2019/08/23
ウルヴァリンの過去に迫る⁉エックス-メン②『超人兵士オメガレッド』
ウルヴァリンやガンビットにジュビリーなど、X-MENの人気キャラが大活躍する エックス-メン②『超人兵士オメガレッド』をご紹介します。
1995年に小学館プロダクションより邦訳コミックされた『エックス-メン・シリーズ』の第2作目コミックです。
以前ご紹介していたエックス-メン①『磁界の帝王マグニートー』の続きになります。
今回は、1995年に小学館プロダクションより邦訳コミックされた『エックス-メン・シリーズ』の第2作目コミックとなるエックス-メン②『超人兵士オメガレッド』のご紹介です。
それではさっそくご紹介したいと思います。
エックス-メン②『超人兵士オメガレッド』
前回ご紹介していたエックス-メン①『磁界の帝王マグニートー』の表紙がサイクロップスだったのに対して、このエックス-メン②『超人兵士オメガレッド』の方はウルヴァリンが表紙になっています。
1作目がX-MENを代表するキャラクターのサイクロップスだったのに対して、良い意味でライバル関係にあるウルヴァリンが2作目の表紙を飾るのは当然といえば当然でしょうか。
さて、この時期のX-MENは原点回帰しながらも新機軸となる要素が混じっていった頃になります。
なので、キャラクター同士は過去からの知り合いが久しぶりに同じチームになった懐かしさを感じさせていたりもしますが、本シリーズからX-MENのコミックを読んでも問題なく思えます。
最近のややこしく絡み合った物語よりも、わかりやすい『ヒーローチーム』として描かれていたこの時期のX-MENは非常に読みやすいと思います。
真面目なリーダーのサイクロップスにそのサイクロップスを公私ともに支え続けるジーン、頭脳明晰なビーストと心優しい怪力男のコロッサス、沈着冷静で頼りになるストームに少し熱くなりやすい性格のローグ、色男ガンビットにお色気役のサイロック、そして謎多きおやじキャラのウルヴァリンとその相棒を務めるお転婆ギャルのジュビリー……漫画的にわかりやすいキャラが多いのも印象的です。
この時期はウルヴァリンの相棒としてジュビリーが登場していました。
まるでバットマンに対するロビンのような関係性です。
ちなみに本誌の中で、ウルヴァリン&ローグvsガンビット&ジュビリーのチームでバスケ対決する面白い場面も登場しますので必見です!(笑)
さて、本作では表紙を飾っているウルヴァリンを主役に物語が進んでいきます。
この時期のウルヴァリンは、アダマンチウムを全身に埋められた『ウェポンプラス』計画の副作用で記憶喪失の状態です。
まだ『X-MEN ウルヴァリン:オリジン』が刊行される前だったので、読者にもウルヴァリンの生い立ちが判明する前でした。
完全に「謎の男」としてウルヴァリンは扱われていました。
しかしその過去には、何か重大な秘密が隠されているものだと思わせる節が所々で登場していました。
本作ではその『ウェポンプラス』計画のソビエト版とでも言うべき超人兵士計画で生まれたオメガレッドが敵役として登場します。
この2人は因縁も多く、これ以降も何度として闘うことになります。
ウルヴァリンの『ヒーリングファクター』に対して、周囲の人間の生命力を吸い取る『デスファクター』を持っているオメガレッドもほぼ不死身です。
なので、両者の闘いは必ずのように激しいものとなっていますのでバトル漫画好きの方にもおすすめできます!
本誌ではこのオメガレッド以外にもウルヴァリンとの因縁がある忍者集団ザ・ハンドのマツオ・ツラヤバも登場します。
更にはオメガレッドと同じくウルヴァリンとの腐れ縁のあるセイバートゥースまで出てきて盛りだくさんの内容となっています!
しかしそれだけでなく、今回は新たにウルヴァリンとセイバートゥースの過去を知る謎の男も登場します。(セイバートゥースも同様、過去の記憶を喪失している。)
その謎の男とは……
ウルヴァリンの過去を知る男『マーベリック』
その男とは、予知能力を持ったマーベリックという名の人物です。
黄色いサイバネティック・アーマーを着込んだマーベリックは、ウルヴァリンやセイバートゥースのような怪力や野生のスピードを発揮することが出来る強力な戦士です。
この謎の男マーベリックが、ウルヴァリン(こと通称ローガン)とセイバートゥースの2人は、過去に自分と同じCIAの工作チームにいたということを回想で読者に知らせてくれます。
ここで初めて『ウェポンX』以外のウルヴァリンの過去が登場します。
果たしてマーベリックの知る過去は、本当にウルヴァリンの正しい過去なのか?
またウルヴァリンが、自身の過去の記憶を取り戻すことが出来るのか?
ぜひ本誌をチェックしてみて下さい。
本誌の最後には敵の罠に引っ掛かり捕らわれたウルヴァリンとサイロックを助けにマーベリックと手を組んだX-MENのチームもちゃんと登場します。
その際に、各キャラのセリフが面白かったりします。(笑)
サイクロップス「我々の仲間がお世話になっていると思うんだがね」
ガンビット「背の低いおっさんだよ」
ジュビリー「アダマンチウムでできてる奴ね。替えがきかないんだ。返してくんない?」
ビースト「イギリス人兼日本人でサイオニック女忍者も忘れずに」
ガンビットとジュビリーが言っているのはウルヴァリンのことです。
ビーストが忘れないようにと言っているのはサイロックのことです。
ウルヴァリンのことを褒めてるんだか貶してるんだか?(笑)
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以上、【ウルヴァリンの過去に迫る⁉エックス-メン②『超人兵士オメガレッド』】のご紹介でした。
実写映画でX-MENにハマったけど原作コミックは読んだことないって人はもちろん、ウルヴァリンというキャラクターが好きな人にもおすすめのコミックです。
アメコミのお約束⁉死亡したキャラが何の説明もなく生き返る⁉
ちなみに本誌の最後で、『ウェポンX』にも登場する『ウェポンプラス』計画の首謀者でもあるコーネリアス博士が登場します。
最後のシーンでマーベリックに頭を撃ち抜かれて死亡するのですが……2014年に描かれたウルヴァリン死を描いた問題作『デス・オブ・ウルヴァリン』で普通に生きて登場します。
気にしてはいけません。(笑)
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