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2026/04/26

コモン(Common)のおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

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【第290回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご介シリーズ

言葉で時代を切り取り、魂で真実を語る—知性と情熱が交差するコンシャス・ラップの体現者!コモン(Common)のおすすめアルバムをご紹介!

【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第290回です。

 

今回は、言葉で時代を切り取り、魂で真実を語る—知性と情熱が交差するコンシャス・ラップの体現者!コモン(Common)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。

 

コモンについて

コモンは、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のMCであり、ヒップホップ界において“コンシャス・ラップ”を代表する存在として知られるアーティストです。

 

本名はロニー・ラシッド・リン・ジュニアで、1972年3月13日に生まれ、ラッパーのみならず俳優・作家・社会活動家としても幅広く活躍しています。

 

リリックにおいては社会問題や愛、自己探求といったテーマを扱い、知的で詩的な表現力に優れたスタイルが高く評価されています。

 

コモンは、シカゴのサウスサイドで育ち、10代の頃からラップを始めます。

 

学生時代にはヒップホップグループC.D.R.を結成し、N.W.Aなどの前座を務めるなど早くから頭角を現しました。

 

その後ソロへ転向し、「コモン・センス(Common Sense)」名義で活動を開始します。1992年にデビューアルバム『Can I Borrow a Dollar?』を発表し、シングル”Take It EZ”で注目を集めました。

 

コモンは、1994年の2作目『Resurrection』によって評価を大きく高めます。特に” I Used to Love H.E.R.”はヒップホップそのものを女性に例えた革新的な楽曲として知られ、90年代ヒップホップ史に残る名曲とされています。

 

この作品により、コモンはアンダーグラウンド・ヒップホップシーンの中心人物としての地位を確立しました。

 

コモンは、その後も『One Day It’ll All Make Sense』や『Like Water for Chocolate』といった作品を通じて評価を拡大し、2000年代に入るとメジャーシーンでも成功を収めます。

 

中でも2005年の『Be』は、カニエ・ウェストらとの共同制作によって生まれた代表作であり、洗練されたサウンドとメッセージ性の高さで多くのファンを獲得しました。

 

コモンは、音楽活動に加えて俳優としても活躍しており、映画『Selma』や『American Gangster』などに出演しています。

 

さらに、”Glory”ではジョン・レジェンドと共にアカデミー賞とグラミー賞を受賞し、エミー賞も獲得するなど、ヒップホップアーティストとしては極めて稀な“三冠”を達成しています。

コモンはまた、社会的メッセージを強く打ち出すアーティストとしても知られ、『Black America Again』や『A Beautiful Revolution』シリーズでは人種問題や社会的不平等といったテーマに踏み込み、音楽を通じた社会的発信を続けています。

 

シカゴの若者支援を目的とした財団活動などにも取り組んでおり、ヒップホップの枠を超えた影響力を持つ存在です。

 

コモンは、ジャズやネオソウルの要素を取り入れたサウンド、そして内省的でスピリチュアルなリリックによって、ヒップホップの可能性を広げてきた重要人物です。

 

アンダーグラウンドからメインストリームまでを横断しながら進化を続けるコモンは、シカゴ・ヒップホップを象徴するMCとして、現在もなおシーンに影響を与え続けています。

 

 

 

それでは今回はコモンのオリジナル・ アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。

 

ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。

 

まずは第5位からどうぞ。

 

コモンのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

第5位:Common – 『Black America Again』

第5位は、2016年にリリースされた11作目のアルバム『Black America Again』です。

 

『Black America Again』は、アメリカ社会における人種問題や不平等に鋭く切り込んだコンシャス・ラップの重要作です。

 

本作は2016年11月4日にリリースされた11作目のスタジオ・アルバムであり、当時の大統領選直前というタイミングも相まって強い社会的メッセージを帯びた作品となっています。

 

アルバムは全15曲で構成されており、ジャズやソウルを基調としたサウンドと、コモンの詩的かつ政治的なリリックが融合しています。

 

プロデューサーにはロバート・グラスパーを起用しており、彼の影響が濃く出たサウンドに仕上がっています。

 

ビラルのボーカルをフィーはーした”Joy and Peace”はスピリチュアルで穏やかな導入曲として機能し、”Home”では人生観や信仰について内省的に語られます。

 

シングル曲”Love Star”は、マーシャ・アンブロージアスとPJを迎えたメロウでロマンティックな楽曲です。

エムトゥーメイ(Mtume)の楽曲をサンプリングした温かみのあるビートが印象的で、アルバム全体の重厚なテーマの中で一息つけるような存在となっています。

 

