カテゴリー:Book

2018/07/07

– 誰しもが内なるモンスターと闘っている – FBI心理分析官による衝撃の手記を読む。

- 誰しもが内なるモンスターと闘っている - FBI心理分析官ロバート・K・レスラーによる衝撃の手記をご紹介している記事のタイトル画像です。

“WHOEVER FIGHTS MONSTERS”- 誰しもが内なるモンスターと闘っている –

FBI心理分析官による衝撃の手記を読む。

元FBI行動科学課の主任プロファイラーのロバート・K・レスラーによる衝撃の手記を元にしたノンフィクション作品のご紹介です。

- 誰しもが内なるモンスターと闘っている - FBI心理分析官ロバート・K・レスラーによる衝撃の手記を元に書かれた本の写真1枚目

 

 

「プロファイリング」という捜査法

 

この本は元FBI分析官の著者がシリアルキラーと呼ばれる凶悪殺人犯を「プロファイリング」という手法を用いて、どのように事件の解明をしていったのか?が描かれています。

- 誰しもが内なるモンスターと闘っている - FBI心理分析官ロバート・K・レスラーによる衝撃の手記を元に書かれた本の写真2枚目

ちなみにこの本の著者の「プロファイリング」という捜査技術が映画『羊たちの沈黙』やドラマ「X‐ファイル」にも用いられています。

 

 

 

 

しかし著者は、そういった映画やドラマで取り上げられるのを必ずしも快く思っていないような書き方もされています。

 

ちなみに僕は子供の頃に漫画で読んで「プロファイリング」という捜査技術があることを知りました。

 

その捜査法についてこの本では1つ分の章で詳しく説明がされています。

 

 

少し本からの内容を引用させてもらいます。


 

まったく同じ犯罪、または犯罪者はこの世に存在しない。プロファイラーは犯罪にあるパターンがないか探し、それによって犯人の特徴を予想する。それは事実をもとにした作業で、分析的、論理的な思考プロセスを伴う。何が起こったかについてできるだけ多くの情報を集め、なぜそれが起こったのかを経験にもとづいて推測し、それらの要素から犯人像を導き出す。一言で言えば、「何が」と「なぜ」から、「だれ」を割り出すのだ。

 


 

どんな難解な事件でも道を辿っていけば必ず犯人の元へとたどり着くことができるという捜査方法のように感じます。(それでも未解決のままの事件は数多く存在していますが……)

 

 

モンスターはどのようにして生まれるのか?

またこの本では、どのような過程があって、テッド・バンディやジョン・ゲイシーにジェフリー・ダーマーのような凶悪な殺人犯が誕生するのか?……ということを解明していってます。

 

彼らのような「モンスター」と呼ばれるような凶悪なシリアルキラーでも、生まれながらにして「モンスター」だったわけではなく、その幼少期などに必ず理由があるようです。

 

やはり家庭環境が左右する場合がほとんどのようです。

 

両親から愛情を注がれることがなく、虐待されていたり、無関心で相手にされていなかったり……悲しい幼少期の体験から彼らは「モンスター」となっていくのだと……。

 

また母親の教育があまりに厳しすぎたために、逆に屈折した人間になってしまい、その後「モンスター」となる場合もあるようです。

 

子供の躾は大事なことですが、あまりにも厳しくし過ぎると返って教育上良くないのだな……と。

 

別の何かの本で、子供が成長していく中で両親の影響よりも周りの学校や友達などの環境が一番大きな影響を与える……と読んだことがあったのですが、この本を読むと、やはり両親の影響が子供の成長において最も大きな影響を与えているんじゃないかな?と僕は感じます。

 

親の背を見て子は育つものです。

 

やはり子供にとって、親の影響はとても大きいものですよね。

 

この本の邦題は、「FBI心理分析官」というものですが、原題は『WHOEVER FIGHTS MONSTERS』です。

 

誰しもが自分の内なる「モンスター」と闘っているのだということです。

 

