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2019/04/19

世界中からミュータントが消えてしまう⁉『X-MEN / アベンジャーズハウス・オブ・M』を読もう!

X-MENやアベンジャーズにとって今後の展開を決めるような大事件『ハウス・オブ・M』を扱った日本語版コミックをご紹介します。

その後の展開にまで大きな影響を及ぼした『ハウス・オブ・M』事件勃発!

これまでにこのブログで、世界中から数が減少し絶滅危惧種となったミュータントの物語を扱った『メサイア・コンプレックス』から始まる一連のコミックをご紹介していました。

 

今回は時を遡って……その『メサイア・コンプレックス』が始まるきっかけとなった『ハウス・オブ・M』事件をご紹介します。

 

アメリカ本国では2005年にシリーズされた本作ですが、日本では2010年になってようやく邦訳コミック化されました。

 

本作には当時人気だったX-MENやアベンジャーズのキャラクターが数多く登場します。

 

コミックの表紙も、キャプテン・アメリカやスパイダーマンにミズ・マーベルなどのアベンジャーズの主要キャラを始めサイクロップスにウルヴァリン、ストームにエマなど、X-MENのメンバーも掲載されています。

 

実は背表紙に、本作でも重要な登場人物となるプロフェッサーXがチラッと写っていたりします。(笑)

 

まるでプリンスの2000年の作品『The Rainbow Children』のアルバム・ジャケットのようでもありますね。(笑)

 

本作は、その後のX-MENの物語にとって、とても重要となる問題作となりました。

 

この事件がきっかけで世界中からミュータントの数が減少することになります。

 

なので、まずはこのコミックを読んでから『メサイア・コンプレックス』に進むと良いと思います。

 

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『ハウス・オブ・M』の事の発端は?

事の発端は、X-MENの創始者であるプロフェッサーXがジェーノーシャという地でミュータントにとっての新たな理想郷を築き上げるために尽力していた時でした。

 

そこにマグニートーの娘で、強力なミュータント能力を持つスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフが現れました。

 

彼女は神経に破綻をきたしており、自身の持つ『現実改変能力』を乱用してアベンジャーズのメンバーであったホークアイやアントマン、そして夫であったビジョンまでも殺害してしまったのです。

 

プロフェッサーXと、かつての盟友であったマグニートーは廃墟となったジェノーシャにてワンダを保護しています。

 

しかしいつまたその強力な能力を暴走させて、世界を破滅に追いやるかわかったものではありません。

 

そこでプロフェッサーXは、キャプテン・アメリカを代表とするヒーロー・チームのアベンジャーズと、かつての自分の教え子であったX-MEN達に救援を申し出ます。

 

X-MENのメンバーとアベンジャーズのメンバーが一堂に会して、彼女の処遇を今後どうするべきか決めようとするのですが……もちろんここから更なる大事件へと発展していきます。

 

ちなみに本作では数多くのX-MENやアベンジャーズのキャラクターが登場します。

 

当時のX-MENの主要メンバーは、『アストニッシング・X-MEN』から下記の6名が登場します。

 

サイクロップス
ホワイト・クィーン(エマ・フロスト)
ウルヴァリン
ビースト
キティ・プライド
コロッサス

 

ウルヴァリンとビーストは、アベンジャーズのメンバーでもあります。

 

一方、アベンジャーズの方は、いつもの如く大勢います。

 

キャプテン・アメリカ
アイアンマン
スパイダーマン
ミズ・マーベル
Dr.ストレンジ
ワンダーマン
スパイダー・ウーマン
ルーク・ケイジ
シーハルク
ファルコン
ワスプ
イエロージャケット

 

など、覚えきれないほど大勢が登場します。(笑)

 

そんな中大勢のヒーロー達でも、強力な能力を持つワンダ相手では一瞬で消されかねません。

 

果たしてX-MENとアベンジャーズの連合軍は、ワンダ・マキシモフの暴走を止めることが出来るのでしょうか?

 

もしこの世界をマグニートの一族が統治していたならば?それは特殊能力を持つミュータントやヒーロー達にとっての理想郷となりえるのか?

結論から言うと、これだけのヒーローが集まってもワンダの一瞬の閃きで消されてしまいます。

 

ジェノーシャで彼女を探している最中、スパイダーマンが唯一異変に気付くのですが……時は既に遅し。

 

一瞬の間に「if(もしも)」の世界に現実を改変されてしまいます。

 

改変されたその世界では、ワンダの父であるマグニートーが世界を統治しています。

 

『ハウス・オブ・M』とは、”The House of Magnus(マグナス)“のことで、マグニートーの一族の事を指しています。

 

マグナスとは、マグニートーの出生時の名前であったマックス・アイゼンハーから本人が名乗り始めた別名です。

 

その後、マグニートーの本名はエリック・レーンシャーと出てきますが、これは第二次大戦中に強制収容所から逃げ出した際に使ったニセの身元でした。

 

ちょっとややこしいのですが、マグニートーの事をプロフェッサーXが「エリック」と読んだり、ウルヴァリンやローグが「マグナス」と呼んだりするのはそういった遍歴から来ているようです。

 