もう一つのシングルである”Black America Again”は、本作の核心とも言える楽曲です。

 

スティーヴィー・ワンダーが参加しており、アメリカ社会における構造的な差別や大量投獄問題などを鋭く描写しています。

 

力強いビートと共に、コモンのリリックが現代社会への問題提起として強い説得力を持っています。

 

21分を超える長尺のドラマ仕立てのMVも制作されています。

中盤以降も聴きどころが多く、”Red Wine”ではシドらを迎えた浮遊感のあるサウンドが展開され、オール・ダーティー・バスタードの”Brooklyn Zoo”,をサンプリングした”Pyramids”ではヒップホップらしいタイトなビートが際立ちます。

 

ジョン・キャメロンの”Half Forgotten Daydreams”をサンプリングしてた”Unfamiliar”は現代社会の疎外感をテーマにした楽曲であり、”A Bigger Picture Called Free”では自由という概念をより広い視点から描いています。

 

後半ではメッセージ性がさらに強まり、”The Day Women Took Over”は女性の力をテーマにした楽曲、”Rain”ではジョン・レジェンドを迎えた感動的なバラードが展開されます。

 

“Little Chicago Boy”では自身のルーツを振り返り、ビラルやクリスチャン・スコットをフィーチャーした”Letter to the Free”では刑務所制度への問題提起を行うなど、アルバムはクライマックスに向けて深いテーマへと収束していきます。

『Black America Again』は、音楽作品としての完成度だけでなく、社会的メッセージを強く打ち出した“プロテスト・アルバム”としても高く評価されています。

 

コモンのリリシズムと現代性が結びついた本作は、ヒップホップが持つ社会的役割を再認識させる重要な一枚です。

 

第4位:Common – 『Finding Forever』

第4位は、2007年にリリースされた7作目のアルバム『Finding Forever』です。

 

『Finding Forever』は、前作『Be』の成功を受けて制作された7作目のスタジオ・アルバムであり、カニエ・ウェストを中心としたプロダクションによって、よりソウルフルで円熟味を増したサウンドが展開される重要作です。

 

2007年7月31日にリリースされ、全米Billboard 200で初登場1位を獲得するなど、コモンのキャリアの中でも商業的成功を収めた作品として知られています。

 

アルバムはジャジーな”Intro”から”Start the Show”へと流れ、ジャズやソウルを基調とした温かみのあるサウンドが印象的です。

 

この曲はドロシー・アシュビーが演奏したバージョンの”The Windmills of Your Mind”をサンプリングしています。

 

“The People”はカニエ・ウェストによるプロダクションが光る代表曲で、ディウェレのコーラスとともにコモンの現在地を宣言するような力強い楽曲となっています。

本作からの第2弾シングルとしてもリリースされました。

 

オープニングのSEやこのビートは、ヒップホップではサンプリングネタとしてお馴染みのロック・バンド、マウンテンの”Long Red”を使用しています。

 

バックトラックはギル・スコット・ヘロンの”We almost Lost Detroit”をサンプリングしています。

 

第3弾シングル曲の”Drivin’ Me Wild”はリリー・アレンを迎えたピアノ主体の楽曲で、流行や外見に囚われる現代社会への皮肉が込められたコンセプチュアルな内容が特徴です。

キャッチーでありながらもメッセージ性を持つ点が、このアルバムの魅力を象徴しています。

 

ニュー・ロータリー・コネクションの”Love Has Fallen on Me”をサンプリングしています。

 

第4弾シングル曲の”I Want You”はwill.i.amがプロデュースとフックを担当した楽曲で、ミニー・リパートンやボブ・ジェームスのバージョンの”Feel Like Makin’ Love”をサンプリングしたメロウでロマンティックな一曲です。

コモンのラブソングとしても人気が高く、アルバムに柔らかな彩りを加えています。

リードシングルの”The Game”はブーンバップ色の強いビートに乗せて、コモンがフリーフォームなリリックを展開する楽曲で、ヒップホップの原点回帰とも言えるアプローチが印象的です。

DJプレミアによるスクラッチも楽曲にクラシックな質感を与えています。

 

セイフー・ヨハネス(Seyfu Yohannes)の”Tezeta”をサンプリングしています。

 

その他の収録曲も充実しており、”Southside”ではシカゴへの愛とルーツを描写し、”U, Black Maybe”ではブラックカルチャーへの深い洞察が語られます。

 

アイズレー・ブラザーズの”Don’t Say Goodnight (It’s Time for Love)”をサンプリングした”So Far to Go”はJ・ディラのプロダクションとディアンジェロの参加によるスムーズな一曲です。

 

