
2020/07/01
【キン肉マン第314話】ザ・マンから真相を聞かされ涙するアリステラ…
【キン肉マン 第314話 “調和の神”の正体!!の巻】を読んだ感想です。
“調和の神”とはどのような存在なのか?ザ・マンが真実を語る!
前回の【キン肉マン 第313話 真実への十四階段!!の巻】の続きです。
【キン肉マン第313話】ザ・マンを前に緊張するキン肉マン…今回の黒幕は『調和の神』なのか⁉
ザ・マンの元に辿り付いたキン肉マン達は、ついにザ・マン本人の口から真相を聞くこととなる。
それは天界の神には、超人を[生かす方の勢力]と[殺す方の勢力]の二派が存在しているということであった。
[生かす方の勢力]をまとめていたのが、”慈悲の神”と呼ばれたザ・マン自身であったが、その逆の[殺す方の勢力]には”調和の神”がいたということである。
果たして”調和の神”とはどのような人物で、なぜ超人達を滅ぼそうと考えたのか?
そしてオメガの民が打倒すべき相手は、本当にザ・マンなのか?
スーパーフェニックスが話していた「ザ・マンはお前達の味方だぞ!」という言葉の真相とは?
キン肉マン 第314話 “調和の神”の正体!!の巻】の内容
ザ・マンから真相を聞かされ涙するアリステラ……
かつて天界において”慈悲”による超人達の救済を唱えたザ・マンの勢力と”調和”による殲滅を目指した”調和の神”の二派に別れ激しい論争が巻き起こった時代があったとザ・マンは語ります。
前シリーズの『完璧超人始祖編』でも語られていたように、ちょうどそんな折りに地上の超人達は荒れに荒れて醜い争いを続けていた時代でした。
そのことを見かねた天界の神達は、ザ・マンが選んだ10人の弟子達以外の超人達を宇宙の彼方から照射するカピラリア七光線で絶滅させようとしました。
その時に『許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)』の元で生き残った数少ない超人達が、その後正義超人や悪魔超人へと発展していったことは前シリーズでも語られていたとおりです。
ザ・マンは、自身が神の座を降りて一超人として弟子達を管理して完璧なる者へと育て上げることを条件に、超人という種を活かす道を選びます。

独自に神越えを目指し始めた?
アリステラの言う通り、オメガの民の発展は、天界の神の怒りを買うことになってしまいます。
しかしザ・マンはオメガの民達の発展を喜ばしいと感じていたとも話します。

なぜだ?
驚くアリステラにザ・マンが答えます。
どんな形であれ、オメガの先祖のやったことはザ・マンの想像を超えたものでした。
超人という種の可能性を信じていたザ・マンにとって、そのことが嬉しくないわけがなかったのでした。
しかしその他の天界の神々は、そのことを許しませんでした。
そこでザ・マンは、完璧超人始祖達10人の弟子を引き連れてオメガの先祖を粛清する素振りをするしかありませんでした。
その際にわざとオメガの宗家の連中だけでも安全地帯に逃がしてやるように芝居を打ったのでした。
その後、オメガの先祖達は宇宙の彼方のオメガ星に辿り着いたのでした。
アリステラとパイレートマンは驚きます!
オメガの祖先は、ザ・マンに滅ぼされるどころか、逆に生かされていたのでした!
しかしザ・マンがこの時に選んだ判断によって、結果的にはオメガの民達を苦しめることになってしまったことを悔いているようでした。
その事実を話した後、ザ・マンはアリステラ達に向けて……

すまぬことをした
と、謝罪をしました。
この言葉を聞き、全身を震わせたアリステラは……
涙を流します。
今回の『オメガ・ケンタウリの六鎗客編』の中でも屈指の名シーンですね。
真に打倒すべきは”調和の神”!
オメガの仇敵と考えられていたザ・マンが、まさかのオメガを救済した人物だと知ったアリステラは、涙を流しサタンの思惑通りに行動してしまった自身の過ちを悔いている様子です。

それが事実なら…我らの打倒すべき相手は…

我ら超人が真に警戒すべきは…
“調和の神”!
今回、スーパーフェニックス達『運命の四王子』やキン肉アタルに情報を提供した『邪悪の五大神』がザ・マン側についたのも”調和の神”を失脚させるためでした。

敵の敵は味方ってことかーっ!
キン肉マンもこれには納得したようです。
カピラリアの欠片(ピース)!

