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2018/07/12

ネプチューン・スピア作戦で起きたCIAとDEVGRUの出来事を2冊の本で読み比べる。

【ゼロ・ダーク・サーティにもつながる⁉】ネプチューン・スピア作戦で起きたCIAとDEVGRUの出来事を2冊の本で読み比べてご紹介した記事のタイトル画像です。

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』にもつながる!?

【ゼロ・ダーク・サーティにもつながる⁉】ネプチューン・スピア作戦で起きたCIAとDEVGRUの出来事を取り扱った2冊の本

今回ご紹介する2冊の本は、ビンラディン暗殺計画こと通称「ネプチューン・スピア作戦」について描かれた名作映画『ゼロ・ダーク・サーティ』と内容がリンクしている本です。

 

 

 

 

以前にも、CIA(アメリカ中央情報局)を中心に描いた2冊の本をこちらのブログでご紹介していましたので、そちらの方も併せて読んでみて下さい。

 

 

ジャーナリスト側とCIA副長官側と、異なる目線から見た「テロとの戦い」

さて、今回ご紹介する2冊の本なのですが……

『三重スパイ――CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」』と『アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY』の本の画像

1冊は、CIAがアルカイダに放った二重スパイのフマム・アル-バラウィについてジャーナリストのジョビー・ウォリックが書いた本と、実際にビンラディン暗殺計画の作戦に参加した元特殊部隊員のマーク・オーウェンが書いた自伝本の2冊になります。

 

どちらもノンフィクション作品なので、「こんなことが起こっていたのか!」という驚きの内容になります。

 

こういう本を読んでいつも感じるのですが、「世界は広いな……自分が平和に暮らせている裏では、常に色んなことが世界中のどこかで起こっているんだな……。」と驚きます。

 

僕自身はこういった世界的規模の出来事に何もすることが出来ませんし、全く「無力」でしかありません。

 

しかし「無力」であったとしても「無知」ではいたくないと思います。

 

何もすることが出来なくっても「知ること」に意味があると思います。

 

出来れば「何も知らない」、「無関心」ではいたくないんです。

 

というわけでこの2冊の本を読みました。

 

どちらの本も、発売されてからちょっと経ったぐらいにちゃんと本を購入して読んでいます。

 

それでは、簡単にですが内容をご紹介したいと思います。

 

 

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三重スパイ― CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」

三重スパイ― CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」の本の画像

 

 

 

この本は、CIAがアルカイダに放った二重スパイのフマム・アル-バラウィに関して書かれた本です。

 

ジャーナリストのジョビー・ウォリックが書いた本なので第三者目線で書かれています。

 

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』でこの本の内容が出てきます。

 

それは主人公のマヤが心配する中、同僚のジェシカが情報源であるアルカーイダの医師を買収し情報を聞き出そうと基地にその医師を招き入れます。

 

完全にCIAの情報源へと寝返ったとものだとジェシカはその医師を信頼しきっていました。

 

CIAの基地に着き車から降りた医師は、どうも怪しい素振りを見せます。

 

医師はもともと足を怪我していたものの……片手を懐に入れたままでフラフラとこちらに近づいてきます。

 

怪しく思った元特殊部隊員上がりの警備会社の職員が「手を出せ!」と銃を構えて威嚇します。

 

すると……その医師が手を出した瞬間……

 

ドカーーーーンッ!!!!

 

基地は一瞬にして大爆発を起こします。

 

残念ながらその場にいた者は、誰一人として助かりませんでした……。

 

これは、「2009年12月30日アフガニスタン、ホースト基地(チャップマン前哨基地)」で実際に起きたCIA最大の失敗でもある自爆テロ事件のことでした。

 

映画ではキャラクターの名前は変更されてはいますが、この事件については現実に起きたこの悲惨な事件を元にしています。

 

そしてその事件の詳細について書いてあるのがこの本になります。

 

この事件の首謀者は、若い頃は医者を目指す優等生でもあったフマム・アル-バラウィという青年でした。

三重スパイ― CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」の本に載っているフマム・アル-バラウィの画像

CIAがアルカイダに放ったスパイは、そもそもCIAを騙していた二重スパイだったのです。

 

この本の題名が「三重スパイ」となっているのは、下記のような経緯があります。

 


 

聖戦主義ブロガーのフマムを、広い意味でアルカイダ側のスパイと考え、それがCIA側の情報提供者となったので二重スパイ、しかし結局はアルカイダ側のために働いていたので三重スパイであった……。

 


 

ということです。

 

このような複雑な内容が現実に起こっていたのですね……。

 

「事実は小説より奇なり」とは、まさにこのことですね……。

 

僕がノンフィクション作品ばかり読む理由もこういったことにあります。

 

ビックリするような出来事でも、それがフィクションの世界であったとしたら……「何でもありの世界観」なので読み終わった後に醒めてしまいます……。

 

しかしノンフィクション作品であれば、このような驚くような出来事が実際に起こっていてネットで検索しても、そういった情報はいくらでも出てきます。

 

音楽もライヴで観てこそ!美術も生で美術館で観てこそ!海外旅行も実際に自分で行ってみてこそ!……というのが僕自身の信念なのですが、さすがにこういった事件を実際に体験することは出来ませんが、現実に起こったことを知ってこそ!というのが僕の考え方です。

 

だからノンフィクション作品を読むのが好きです。

 

さて、この本を読むまで少し疑問に思っていたことがあったのですが、その疑問がこの本を読んだことによって解決したことがあります。

 

少しエグイ内容でもあるのですが……ずっと気になっていました。

 