ニーナ・シモンの”Don’t Let Me Be Misunderstood”をサンプリングした”Misunderstood”では社会的偏見への問題提起がなされ、アルバム後半にかけてテーマ性がより深まっていきます。

 

『Finding Forever』は、コモンが“永遠に残る音楽”を追求する姿勢を体現した作品であり、ソウル、ジャズ、ヒップホップが高次元で融合した完成度の高い一枚です。

 

コンシャス・ラップの魅力とエンターテインメント性を両立した本作は、コモンの中期キャリアを代表するアルバムとして、現在でも高く評価されています。

 

第3位:Common – 『Resurrection』

第3位は、1994年にリリースされた2作目のアルバム『Resurrection』です。

 

コモンの代表作の一つでもある『Resurrection』は、シカゴ出身MCコモン(当時はCommon Sense名義)の評価を決定づけた2作目のスタジオ・アルバムであり、ジャズラップ/オルタナティブ・ヒップホップの金字塔として知られる重要作です。

 

1994年10月4日にリリースされ、プロデュースは主にNo I.D.が担当し、全体を通してジャジーで温かみのあるサウンドと、内省的かつ詩的なリリックが高次元で融合しています。

 

本作は、シカゴ南部を象徴するストーニー・アイランド通りをテーマに「East Side」と「West Side」の2部構成で展開され、日常のリアルな風景や成長の過程が描かれています。

 

シングル曲”I Used to Love H.E.R.”は本作の象徴的な楽曲であり、ヒップホップを女性に例えたコンセプトでジャンルの変遷を描いた革新的な一曲です。

ジョージ・ベンソンの楽曲”The Changing World” をサンプリングしたジャジーなトラックの上で、ヒップホップへの愛と批評が巧みに表現されており、史上屈指のラップソングとして評価されています。

 

もう一つの重要曲である”Resurrection”は、ピアノ主体のメロウなビートと自由度の高いリリックが特徴の楽曲です。

この曲はハービー・ハンコック作の名曲”Dolphin Dance”をアーマード・ジャマルが1970年のアルバム『The Awakening』で弾いていたソロのちょっとしたフレーズをピアノ・ループとして使っています。

 

たった一瞬のアドリヴフレーズを抜き出すそのセンスの良さが光ります。

 

No I.D.によるジャズサンプリングが光り、コモンの言葉選びとフロウが自然体で展開されることで、アルバムのテーマである“再生”や“自己確立”を象徴しています。

 

他にも”Watermelon”では軽快なビートの中で遊び心のある表現が光り、”Nuthin’ to Do”では日常の空虚感をリアルに描写します。

 

“Communism”では社会風刺的な視点が盛り込まれ、”Chapter 13 (Rich Man vs. Poor Man)”では貧富の格差というテーマに踏み込んでいます。

 

“Thisisme”では自己認識や成長をテーマにしたリリックが展開され、デビュー作からの進化を強く感じさせます。

 

“In My Own World (Check the Method)”はタイトル通りコモン独自のスタイルを提示する楽曲であり、ジャズの影響を受けたビートとフロウが印象的です。

 

“Maintaining”や”Sum Shit I Wrote”ではMCとしてのスキルと哲学が色濃く表現され、ラストの”Pop’s Rap”では父親によるスポークンワードがアルバムを締めくくります。

 

『Resurrection』は、商業的には大ヒットとはならなかったものの、批評家から高い評価を受け、後にヒップホップの名盤として位置付けられています。

 

ジャズの要素を取り入れたサウンドと知的なリリックによって、コモンは単なるラッパーではなく“語り手”としての地位を確立しました。

 

本作はアンダーグラウンド・ヒップホップの魅力を体現した作品であり、現在でも多くのリスナーに影響を与え続けているクラシックです。

 

CD2枚組デラックス・エディションもおすすめです!

第2位:Common – 『Be』

第2位は、2005年にリリースされた6作目のアルバム『Be』です。

 

コモンのディスコグラフィー史上最もキャッチ―なアルバム『Be』は、ヒップホップ史においても屈指の完成度を誇る名盤であり、コンシャス・ラップとソウルフルなサウンドが高次元で融合した代表作です。

 

前作『Electric Circus』の評価を受けて制作された本作は、カニエ・ウェストを中心としたプロダクションによって原点回帰とも言えるシンプルで力強いヒップホップへと回帰しています。

 

2005年5月24日にリリースされ、批評・商業の両面で大きな成功を収めた重要作品です。

 

アルバムは全11曲というコンパクトな構成ながら無駄が一切なく、”Be (Intro)”からすでにコモンの内省的なリリックとスピリチュアルなテーマが提示されます。

 

