
2026/04/24
バックチェリーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!

【第288回】おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご介シリーズ
退廃と情熱が火花を散らす、現代ロックンロールの最前線を駆け抜ける反逆のサウンド!バックチェリー(Buckcherry)のおすすめアルバムをご紹介!
【おすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介シリーズ】の第288回です。
今回は、退廃と情熱が火花を散らす、現代ロックンロールの最前線を駆け抜ける反逆のサウンド!バックチェリー(Buckcherry)のおすすめアルバムを5枚選んでご紹介します。
バックチェリーについて
バックチェリーは、アメリカ・カリフォルニア州アナハイム出身のハードロック・バンドで、1995年にボーカルのジョシュ・トッドとギタリストのキース・ネルソンを中心に結成されました。
80年代のグラムロックやスリージー・ロックの流れを受け継ぐサウンドを特徴とし、AC/DCやガンズ・アンド・ローゼズに通じるラウドで奔放なロックンロールを現代に蘇らせた存在として知られています。
当初は「スパロウ」というバンド名で活動していましたが、レコード会社からの指摘によりバックチェリーへ改名し、ロサンゼルスのクラブシーンで人気を獲得していきます。
その後ドリームワークスと契約し、1999年にデビュー・アルバム『Buckcherry』をリリースします。
本作からは”Lit Up”や”For the Movies”などのシングルがヒットし、アルバムはゴールドディスクを獲得するなど商業的成功を収めました。
2001年にはセカンド・アルバム『Time Bomb』を発表しますが、評価やセールスは前作に及ばず、メンバーの脱退が相次いだことでバンドは2002年に活動休止へと追い込まれます。
しかし2005年、ジョシュ・トッドとキース・ネルソンを中心に再始動し、2006年にリリースされた『15』が大きな転機となります。
“Crazy Bitch”やバラード曲”Sorry”がヒットし、バンド史上最大の成功を記録。特に”Sorry”はBillboard Hot 100でトップ10入りを果たし、幅広いリスナー層にその名を知らしめました。
その後も『Black Butterfly』(2008年)、『All Night Long』(2010年)、『Confessions』(2013年)などコンスタントに作品を発表し、ハードロック/オルタナティブロックシーンで確固たる地位を築いていきます。
メンバーは時代とともに変遷しているものの、ジョシュ・トッドは結成当初から現在に至るまで唯一のオリジナルメンバーとしてバンドを牽引し続けています。
バックチェリーの魅力は、ストレートでエネルギッシュなロックンロールと、退廃的かつ享楽的な歌詞世界にあります。
一方で”Sorry”のようなエモーショナルなバラードも高く評価されており、ハードさとメロディアスさを兼ね備えたバンドとして長年支持を集めています。
デビューから25年以上を経てもなお精力的に活動を続ける彼らは、現代ロックシーンにおける“リアルなロックンロール・バンド”の象徴的存在と言えるでしょう。
昨年の2025年には11作目となるニューアルバム『Roar Like Thunder』をリリースしています。
まだまだ衰えしらずな本格ロックンロールを届けてくれたばかりです。
それでは今回はバックチェリーのオリジナル・ アルバムから僕が好きな作品を5枚選んでランキング形式でご紹介します。
ベスト盤やコンピレーション・アルバムにライブ盤は除外しています。
まずは第5位からどうぞ。
バックチェリーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!
第5位:Buckcherry – 『Warpaint』
第5位は、2019年にリリースされた8作目のアルバム『Warpaint』です。
バックチェリーの8作目のスタジオ・アルバム『Warpaint』は、2019年にリリースされた作品であり、彼らの持ち味であるハードロックとスリージーなロックンロールを現代的にアップデートした意欲作です。
プロデューサーには『15』でもタッグを組んだマイク・プロトニコフを迎え、骨太なサウンドと洗練されたプロダクションが両立されています。
アルバムの幕開けを飾る”Warpaint”は、AC/DCを彷彿とさせるシンプルで力強いリフが印象的な王道ハードロックです。
グルーヴ感のあるリズムとキャッチーなコーラスが耳に残り、バンドの原点回帰とも言える楽曲に仕上がっています。
“Right Now”は続く2曲目に配置され、軽快なノリとラップ的なフロウを取り入れたボーカルが特徴で、従来のスタイルに新しい要素を加えた意欲的なナンバーです。
この曲はアルバムからの4thシングルとしてもリリースされました。
“Head Like a Hole”はナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)の代表曲のカバーで、原曲の持つインダストリアルな緊張感を保ちながら、よりロック色の強いアレンジで再構築されています。
バックチェリーならではの荒々しさが加わり、オリジナルとは異なる魅力を引き出しています。
本作リリースの前年にシングルとして発表されていた曲です。
リードシングルの”Bent”は、ハイエナジーで疾走感のあるハードロック・ナンバーで、キャッチーなメロディと攻撃的なギターが際立つ楽曲です。
プレイリストでも多く取り上げられたことからも、その完成度の高さがうかがえます。
アルバム中盤では、バラード色の強い”Radio Song”が際立ち、親しみやすいメロディで幅広いリスナーに訴求します。
シングルカットもされました。