逆に言うと、どんな人間にも育つ環境や幼少期に受けた影響などで「モンスター」になってしまう可能性もあるということです。

 

人は生まれながらに「モンスター」なのではなく、「モンスター」は成長過程で何らかの歪んだ影響を受けてなってしまうものなのだと……。

 

犯罪を犯してしまった殺人鬼たちと、犯罪を犯さず真面目に生きている人たちの間には、もしかしたら僅かな違いしかないのかもしれませんよね……。

 

もし自分が、そのような立場で育っていたり歪んだ影響を受けていたとしたら……自分は「モンスター」にならない!とは言えるでしょうか?

 

そしてまた「モンスター」となってしまった彼ら凶悪犯も、育つ環境さえ違っていれば「モンスター」にはなっていなかったのではないだろうか?とも感じたりもします。

 

「人が人を殺す」ということは、絶対に許されることではありませんが、しかしそこに何も理由がないはずはないのです。

 

無差別殺人であったとしても、その犯人の心を「プロファイリング」していけば、必ず何か「理由」があるはずです。

 

……しかしながら「理由」があったとしても殺人が許されることではないですがね。

 

その「理由」を探ることには意味があると思います。

 

「理由」を解明して、これ以上凶悪な「モンスター」を生み出さないような健全な社会を目指していくことが重要だと思います。

 

 

 

《無秩序型》と《秩序型》に分けられるアメリカの犯罪史上に残るシリアルキラーたち

ところでこの本に登場する凶悪犯は、アメリカの犯罪史上に残るようなシリアルキラーばかりです。

 

良くも悪くも有名な人物ばかりなので、彼らを「プロファイリング」したこの著者の体験談はとても興味深いものばかりになります。

 

著者によると、シリアルキラーたちは主に2つのタイプに分けられます。

 

それは《無秩序型》と《秩序型》の2種類です。

 

前者は、精神病質・人格障害のレベルを超えて、明らかに精神分裂病が発病していると考えられるケースが見られます。

 

彼らは、自分の中での残虐な夢想を抑制することが出来ずに、衝動的に人を殺してしまいます。

 

そのため計画性がなく物的証拠を残していることが多く、犯人を割り出すのが比較的簡単ではあります。

 

しかし狂気に満ちた彼らの行動は予測不能で、いつどのタイミングで犯罪を犯すのか?予測がつきません。

 

また後者の《秩序型》は、一見まともに見えてしまうような「正気の仮面」をかぶった殺人鬼のことです。

 

例えば逮捕された犯人に対して「あんなことをするような子じゃなかった……。」とか「しっかりと挨拶もする真面目そうな子でした……。」と近隣住民がインタビューで答えるようなタイプのことです。

 

彼らの多くは非常にIQが高く、普段は理性的に見える好人物です。

 

とても社交的で、口がうまく、中には異性にモテるような人物もいたりします。

 

社会的信頼や地位が高い場合もあり、普通に一般人として社会に溶け込んで生活をしています。

 

しかし内面に宿る「モンスター」を隠すことが出来ず、衝動を抑えられなくなり殺人を犯してしまうとこが普通の人間ではない部分です。

 

彼らは《無秩序型》とは逆で、殺人も計画的で物的証拠を残さず、捜査を困難なものにします。

 

また動機がわからない場合も多く、その謎は相変わらず「謎」として残されているようです。

 

これら2タイプの他に、その両方の特徴を併せ持つハイブリッド型の《混合型》も存在しているようです。

 


 

終わりに

 

以上が、この本のご紹介でした。

 

この本には、胸糞悪くなるような事件も多く載っています。

 

しかしどんな事柄にもその過程に「理由」があります。

 

また、人は生まれながらに「モンスター」として生まれてくるのではなく、「モンスター」となってしまう周りの環境が影響するのだということです。

 

「モンスター」を生み出さないような社会を築いていけると良いんですがね……。

 

 

そう簡単なことではないですね。

 

興味深い本ではありますので、ぜひ読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

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