「なぜ自爆テロをした犯人が、本人だと特定できるのか?遺体は爆発で粉々に吹っ飛んでいるんじゃないのか?」ということがずっと不思議に思っていました。

 

少し残酷な表現ではありますが、この本に下記のような内容が書かれていました。

 

以下、引用します。

 


 

(爆弾)ベストが身体に密着しているのと、爆薬を詰めた袋の位置から、爆発の力は外側に向かい、実行者の真ん中にいる人間を襲う。エネルギーの一部は当然上へ行くので、いちばん弱い部分、すなわち顎のすぐ下の首の骨が切断されることになる。自爆テロが行われると、身体はずたずたなのに首だけは数メートル離れた場所にほぼ無傷で転がっているという奇妙な現象が見られるのは、こういう理由からだ。2000年代の初めに、パレスチナ人の蜂起にともなって、イスラエルのバスやカフェで自爆テロが頻発したとき、警察は自爆テロ犯と犠牲者の死体はわりと容易に区別できることを知った。首のないのが犯人の死体なのだ。

 


 

ぞっとするような恐ろしい内容ですが……納得は出来ました。

 

こういった恐ろしい事件は世界中で今も毎日のように起こっています。

 

もちろん非力で無力な僕には、何もすることなど出来ませんし、何かしようとしたところで邪魔にしかならないでしょう……。

 

しかしせめて「無知」ではいたくない……と思うのが僕がこういった作品を読み漁る理由です。

 

映画『ゼロ・ダーク・サーティ』でも、基地で爆発が起こるあのシーンは衝撃的でした!

 

しかしあれは、映画の中での演出ではなく実際に起きた事件なのです。

 

そしてその事件を取り扱ったこの作品『三重スパイ― CIAを震撼させたアルカイダの「モグラ」』を読むことで、実行犯のフマムがどうしてあのような自爆テロを起こしたのか?と知ることが出来ます。

 

僕は彼の考え方に賛同は出来ませんが、しかしそういった人物でもどういった経緯でそのような事件を起こそうとしたのか?……理由を知ることに意味があると思います。

 

以前ご紹介していた「FBI心理分析官」の本の内容からも同じようなことを感じるのですが……誰しもが自分の内なる「モンスター」と闘っているのですね……。

 

 

– 誰しもが内なるモンスターと闘っている – FBI心理分析官による衝撃の手記を読む

ヘヴィな事件を扱った辛辣な本ですので読んだ後に少しネガティヴな気分にはなりますが……気になる方はぜひ読んでみて下さい。

 

それでは、もう1冊の本のご紹介です。

 

アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAY

アメリカ最強の特殊戦闘部隊が「国家の敵」を倒すまで NO EASY DAYの本の画像

 

こちらの本は、海軍特殊部隊のNavy SEALsから独立したDEVGRU(デブグル)に所属していたマーク・オーウェンなる人物が書いた自伝的な本です。

 

なので一人称目線で物語は語られます。

 

翻訳の方も口語的に書かれているので、まるで本人からの会話を聞いているかのように読み進めることが出来ます。

 

ちなみにDEVGRU(デブグル)というのは、以前ご紹介していたハワード・E・ワーズディンが所属していたSEALチーム・シックスのことです。

 

 

2冊のノンフィクション作品で読むモガディシュの戦いを描いた『ブラックホーク・ダウン』

さて、この本もハワード・E・ワーズディンの本と同じく、まずはNavy SEALsに所属するまでの経緯、そして所属してからの過酷な訓練について描かれています。

 

そしてその後は、様々な作戦に参加したことについて書かれています。

 

本書のクライマックスにようやくビンラディン暗殺計画こと通称『ネプチューン・スピア作戦』に著者が参加していたことが書かれています。

 

この内容は非常に興味深いです。

 

作戦についての細かい内容や、襲撃の手順を3Dで描いたわかりやすい画像なんかも本に載っています。

 

この本を読んだ後に、映画『ゼロ・ダーク・サーティ』を観ると、『ネプチューン・スピア作戦』の内容がとてもわかりやすく感じます。

 

というわけで、こちらの本の一番の読みどころはなんといっても19章あるうちの約半分の9章に渡って書かれた『ネプチューン・スピア作戦』の内容になります。

 

この部分だけでもとても読み応えあります!

 

そして最後の19章に当時の大統領だったオバマ大統領に、作戦を遂行したDEVGRU(デブグル)の隊員たちがホワイトハウスに招かれる内容で締めくくられています。

 

どうやらハト派の民主党所属のオバマ元大統領には、やはり軍人たちは良いイメージを抱いてはいなかったんですね。(笑)

 

そういった本音が書かれているのも読みどころです。(笑)

 

ただ著者が、この『ネプチューン・スピア作戦』に「Go!」を出したのは、全体の責任者でもあるオバマ元大統領だったということは認めています。

 

むしろオバマ元大統領が出した命令の中で唯一評価できるものだと……。(笑)

 

確かにここで「Go!」を出していなければ、ビンラディン暗殺計画は全て水の泡となっていたことでしょう……。

 

そうなってくると……長年のCIA職員の働きや、上記でも取り扱っていました「2009年12月30日アフガニスタン、ホースト基地(チャップマン前哨基地)」で起きた自爆テロの犠牲者たちが全て無駄に終わってしまうところでした……。

 

ニュースで漠然と他人事のように見ていたビンラディン暗殺計画の裏側では、こういったCIA職員や特殊部隊員の命を懸けた努力があったからこそ!……なのですね。

 

以上、2冊のノンフィクション作品のご紹介でした。

 

ぜひ2冊とも読んでみて下さい。

 

 

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