今回ワンダが改変した世界では、そのマグニートーが世界の王として君臨しているため”The House of Magnus(マグナス)“というタイトルが付けられています。

 

ちなみにマグニートーには、ワンダの他に2人の子供が存在しています。

 

1人は、ワンダの弟に当たるピエトロ・マキシモフです。

 

初登場時のピエトロは、ワンダと共にマグニートーの配下チーム「ブラザーフッド・オヴ・イビル・ミュータンツ」に所属していました。

 

この時点では親子関係が判明していなかったようです。

 

磁界を操るマグニートーと、現実改変応力を持つワンダに超スピードで行動できるピエトロでは全く能力が違っていますからね。

 

ピエトロはその後、クィック・シルバーというコードネームでX-MENに参加するようになります。

 

そしてもう1人の子供は、緑色の髪の毛が印象的なポラリスことローナ・デインです。

 

サイクロップスの弟はハボックと恋仲にある彼女は、初登場時こそはX-MENのメンバーでしたが、磁力を操るその能力がマグニートーとそっくりなため「2人は親子ではないか?」と疑われていました。

 

その後、結局マグニートーの娘であることが判明し、ワンダやピエトロとは異母姉妹に当たることまで判明します。

 

というわけで、今回の『ハウス・オブ・M』ではこの4人のマキシモフ一家がX-MENやアベンジャーズのメンバーと闘うことになります。

 

そこに記憶を無くしたストームも加勢するので、たった5人といえども強敵過ぎます!

 

マグニートー1人でも厄介なのに、そこに同じような能力を持つポラリスに、それ以上の能力を持つワンダがいます!

 

そしてX-MENの登場キャラの中でも最強クラスのストームまでいては……サノス・レベルじゃないと太刀打ちできません!

 

え?クィック・シルバーを忘れてる??

 

まぁ彼は「速い」だけなんで……倒されるのも「速い」です。(笑)

 

マグナス一家の中でも彼だけ不遇な能力ですよね。(笑)

 

ワンダが強すぎるってのもあるのですが……。

 

 

興味深い改変された「if世界」

 

ちなみに改変された世界では、最初の方ではX-MENやアベンジャーズのメンバーは記憶を無くしています。

 

マグニートーが統治するこの世界では、人間よりも特殊能力を持ったヒーローやミュータント達が堂々と生活をしています。

 

これまでの物語のように、能力を隠して生活をしていたり、ミュータントとして迫害されたりすることはありません。

 

むしろみんな「能力を持つこと」を隠さず表にどんどんと出して言っています。

 

しかもそれぞれが記憶を失い別の生活をしています。

 

X-MENやアベンジャーズが結成されていなかった世界なので……ウェポンX計画の被験者とならなかったキャプテン・アメリカは、100歳を超えた能力を持たない老人でしかありません。

 

現実が変わる前に異変に気付いていたスパイダーマンことピーターは、メリー・ジェーンではなくグウェン・ステーシー と結ばれています。

 

ここはグウェンやベンおじさんが自分のせいで命を落とすことがなかった世界です。

 

他にもサイクロップスは、エマと結婚して普通のサラリーマン生活を送っています。

 

エマはこの世界でも教育者の道を選んでいますが、通常の子供たちの悩みを受け持つカウンセラーのような仕事をしているようです。

 

ワンダーマンは華やかなTVスターになり、ガンビットは単なる盗賊になり、キティはミュータント小学校の教師を務めています。

 

ルーク・ケイジは相変わらず闇世界のボスのような裏稼業を営み、Dr.ストレンジは心理学博士として事務所を開いています。

 

そしてX-MENに加入することがなかったコロッサスは、ロシアの広い畑を黙々と耕す仕事に付いています。

 

実験の失敗から獣の姿に変身することのなかったビーストは、ヘンリー・マッコイとして科学者になっています。

 

ストームは、マグナス王家と親交のあるケニアの皇女となっています。

 

そん中、「ある人物」のみ改変前の世界の記憶を持ったまま転生していました。

 

それは、いつもこういったクロスオーバー作品で重要人物となることが多い、マーベル・コミックス随一の人気キャラクターです!

 

 

全てを覚えていたウルヴァリン!

それは僕も大好きなキャラクターであるウルヴァリンです!

 

目が覚めると、赤毛の女性に化けたミスティークとベッドを共にしています。

 

そこは国際諜報機関シールドの移動司令部である巨大な飛行空母ヘリキャリアの上でした。

 

この世界では、ニック・フューリー長官がミュータントとの闘いに敗北して失脚したため、シールドは親ミュータント組織へと改編されていました。

 

その部隊には、トードやローグにナイトクローラーやスパイダーウーマンも所属していました。

 

ちなみにウルヴァリンの親友であるナイトクローラーの実母はミスティークです。

 

よく親友の母親と同じ基地内で関係を持てるな……といった感じですね。(笑)

 

さて、自分の過去の記憶が全くないウルヴァリンが、なぜか改変前の記憶を失っていないというのは興味深い設定だと感じますね。

 

全てを覚えているウルヴァリンは、他の仲間達の目を覚ますべく行動に移ります。

 

そこで、近くの未来を見ることが出来る「ある少女」に出会うことになります。

 

彼女はこの後の『メサイア・コンプレックス』でも活躍するミュータントのレイラ・ミラーです。

 

その彼女の力を借りてエマやサイクロップスにスパイダーマンなどの仲間の記憶を取り戻させることに成功します。

 

しかしスパイダーマンのように、現実世界では自分のせいでグウェンやベンおじさんを犠牲にしてしまったことにショックを受けるメンバーもいます。

 

興味深いことに、こういった自分の責任による失敗を感じた場合、日本の漫画キャラだと悲嘆に暮れることが多いと感じるのですが……アメコミだと違いますね。

 

スパイダーマンは怒りを露わにします!