この曲はアルバート・ジョーンズの1977年の曲”Mother Nature”をサンプリングしています。

 

アルバム『The Facts of Life!』に収録されている曲です。

 

“The Corner”は本作を象徴する楽曲のひとつで、ストリートの現実を鋭く描いたリリックとソウルフルなビートが印象的です。

貧困地域の日常を切り取った内容は、コモンの社会的視点を象徴しており、ヒップホップの原点回帰とも評価されています。

 

テンプリーズの”You Make the Sun Shine”をサンプリングしたこの曲は、本作からの第2弾シングルとしてもリリースされました。

 

続く”Go!”はジョン・メイヤーをフィーチャーした軽快でキャッチーな楽曲で、恋愛や欲望をテーマにしたユーモラスなリリックが特徴です。

ポップな側面を持ちながらも、しっかりとしたグルーヴがあり、アルバムのバランスを取る重要な一曲です。

 

リンダ・ルイスの”Old Smokey”をサンプリングしたこの曲は、本作からの第3弾シングルとしてもリリースされました。

 

“Faithful”はビラルやジョン・レジェンドを迎えたソウルフルなナンバーで、信仰や自己認識をテーマにした深いリリックが展開されます。

D.J.ロジャースの”Faithful to the End”をサンプリングしたこの曲は、本作からの第5弾シングルとしてもリリースされました。

 

“Testify”はストーリーテリングの傑作であり、法廷を舞台にした巧妙な物語構成が高く評価されています。

短い楽曲ながらも緻密なプロダクションとリリックが印象的で、アルバムのハイライトの一つです。

 

ハニー・コーンの”Innocent Till Proven Guilty”をサンプリングしたこの曲は、本作からの第4弾シングルとしてもリリースされました。

 

ライブパフォーマンスに於いても、長椅子を上手く使った俳優コモンの演技が光る曲です。

さらにマーヴィン・ゲイの”God Is Love”をサンプリングした”Love Is…”では愛という普遍的テーマを温かく描き、コーネリアス・ブラザーズ&シスター・ローズの”Since I Found My Baby”をサンプリングした”Chi-City”では地元シカゴへの誇りとリアルな視点が語られます。

 

リードシングルとしてリリースされた”The Food”はライブ録音ならではの生々しい空気感が魅力で、カニエ・ウェストとの掛け合いも聴きどころです。

 

この曲は、サム・クックの”Nothing Can Change This Love”とチャイ・ライツの”I Never Had It So Good and Felt So Bad”をサンプリングしています。

 

シーザー・フレイジャーの”Sweet Children”をサンプリングした”Real People”では日常に生きる人々への視線が優しく描かれています。

 

アーマッド・ジャマルの”Ghetto Child”をサンプリングした”They Say”では社会や音楽業界への問題提起がなされます。

 

ラストを飾る”It’s Your World (Part 1 & 2)”は、J・ディラによるプロダクションが光る壮大な楽曲で、自己表現や人生観をテーマにしたスピリチュアルな締めくくりとなっています。

 

ザ・モジュレーションズの”Share What You Got”をサンプリングしています。

 

アルバム全体を通して、ジャズ、ソウル、ヒップホップが自然に融合し、統一感のある作品に仕上がっています。

 

『Be』は、コモンのキャリアにおける復活作であると同時に、ヒップホップの本質を再提示した重要なアルバムです。

 

シンプルでありながら深みのあるサウンドと、知性と感情を兼ね備えたリリックによって、本作は現在でも多くのリスナーに支持され続けるクラシックとして位置付けられています。

 

第1位:Common – 『Like Water for Chocolate』

第1位は、2000年にリリースされた4作目のアルバム『Like Water for Chocolate』です。

 

コモンの最高傑作である『Like Water for Chocolate』は、ネオソウルとヒップホップの融合を象徴する歴史的名盤であり、コモンのキャリアにおける大きな転機となった4作目のスタジオ・アルバムです。

 

2000年3月28日にリリースされた本作は、メジャーレーベル移籍後初の作品として高い評価と商業的成功を収め、コンシャス・ラップの可能性を大きく押し広げた重要作として知られています。

 

本作は、ザ・ルーツのクエストラヴやJ・ディラ、ディアンジェロらソウルクエリアンズのメンバーが制作に関わっており、ジャズ、ソウル、アフロビートなど多彩な要素を取り入れたオーガニックなサウンドが特徴です。

 

ロイ・ハーグローヴをフィーチャーした”Time Travelin’ (A Tribute to Fela)”はアフロビートの影響を色濃く反映した楽曲で、アルバムの方向性を象徴するオープニングとなっています。