止めるヤツがいないってんなら
いつまた超人絶滅光線を撃ってくるか
わからねぇじゃねぇか⁉
ブロッケンに指摘されるまでもなく、ザ・マンは天界から降りる際にカピラリア光線を照射できる装置を”調和の神”の独断では利用できないように手は打っていたようです。
カピラリアを照射できる装置を神の数の108の欠片に分断し、各々の神がその欠片を手にするということです。
再照射には全ての神の同意が必要になります。
そういうとザ・マンは自身の持つカピラリアの欠片(ピース)をレコードプレイヤーから取り出します。
ジグソーパズルのような形をしたその欠片は肌を刺すような鋭い輝きを放っています。
どうやら今回の件でサタンが自ら動いたのも、ザ・マンの持つカピラリアの欠片を盗み出そうとしたからではないか?とザ・マンは考えます。

我々はいいように
怒るアリステラを抑えるようにザ・マンは話します。

それは我々の力ではないお前たちが独自の力で切り抜けたこと
私はそれが見たかったのだ
かつて”慈悲の神”と呼ばれたザ・マンは、真に超人という種を愛しているのでしょう。
キン肉マン 第314話 “調和の神”の正体!!の巻】の感想
以上が今週のキン肉マン『第314話 “調和の神”の正体!!の巻』でした。
コロナ禍で一時休載が続いていたキン肉マンでしたが、ついに2ヵ月ぶりに最新話が更新されました。
本来なら5月18日(月)に更新される予定だったのが1ヵ月以上伸びて、6月29日(月)の皮肉にも『肉の日』の再スタートとなりました。
しかし喜ばしいことに、次の第315話も来週の7月6日(月)に引き続き更新される予定です。
実はこのブログも約2ヵ月ぶりの更新となりました。
僕自身は緊急事態宣言が発令されても、職業柄むしろWEBの必要性がより一層増したため忙しい日々を過ごしていたからです。
個人的には暇してるよりもマシなので、不謹慎ながらも……不幸中の幸いとでも言いたくなるような気分でした。
ブログを更新する余裕がないほどに忙しくしていたからです。
ちょうど落ち着いてきた頃にキン肉マンの連載も再開したといったところです。
今後も以前のように更新を続けていければ……と思っております。
さて、今週はついにザ・マンが真相を語り、アリステラが自身の間違いに気づかされた回でしたね。
物語的にも前シリーズの『完璧超人始祖編』も絡めて上手くまとまっていたな~といったところです。
ザ・マンが謝罪した次のページ、今回僕がiPadで絵を描いたシーンを含む全4コマの1ページは、アリステラのたった一言の台詞ながらもこの漫画史上屈指の名シーンだったと感じます。
黙ってアリステラを横から見つめるソルジャーに、涙するアリステラを同じように悲しい表情で優しく見守るキン肉マン……
アタルとスグルの兄弟もやはり”慈悲”の超人なのですね。
何気なくもアリステラを後ろから支えようとするパイレートマンもいい味を出しています。
ソルジャーとの闘いの終盤もそうでしたが、アリステラはよく泣きますね。
『王位争奪編』で初めてオメガマンが登場した時は、感情を一切廃した冷酷な超人のように思えたのですが、その兄のアリステラはとても人間らしい感情を見せるキャラクターですね。
僕はそんなアリステラが嫌いじゃないです。
シリーズの序盤こそ、冷酷な敵キャラのような振舞でしたが、『運命の四王子』達が登場してからは「どっちが主人公⁉」と思うようなシーンもちらほら見受けられました。
どこまでも完璧に感情を排していた前シリーズのネメシスとは違って、今シリーズのアリステラは感情の起伏が激しいように思えます。
このままキン肉マン達と共に頑張って欲しいところですが……なんとなくこのまま無事には終わらないような気がしなくもないです……。
それを言うならザ・マンもなんとなくやばい気がしてきましたね……。
これはあのカピラリアの欠片が奪われるフラグでしょう!
その際にザ・マンが倒されるような気がします。
しかしどんどん敵の規模が巨大になっていきますね。
ついには天界の神たちとの闘いにも発展していきそうな雰囲気です。
そんな中にあって、どう考えてもミート君を省くこの場にいる戦闘超人達の中で一番実力の低いであろうブロッケンJr.が、ザ・マンに思いっきりタメ口で突っかかっていくあたりがらしくっていい味出しています。
しかも「超人絶滅光線」って。(笑)
一時的に人間に戻っていたとはいえ、過去作でカピラリア光線を浴びて生き延びたブロッケンなのに名称を覚えていないって……。(笑)
今回は説明回でしたが、邪悪の神々やサタンが動いた理由が説明されていたのも良かった点でした。
退場して更に追い打ちで小者化していくサタン様が愛おしいです。(笑)
ぜひ再登場してゲギョゲギョ笑ってもらいたいところです。
それでは、ぜひまたこのブログを読みに来てくださいゲギョ。

何が”慈悲”だ
偉そうに!
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