他には、”The Vacuum”や”Back Down”はミドルテンポで重厚なサウンドが特徴で、バンドのグルーヴ感を存分に味わえる楽曲です。
“The Alarm”はテンポを落としたダークな雰囲気が印象的で、作品に緩急を与えています。
後半では、アップテンポでストレートな”No Regrets”がアルバムの勢いを加速させ、”The Hunger”では再びメロディアスな側面を強調します。
終盤の”Closer”と”The Devil’s in the Details”は、攻撃性とエネルギーに満ちた締めくくりとなっており、アルバム全体を力強く完結させています。
『Warpaint』は、バックチェリーの持つロックンロール精神を軸にしながらも、カバー曲や新しいアプローチを取り入れたことで、バンドの進化と円熟味を同時に感じさせる作品です。
デビューから20年以上を経た彼らが、なおも第一線で鳴らし続ける理由を明確に示した一枚と言えるでしょう。
第4位:Buckcherry – 『Confessions』
第4位は、2013年にリリースされた6作目のアルバム『Confessions』です。
バックチェリーの6作目のスタジオ・アルバム『Confessions』は、2013年にリリースされた作品で、七つの大罪をテーマにしたコンセプト性の強い意欲作です。
各楽曲が“罪”をモチーフに構成されており、ジョシュ・トッドのパーソナルな経験や内面が色濃く反映された、バンド史上でも特にストーリー性の高いアルバムとなっています。
オープニングを飾る”Gluttony”は、疾走感あふれるハードロック・ナンバーで、攻撃的なリフとキャッチーなコーラスが印象的なリードシングルです。
シングル曲の”Wrath”はタイトル通り怒りをテーマにしたヘヴィな楽曲で、荒々しいボーカルと重量感のあるサウンドが際立ちます。
一方、もう一つのシングル曲”Nothing Left But Tears”はミドルテンポでエモーショナルな側面を強調した楽曲で、アルバムの中でも感情の深さが際立つ一曲です。
中盤では”The Truth”や”Water”といったメロディアスな楽曲が配置され、バンドの持つバラードセンスが光ります。
“Greed”や”Seven Ways to Die”はダーティで攻撃的なロックンロールが展開され、バックチェリーらしい退廃的な魅力が前面に出ています。
また、”Sloth”はブルージーで重厚なグルーヴを持つ楽曲として印象的です。
終盤に収録された”Dreamin of You”は、美しいメロディが際立つバラードでシングルカットもされました。
アルバムの感情的な余韻を強く印象付ける重要な楽曲です。
さらに”Pride”や”Envy”、”Lust”といった楽曲も、それぞれのテーマに沿った多彩なアプローチでアルバム全体に統一感を与えています。
『Confessions』は、従来のパーティー色の強いハードロックに加え、内省的でダークなテーマを取り入れたことで、バックチェリーの新たな一面を提示した作品です。
ヘヴィさとメロディアスさ、そしてストーリー性を兼ね備えた本作は、バックチェリーのディスコグラフィの中でも特に評価すべき一枚と言えるでしょう。
第3位:Buckcherry – 『Black Butterfly』
第3位は、2008年にリリースされた4作目のアルバム『Black Butterfly』です。
バックチェリーの4作目のスタジオ・アルバム『Black Butterfly』は、2008年にリリースされ、前作『15』の成功を受けてバンドの勢いをさらに加速させた重要作です。
全米チャートで8位を記録し、当時の最高位を更新するなど、商業的にも大きな成果を収めました。
本作のリードシングル”Too Drunk…”は、バックチェリーらしい享楽的で過激なテーマを持つハードロック・ナンバーで、アルコールに溺れる男の破滅的な姿を描いた挑発的な楽曲です。
キャッチーで中毒性の高いリフが特徴で、バンドの“スリージー・ロック”(日本ではL.A.ロックと呼ばれることが多い)の魅力が凝縮されています。
続くアルバム1曲家の”Rescue Me”は、デイヴ・ペルザーの著書『A Child Called “It”』に着想を得た楽曲です。
本作からの3枚目のシングルに選ばれており、虐待や苦悩からの救済をテーマにした重厚かつエモーショナルなナンバーです。
力強いメロディとドラマ性のある展開が印象的で、アルバムの中でも特に評価の高い一曲となっています。
“Don’t Go Away”は、ストレートで親しみやすいメロディが際立つミドルテンポのロックナンバーです。
シングルカットもされており、切ない歌詞とキャッチーなコーラスが魅力です。
モトリークルーのあの曲とは全くの別物です。
一方、ギターのブラッシングを用いたハードの金属音から始まる”Talk to Me”は軽快なリズムとノリの良さが光る楽曲で、ライブでも盛り上がる定番曲として知られています。
アルバム全体を通してもバラエティに富んでおり、”Tired of You”はエネルギッシュなロックチューン、”Dreams”はメロディアスで広がりのある楽曲、”Child Called It”はテーマ性の強いパンキッシュなナンバーとして印象を残します。
また、”Fallout”や”All of Me”ではバンドの持つグルーヴ感が際立ち、”Rose”や”Cream”ではより感情的でソウルフルな側面が表現されています。
『Black Butterfly』は、ハードで攻撃的なロックンロールと、内省的でエモーショナルな楽曲をバランスよく融合させた作品です。
バックチェリーの持つ二面性が見事に表現されており、彼らのキャリアの中でも完成度の高い一枚として高く評価されています。
ちなみに本作の再リリース版となる「クリーン」バージョンでは”Too Drunk…” の代わりにディープ・パープルのあの名曲”Highwat Star”のカバーも追加収録されています。
全ハードロック・ファン必聴です!