 

リードシングル曲”The 6th Sense”はDJプレミアによるタイトなビートと、ビラルのフックが印象的な一曲です。

ヒップホップの本質や精神性について語るリリックは、コモンの思想性を強く打ち出しており、アルバムの中でも特にコンシャスな側面が際立っています。

 

モブ・ディープの”Allustrious”をサンプリングしています。

 

“The Light”はボビー・コールドウェルの楽曲”Open Your Eyes”をサンプリングしたメロウで温かみのあるラブソングであり、コモンの代表曲として広く知られています。

恋愛をテーマにしながらも知的で誠実なリリックが特徴で、ヒップホップにおけるラブソングの新たなスタンダードを提示しました。

 

本作からの第2弾シングルとしてもリリースされました。

 

後にネオソウル・シンガーのドゥウェレも2008年のアルバム『Sketches of a Man』にて元ネタの”Open Your Eyes”をカバーしていますが、コモンのこの”The Light”を参考にしています。

 

ネオソウル・ギター好きにはリミックスバージョンの” The Light 2009 Remix (feat. Beatnick & K-Salaam)”もおすすめです。

 

さらにシングルバージョンの”Geto Heaven Remix T.S.O.I. (The Sound of Illadelph)”はメイシー・グレイをフィーチャーしたソウルフルな楽曲で、原曲をより洗練された形で再構築したリミックスとしてアルバムに収録されています。

 

温かみのあるサウンドと社会的なテーマが融合し、作品全体の深みを一層引き立てています。

アルバム収録バージョンではディアンジェロをフィーチャーしています。

 

その他の収録曲も非常に充実しており、”Heat”や”Cold Blooded”ではファンク色の強いビートが展開され、”Dooinit”ではコモンのラップスキルの高さが際立ちます。

 

“Funky for You”はジル・スコットやビラルを迎えたグルーヴィーな一曲で、ネオソウルの魅力を存分に感じさせます。

 

“The Questions”ではモス・デフとの掛け合いによって哲学的なテーマが掘り下げられ、”A Film Called (Pimp)”ではユーモアを交えた社会批評が展開されます。

 

中盤以降も聴きどころが多く、”Nag Champa (Afrodisiac for the World)”は浮遊感のあるサウンドとスピリチュアルなテーマが融合した楽曲であり、”Thelonius”ではスラム・ヴィレッジとのコラボレーションが光ります。

 

“Payback Is a Grandmother”ではジェームス・ブラウンの要素を取り入れたファンクネスが際立ち、”A Song for Assata”では政治的・歴史的なテーマに踏み込んだ深いメッセージが展開されます。

 

ラストの”Pops Rap III…All My Children”では父親によるスポークンワードが収録され、アルバム全体を締めくくる役割を果たしています。

 

本作は、音楽的完成度とメッセージ性の両面で非常に高く評価され、『1001 Albums You Must Hear Before You Die』にも選出されるなど、時代を超えて愛されるクラシックとなっています。

 

『Like Water for Chocolate』は、コモンがアンダーグラウンドからメインストリームへと飛躍しつつも、コンシャスな姿勢を貫いた象徴的作品です。

 

ソウルフルで温かみのあるサウンドと、知性と感情を兼ね備えたリリックによって、本作はヒップホップの芸術性を体現する一枚として現在でも高く評価されています。

 

ちなみにマニアックなのですが、僕が一番好きなコモンの楽曲は”The Light”ではなくって、本作2曲目の”Heat”です。

 

J・ディラのこのビートが堪りません♪

 

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以上、【コモンのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。

 

コモンのディスコグラフィーは、単なるヒップホップ作品の枠を超え、時代ごとの社会背景や内面的な葛藤、そして愛や信念といった普遍的テーマを深く掘り下げた“思想的音楽”としての魅力に満ちています。

 

今回紹介した『Like Water for Chocolate』『Be』『Resurrection』『Finding Forever』『Black America Again』の5作品は、それぞれ異なる時代のコモンの姿を映し出しながらも、一貫して「言葉の力」と「音楽の可能性」を追求し続けている点で共通しています。

 

ジャズやソウルを基盤にした豊かなサウンド、そして詩的で知性に富んだリリックは、聴くたびに新たな発見をもたらしてくれます。

 

アンダーグラウンドからメインストリーム、さらには社会的メッセージの発信へと進化してきたコモンの音楽は、ヒップホップをより深く理解するための重要な入り口となるはずです。

 

今回ご紹介したの5作品を通して、コモンが提示してきた“本質的なヒップホップ”の魅力をぜひ体感してみてください。

 

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