナダの良家に生まれたお坊ちゃんです。

 

物腰柔らかな紳士だがどこか「召使にも甘くって頼りない」主人のジョン・ハウレットと、その妻でいつも部屋に引きこもっているエリザベス・ハウレットという両親がいます。

 

ジェームズは、24時間体制で治療が必要なほど身体の弱い少年です。

 

身体だけでなく精神面でも非常に弱く、一人では何もできない子供でもあります。

 

そしてその隣にいる赤毛の女の子が、ハウレット邸に住み込みで働きに来たローズです。

 

ローズはジェームズお坊ちゃんの遊び相手として、ハウレット邸の屋敷に雇われました。

 

左にいる元気溌剌とした少年が、父親からドッグ(’Dawg’=dogと同じ意味でスラングで「親友」の意味を持つ)と呼ばれる名前を持たない子供です。

 

ドッグの父親のトーマス・ローガンは、ハウレット邸の庭師を務めています。

 

しかし大酒のみで悪態をつき、家では息子のドッグを殴りつけて虐待しています。

 

碌な親ではないのですが……どことなくX-MENに参加している頃のウルヴァリンを彷彿させる見た目です。

 

ウルヴァリンそっくりの髪形に大酒のみで……。

 

しかもファミリー・ネームが「ローガン」??

 

ということは、ドッグがウルヴァリンなのか?

 

庭師を見つめる母エリザベス

年の近いジェームズとローズとドッグはいつも一緒に遊んでいました。

 

しかし徐々にローズに想いを寄せるドッグの行動がエスカレートしていきます。

 

そこにジェームズが絡み、「ある事件」へと発展していきます。

 

雪の降るある日、屋敷の上階から庭師を眺める母の姿にジェームズが気づきます。

 

見つめ合う2人……

 

ジェームズが生まれる前に幼くして亡くなった兄がいました。

 

しかしエリザベスは、その兄のことを「化け物」と呼び恐れています。

 

またエリザベスの着替えをたまたま見てしまったローズは、エリザベスの身体にまるで熊に引っ掻かれたような大きな爪痕を発見します。

 

そして「ある事件」は起こります!

 

 

ドッグではなくジェームズだった!

 

深夜のハウレット邸でこれらの登場人物を巻き込んだ「ある事件」をきっかけに、ジェームズの身体に異変が起こります!

 

ジョン・ハウレットに対して怒りを溜め込んでいたトーマスは銃を持ち、息子のドッグを連れてハウレット邸を襲いに掛かります。

 

ジェームズは目の前で父ジョンを殺されてしまいます。

 

そのショッキングな光景を見たジェームズは、泣き叫びながらドッグの顔を殴りつけ、更にトーマスに体当たりをします!

 

ひ弱な子供の体当たりなど庭師のトーマスに通用するはずが……「こりゃ……なんだ……一体?」

 

トーマスは腹から大量の出血をしてその場に倒れこみます。

 

殴られたドッグもなぜか目が見えないでいます。

 

ひ弱な子供に殴られただけのはずなのに、目を開けられないほど顔から血が出ています。

 

良く見ると大きな爪で引っ掻かれたような傷跡が顔に残っています。

 

その恐ろしい光景を、母エリザベスと共にローズが一部始終を見ていました。

 

ジェームズの両手には6本の骨が飛び出たが生えていました。

 

その光景を見て、エリザベスはジェームズの兄のことを思い出し気が狂ってしまいます。

 

なぜか夫であるジョンの死体には何も話しかけないで、庭師のはずのトーマスに対して「これが、私たちの運命なのね……トーマス」と言い、落ちていた銃を拾って自殺してしまいます。

 

そう、ウルヴァリンの正体は、ドッグではなくジェームズ・ハウレットの方でした。

 

この時、爪と後にウルヴァリンのミュータント能力である『ヒーリング・ファクター』が目覚め始めたのです。

 

爪の出現で血が出ていた手の甲の傷があっという間に治ったのです。

 

それまで病弱なジェームズは、ちょっとの傷でも血が噴き出て止まることがありませんでした。

 

なのに、これ以降はどんな傷でもあっという間に回復するのをローズが発見します。

 

ここまででわかることは、ジェームズの父親はジョンではないということです。

 

母親はエリザベスなので、亡くなった兄にもジェームズと同じように爪が存在していたのでしょう。

 

この後、ジェームズはローズと逃避行を続けるのですが……その際に自身の名前を「ローガン」と名乗るようになります。

 

おそらく本人も雪の日に見た母とトーマスが見つめ合う姿に気づいていたのでしょう。

 

『X-MEN : デイズ・オブ・フューチャーパスト』の物語で初めてウルヴァリンの名前が「ローガン」たと判明するのですが……

 

「ハウレット」ではなく「ローガン」と名乗っているのは、こういった理由からです。

 

またローズと逃避行の旅に出ていくうちにすっかり成長したジェームズは、トーマス・ローガンやドッグにだんだんと見た目が似ていきます。

 

それは、この3人に「血の繋がり」があるからです。

 

さて、この物語はこれ以降も続きます。

 

ここまででもまだ序盤の物語です。

 

続きはぜひコミックで読んでみて下さい。

 

 

ちなみにウルヴァリンがジーン・グレイや赤毛の女性を好きになるのは、ローズの影響です。

 

ジェームズことローガンは、ローズに密かな恋心を抱いていました。

 

