カテゴリー:Book

2018/07/07

ジャーナリスト側とCIA副長官側と、異なる目線から見た「テロとの戦い」

ジャーナリスト側から書かれた本『CIAの秘密戦争「テロとの戦い」の知られざる内幕』とCIA副長官側から書かれた本『秘録 CIAの対テロ戦争-アルカイダからイスラム国まで』の2冊の異なる目線から見た「テロとの戦い」を取り扱った本のご紹介した記事のタイトル画像です。

CIAの対テロ戦争について異なる視点から書かれた2冊の本

アメリカの対テロ戦争とCIAとの関係を描いたノンフィクション作品

9.11の少し前からビンラディン暗殺計画後までの出来事を、CIA(アメリカ中央情報局)を中心に描いた2冊の本のご紹介です。

 

ジャーナリスト側から書かれた本『CIAの秘密戦争「テロとの戦い」の知られざる内幕』とCIA副長官側から書かれた本『秘録 CIAの対テロ戦争-アルカイダからイスラム国まで』の2冊の異なる目線から見た「テロとの戦い」を取り扱った本の写真1枚目

どちらの本もノンフィクション作品ですので扱っている事件や登場人物などの内容は共通点もあるのですが……著者の目線が違うためちょうど対比する形で読み比べることが出来ます。

 

まずはこちら……

ジャーナリスト側から書かれた本『CIAの秘密戦争「テロとの戦い」の知られざる内幕』

ジャーナリスト側から書かれた本『CIAの秘密戦争「テロとの戦い」の知られざる内幕』とCIA副長官側から書かれた本『秘録 CIAの対テロ戦争-アルカイダからイスラム国まで』の2冊の異なる目線から見た「テロとの戦い」を取り扱った本の写真2枚目

 

 

こちらの本は、《ニューヨーク・タイムズ》記者のマーク・マゼッティによって書かれています。

 

インタビューや緻密な情報収集と分析法でまとめられています。

 

実際に起きた出来事を扱っているので、リアリティはありますが……どうしても《部外者》の意見のようにも感じられます。

 

TVや新聞では伝えられていない世界最大の情報機関の「影の戦争」の実態に光を当てる点については非常に興味深く、この本によって初めて知った内容なども詳細にまとめられていて読みごたえはありますが……やはり《第三者》だからこそ言えることではないだろうか?とも感じます。

 

ブッシュ&オバマ政権時代のアメリカの対テロ戦争について、どちらかというと批判的に書かれています。

 

特にブッシュ元大統領に対しては厳しめの意見の様です。

 

また捕虜への(水責めなどの)拷問めいた尋問の仕方などについても強く批判しているようでもあります。

 

しかしよくまとめられた本だと思います。

 

そしてもう1冊は……

CIA副長官側から書かれた本『秘録 CIAの対テロ戦争-アルカイダからイスラム国まで』

ジャーナリスト側から書かれた本『CIAの秘密戦争「テロとの戦い」の知られざる内幕』とCIA副長官側から書かれた本『秘録 CIAの対テロ戦争-アルカイダからイスラム国まで』の2冊の異なる目線から見た「テロとの戦い」を取り扱った本の写真3枚目

 

 

 

こちらの本は、先ほどの『CIAの秘密戦争「テロとの戦い」の知られざる内幕』とは対照的に、元CIA副長官だったマイケル・モレルによって書かれています。

 

実際に対テロ戦争の諜報部門で活躍したCIAの副長官を務めた人物による実体験を元に書かれています。

 

それだけに当事者の話を直接聞いているかのような文章が読み手を引き込みます。

 

実際にブッシュ政権時に、大統領に日々の状況報告を行う「大統領日報」ブリーフィング担当官も務めていたのでブッシュ元大統領とのやり取りも書かれています。

 

著者の目から見たブッシュ元大統領の人物像が描かれていて、TVや新聞だけでは知ることのできない人となりなども伝わってはきます。

 

しかし、あまりにもブッシュ元大統領を評価しすぎているため、どうも身内による甘い評価の様にも感じられます……。

 

また上記の本の著者であるマーク・マゼッティなどのジャーナリストが暴いたCIAの非人道的で拷問じみた尋問の仕方のようなネガティブな事柄に関しては、CIAを擁護するようなことを書いています。

 

まるでそのような事実はでっち上げでなかったかのように……。

 

こういった部分で、著者が元CIA副長官と言う立場だったためか身内に甘く公平には書かれていない気がしてなりません。

 

僕には、「何か重要な事柄を隠して都合の良い部分だけを書いている?」ように感じます。

 

しかしCIAという、一般人からしたらあまりにも秘密の多い組織の内部の人間による実体験を元にした話は興味深い内容ではあります。

 


 

以上、異なる目線から見た「テロとの戦い」を描いた2冊のノンフィクション作品のご紹介でした。

 

どちらか一方だけの意見を読むのではなく、異なる意見も読んでみて比べることでより一層その事柄について深く知ることが出来るのかな?と思いました。

 

どちらの意見も正しいこともあれば、間違っていることもあり、また曖昧で怪しい意見であっても他方と比べてみて考えることで自分に取っての「正しい意見」が出来るのではないでしょうか。

 

まぁ最終的には、やはり「自分の考え」によりますね。

 

ぜひこの2冊を読み比べてみて下さい。

 

 

 

 

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