2019/09/10
凸凹コンビは宇宙最凶コンビ⁉デッドプールとサノスの死神を巡る三角関係がついに決着⁉
冗舌な傭兵とアゴ魔神がタッグを組む⁉『デッドプール vs サノス』
凸凹コンビにして宇宙最凶コンビは果たして死神を救うことは出来るのか?
今回は数あるデッドプールの邦訳コミックの中でも特におすすめしたい名作『デッドプール vs サノス』をご紹介したいと思います。
サノスと言えば、原作コミックでは『インフィニティ・ガントレット』を始めとするインフィニティ・シリーズでラスボスとして大暴れする凶悪なヴィランです。
今年はアベンジャーズ・シリーズ最終作となる実写映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも大暴れしていたのが記憶に新しいのですが……基本的にサノスの出てくるシリーズはシリアスな物が多かったりします。
しかしそんなサノスでも、マーベル一のお茶らけキャラ、デッドプールが相手ではギャグ化せざるを得ません!(笑)
そんなわけで、今回ご紹介する『デッドプール vs サノス』も俺ちゃん(デッドプール)のお陰で、とにかくコミカルに仕上がっています。
それでは『デッドプール vs サノス』をご紹介したいと思います。
『デッドプール vs サノス』
表紙からさっそくサノスに追われるコミカルなデッドプールの絵です。
この絵柄の通りにデップーちゃんがサノスをおちょくりまくります。(笑)
いつもはシリアスな悪役のサノスも、おふざけの過ぎるデップーの前では歯が立ちません。
『インフィニティ・ガントレット』での最凶の悪役として顔しか知らなければ、本作でのコミカルっぷりには驚かされることでしょう。
日本版の帯からして「冗舌な傭兵とアゴ魔神」ってふざけていますからね。(笑)
ちなみにこの2人の因縁と言えば、死神=デスを巡る三角関係があります。
マーベルの世界では、骸骨の姿ですが死神は女性になります。
このデスを愛する2人の人物がサノスとデップーです。
サノスのオリジンでも語られていたのですが、サノスはそもそも幼少期にデスに「生まれ持った強力な力を持ってして大量の命を奪う」ように唆されていたりします。
デスに対して自分を認めてもらいたい一心からサノスは、破壊の限りを繰り返しています。
『インフィニティ・ガントレット』の物語も、結局はデスを振り向かせるために行った悪事でした。
なんだか、まるでドキンちゃんを振り向かせたいがために悪事を働くバイキンマンに似ている気がするのですが…サノスのやっていることは、もっと凶悪です!
全宇宙の生命の半分を消滅させるという計画でしたからね!
さて、そんなサノスのことをデスはどう想っているのか?
「興味なし」です。(笑)
デスが想いを寄せる人…それはなんとデップーちゃんでした!
しかもデップーちゃんとデスは相思相愛の仲です。
デップーが死にかけた時にデスといちゃついたためサノスの嫉妬を買い、デップーは「死ぬことが出来ない」という呪いを掛けられてしまいます。
そもそもどんな傷でも時間が経てば治してしまうという超回復能力を持っているデップーなのですが、サノスの呪いのお陰で『不老不死』まで手に入れちゃいました!
こうして無敵となったデップーが本書の冒頭からサノスにボコられちゃっています!
なぜこんなことになったのか?少し過去に時間を戻して原因が語られることとなります。
お金次第でどんな汚れ仕事でも受け持つ傭兵としての姿を持つデップーは、ファンタスティック・フォーの宿敵であるラトベリア王ドクター・ドゥームを暗殺する依頼を受けます。
休暇中のドゥームを狙って不意打ちで銃を撃ち仕留めたデップーちゃんでしたが……依頼主に報告の電話をしている最中、死んだはずのドゥームが起き上がりデップーちゃんを吹っ飛ばしてしまいました。
気絶中、精神世界で目覚めたデップーは、愛しのデスから「お願い助けて!光が消えていく…あなたの力が必要なの!」と救援を求められます。
デスが何者かにさらわれたことで、全宇宙から「死」の概念が失われてしまいました。
一見すると全ての生物が不老不死となり良いことだらけに思えますが、これ以上新たな命が生まれることもなく、場合によっては生き地獄となる生物も出てきます。
本来なら薬によって殺菌されるはずの細菌も不死身となるので、病に罹った人は永久に苦しみ続けることとなります。
また肉食動物も、餌となるはずの草食動物が死なないため永久に飢えに苦しむこととなります。
全宇宙から「死」が亡くなることで、全ての秩序が奪われて混乱だけが残ってしまうのです。
このことを危惧したデップーちゃんとサノスは手を組んでデスを探すことを決意します!
ていうか、この2人は単に愛しのデスを自分のものとしたいだけなのですが……。
そこで本書の最初のサノスにボコられていたデップーの場面に戻ります。
サノスはデスがいなくなったことを始めデップーのせいだと思っていたようですが違いました。
またデスが、自分ではなくデップーに救いを求めたことが気にくわなかったようです。
しかし今回の件ではデップーの力を借りなくては、愛しのデスを救い出すことは不可能です!
こうしてサノスは嫌々赤いマスクの変態男と手を組むことになりました!(笑)
ちなみにデップーもサノスのことを「アゴ割れすぎ男」とか「ヘビー級のグレープ味のヨーグルト」と呼んでいます。(笑)
さて、この凸凹コンビのデスを取り戻すハチャメチャな旅は宇宙全土から果ては地獄まであらゆる世界に至ります!
地獄ではこの2人に恨みを持つ死霊が大勢で襲ってきます!
この時も、サノスよりも自分の方が恨みの声の数が多かったことを「俺の方がいっぱい呼ばれてるぜ、サノやん!あんたの犠牲者はよく蘇るから、なかなかポイント貯まんねえんだな、残念!」とおちょくっています。(笑)
凸凹コンビではありますが、サノスとデップーちゃんはマーベルコミック界でも特に強いキャラです!
たった2人でも大勢の死霊など相手にならないほどです!
2人が地獄へとやってきたのは、今回の事件の黒幕がメフィストだと予想したからでした。
しかし実際にはメフィストの息子ブラックハートが、マーベル・ユニバースの”宇宙的存在”を司るエターニティをそそのかしたことが原因でした!
デスは、兄であるエターニティに囚われていたのです!
この後、サノスとデップーは全ての事象の外にある何もない世界でエターニティと闘うことになります!
その闘いで宇宙の果てに飛ばされたデップーちゃんが、なぜかユニパワーを授かって「キャプテン・ユニプール」もしくは「デッドバース」、いやいや「プール・キャプテン」として(もうどれでもいいや……)サノスと闘うことになります!
って、あれ?
闘う相手はエターニティじゃなかったの?
いつの間にかエターニティとまでイチャつく人気者のデップーちゃんでした!(笑)
詳しくはコミックで!
以上、【凸凹コンビは宇宙最凶コンビ⁉デッドプールとサノスの死神を巡る三角関係がついに決着⁉】でした。
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