結局その想いは伝わることはなく……ローズは「ある人物」との争いに巻き込まれて命を落としてしまいます。

 

そしてローガンは、狼たちを引き連れて雪山へと去っていきます。

 

そんな中、ローガンとローズが最後に住んでいた小屋にローガンに恨みを抱く盗人が入り、ローズの日記を燃やしてしまいます……。

 

こうしてローガンの幼い頃の記憶は、日記と共に消え去ってしまったのでした……。

 

コミックで読むと更にドラマチックな内容ですので、ぜひコミックで読んでみて下さい。

 

 

『ウエポンX』

『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』からの続きの物語になるのですが、こちらのコミックの方が10年前に制作されています。

 

本国アメリカでは1991年に出版され、日本では1995年に邦訳コミック化された名作『ウエポンX』です。

 

ローズを失って雪山に姿を消したローガンは、大人になりある田舎町でひっそりと暮らしていました。

 

そんなある雪の降る夜、家の外をビール瓶片手に散歩していると何者かに襲われ記憶を失います。

 

それは政府が極秘で計画していた超人兵器を作る『ウェポンX計画』の実験体としてヒーリング・ファクターを持つローガンが狙われたからでした。

 

本人の合意のないままローガンは、この軍事計画の被験者となってしまいます。

 

この『ウェポンX計画』の”X”とは、10番目を意味する”Ten”のことです。

 

なので、実際には「ウェポン・テン」と読むのですが、X-MENらしくダブルミーニング的に「ウェポン・エックス」と呼んでも良いと思います。

 

10番目ということは他にも実験体がいて、この実験の1番目の被験者が実はキャプテン・アメリカになります。

 

またこの軍事計画は被験者によって異なる実験が行われていました。

 

最高度を誇る骨『アダマンチウム』を埋め込む実験『エクスペリメントXプログラム』

どんな大きな傷でも数分もあれば完全に治ってしまう超回復能力のヒーリング・ファクターを持つローガンには、地上で最硬度を誇る『アダマンチウム』を骨に埋め込む実験が行われます。

 

この実験は『エクスペリメントXプログラム』と名付けられています。

 

『アダマンチウム』を骨に埋め込む実験は成功しますが、しかしその副作用としてローガンは記憶を失い、より凶暴な獣へとなってしまいます。

 

更に凶暴化したローガンは、もうひとつの爪をだす能力を使ってこの実験が行われた施設から脱走することに成功します。

 

それまで単なるカルシウムの骨の爪だったものが、硬い鉄の扉でも切り裂ける『アダマンチウム』の爪に変わっているので脱走もお手の物です。

 

最強の攻撃力と防御力を備えたローガンは、こうして再び雪山へと消えていくのでした。

 

 

 

『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』のエンディングと同じなのですが、これは『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』の方が過去作の『ウエポンX』をオマージュして制作したからでしょう。

 

『ウルヴァリン:シーズンワン』

前回ご紹介していた『X-MEN : シーズンワン』のウルヴァリンのバージョンです。

 

『X-MEN : シーズンワン』が初代X-MENを描いていたのに対して、この『ウルヴァリン:シーズンワン』は『ウェポンX計画』から脱走したウルヴァリンのその後を描いています。

 

 

本国アメリカでは2013年に出版され、日本では2017年に邦訳コミック化されています。

 

以前このブログでもご紹介していた、コミック『X-MEN : デイズ・オブ・フューチャーパスト』に収録されていた『アンキャニィX-MEN』第139-140号の2話とも繋がっています。

 

ウルヴァリンが初登場した1974年の『超人ハルク』第180号とも繋がっています。

 

デパートメントHに保護されたウルヴァリンが、ウェンディゴやハルクと闘います。

 

そして最後には人間の心を取り戻しつつあるローガンが、プロフェッサーXの元にたどり着いて終わります。

 

それまでの雪山に消え去っていくエンディングではなく、今回は信頼できる人間の下へとたどり着くことになります。

 

こうしてようやくウルヴァリンがX-MENに参加することとなります。

 

本作でウルヴァリンの特徴でもあるあの黄色のコスチュームは、最初はデパートメントHから提供されたものだと判明します。

 

そして本作も『ウルヴァリン:シーズンワン』の最後に現在の別のストーリーも収録されています。

 

それは2011年の問題作『スキズム』後のストーリーを描いた『ウルヴァリン&X-MEN』25号です。

 

新しく創設されたジーン・グレイ学園の好調を務めるウルヴァリンが、生徒たちを引き連れてジャングルでサバイバル初級授業を開始します。

 

そこに突如ウルヴァリンをレーザー光線銃で襲うものが現れました。

 

「久しぶりだな、弟よ」というその人物の顔には、まるでウルヴァリンに引っ掻かれたかのような大きな爪痕が傷跡として残されています。

 

果たしてこの人物とは?

 

ヒントは、『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』でも出ていた「ある人物」です。

 

続きはぜひコミックで読んでみて下さい。

 

 

以上、【X-MEN加入前のウルヴァリンを描いた3冊の邦訳コミックをご紹介します。】でした。

 

ウルヴァリンの出生の秘密から『ウェポンX計画』、そしてX-MENに加入する直前までを描いたこの3冊を読めば、ウルヴァリンの歴史を知ることが出来ます。

 

後付け設定ばかりなのに、一貫したストーリー構成になっているのはさすがマーベル・コミック!と言ったところですね。

 

 

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