 

救えなかった自分に対しての怒りと、現実を変えて幻想の幸せを見せたワンダに対してです。

 

悲しむだけで何も行動しないまま非常な現実を「仕方ない」と受け入れるのではなく、「この現実を変えてみせる!」と行動に出るところがアメリカン人の「フロンティア精神」が受け継がれているように感じます。

 

ただこれに関しては必ずしもそういった積極的な行動力が正しいとは言い切れませんが……。

 

人によっては「単に傲慢なだけ」と感じることもありますからね。

 

「何もしないで受け入れる」ことが最適な手段のこともあります。

 

しかしこの『ハウス・オブ・M』の世界では、やはり現実を戻すべく行動しなければいけません!

 

ウルヴァリン達X-MENとアベンジャーズの連合軍は、マグナス一家に立ち向かうことを決意します!

 

 

意外な真犯人!

さて、結論から言うと、この闘いでX-MENとアベンジャーズの連合軍が勝利します。

 

その理由の一つに意外な「真犯人」がいたからです。

 

現実改変前の世界で、精神に異常をきたしたワンダを唆して世界を変えさせたのは、父親であるマグニートーだと思われていました。

 

しかしDr.ストレンジは自身の力を使って改変前の世界を覗き見ることに成功します。

 

そこには「ある意外な人物」がワンダを唆していたことが判明します。

 

その「真犯人」とは一体誰なのか?

 

詳しくはコミックで確認してみて下さい!

 

 

しかし「真犯人」を知ったことで更に状況が悪化することにもなります……。

 

ミュータントなんていなくなればいい……

「真犯人」が判明すると、ある人物がその「真犯人」を殺害してしまいます。

 

そのことによって更に精神に異常をきたしたワンダが一言呟きます。

 

一瞬先にワンダの心を読んだエマが「駄目よ!」と制止しようとしますが……間に合いません。

 

ワンダは「ミュータントなんていなくなればいい……」とボソッと呟き現実改変能力を使用します。

 

気が付くと、世界は『ハウス・オブ・M』が起こるの前の通常の世界に戻っていました。

 

しかし『ハウス・オブ・M』の記憶が残るエマは、ある異変に気付き始めます。

 

慌ててセレブラで世界中のミュータントを探そうとするのですが……ほとんどが消えていました。

 

世界中に何万人といたはずのミュータント達が、その能力を失い通常の人間に戻っていたのです。

 

「恵まれし子らの学園」でもアイスマンを始め続々と能力を失っている者が出てきました。

 

そして世界中から新たなミュータントが誕生する機会も失われ、一気にミュータント種は数百人程度の絶滅危惧種と成り果てたのでした。

 

しかしこれがきっかけで、アラスカの地に「新たなミュータント」が登場することになります。

 

本作の最後のページでアラスカで「強い力を持ったミュータント」が誕生したことを示唆するような場面があります。

 

それがその後の物語『メサイア・コンプレックス』や『セカンド・カミング』の重要人物となる少女ホープでした。

 

ミュータントの救世主となるべく生まれた彼女は、こういった経緯があって『救世主』扱いされることとなったのです。

 

ミュータントの激減した世界や救世主ホープが誕生した事件は、その後のX-MENの物語に大きく関わってきます。

 

その全ての発端がこの『ハウス・オブ・M』事件です。

 

これ以降は、この事件のことを『Mデイ』と呼ぶことになります。

 

ただ、X-MENの中でもサイクロップスやウルヴァリンにエマのような重要人物が能力を失っていないのがどうも「ご都合主義」な気がしなくもないです。

 

正直、あまり目立たないキャラばかりが能力を失っているというのがね……。

 

どこか映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で、結局キャプテン・アメリカやソーにアイアンマンのような需要キャラが消えていないのと同じような感じですね。

 

まぁ主役級のサイクロップスにウルヴァリン、アイアンマンやキャプテン・アメリカがいなくなってしまっては、ストーリーが盛り上がりようがないのでこればかりは仕方ないですか。

 

以上、【世界中からミュータントが消えてしまう⁉『X-MEN / アベンジャーズハウス・オブ・M』】のご紹介でした。

 

X-MENにとっての大きな事件となった『ハウス・オブ・M』をぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

オマケ

巻末にマグニートーが統治した世界のゴシップ誌が掲載されています。

 

これが今回の「if世界」がどのような世界観なのかを知る上でとても面白かったりしますので、ぜひコミックで確認してみて下さい!

 

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