第2位:Buckcherry – 『Buckcherry』
第2位は、1999年にリリースされたデビューアルバム『Buckcherry』です。
本作『Buckcherry』は、1999年にリリースされたバックチェリーのデビュー作であり、90年代後半のロックシーンにおいて失われつつあったグラムロックやスリージー・ロックの魅力を蘇らせた重要なアルバムです。
ドリームワークスから発表された本作はゴールドディスクを獲得し、バンドの名を一躍広めるきっかけとなりました。
アルバムの代表曲”Lit Up”は、爆発的なエネルギーとキャッチーなリフが印象的なハードロック・ナンバーです。
Billboard Mainstream Rockチャート1位を獲得したバンド最大級のヒット曲です。
僕はこの当時、リアルタイムでこの”Lit Up”をラジオで聴いてバックチェリーを知りました。
ラジオのDJが、「L.A.からやばいバンドが登場しました!」みたいなMCの後に始まったこの曲は、それはもう衝撃的でした!
いくら僕ら日本人がどちらかというと英語が苦手な民族であっても、まさか公共のラジオ放送で「コカ●ン大好き!」と繰り返し歌った曲が流れるなんてね…。
しかしそれ以上にこのかっこいいギターリフに魅せられて僕はすぐにバックチェリーのファンになりました。
その後、エアロスミスのミレニアム・ライブを見に行った際に前座で出演していたバックチェリーを生で観ました。
ついに出た!史上最強のミレニアム・ライヴを収録したエアロスミス2000年大阪公演のアルバム
上下関係の厳しい僕ら日本人からしたら「アメリカ人は年が離れていてもフランクな関係性でいいな~。」と「隣の芝生」を羨ましく感じることもありますが…そんなことはなかったのが当時の若かった僕は驚きました!
まさかのエアロスミスが、前座のバックチェリーだけでなくMR.ビッグまでも音量を小さくして照明も最低限にするとは…。
そして自分たちの出番にはド派手なパイロが爆発して…。
アメリカもなんだかんだで年功序列なんだな~と子供の頃に感じたライブでした。
話をアルバムの内容に戻しましょう。
一方、本作からの2ndシングルに選ばれた”For the Movies”はミドルテンポでメロディアスな楽曲であり、華やかさと哀愁が同居するバックチェリーの音楽性を象徴する一曲です。
“Dead Again”はパンキッシュでスピーディーなリフが際立つ攻撃的なナンバーで、彼らの荒々しい一面を強く打ち出しています。
本作からの3rdシングルにも選ばれた僕の一番好きなバックチェリーの曲です♪
“Check Your Head”はグルーヴ感のあるリズムとキャッチーな展開が魅力で、ライブでも映える楽曲として知られています。
シングルカットもされた曲です。
その他の収録曲も粒ぞろいで、”Crushed”は疾走感あふれるストレートなロックチューン、”Dirty Mind”は妖艶で退廃的なムードを持つ楽曲として印象に残ります。
“Lawless and Lulu”はストーリー性のある歌詞とダイナミックな展開が特徴で、”Related”や”Borderline”ではメロディアスな側面が際立っています。
“Get Back”はシンプルで勢いのあるロックンロール、”Baby”は感情的なボーカルが光るナンバー、そして”Drink the Water”はブルージーで深みのあるサウンドがアルバムに奥行きを与えています。
『Buckcherry』は、ラウドで享楽的なロックンロールとメロディアスな要素を高いレベルで融合させた完成度の高いデビュー作です。
荒削りながらも圧倒的なエネルギーに満ちており、バックチェリーの原点と魅力を余すことなく体感できる一枚として、現在でも高い評価を受け続けています。
2006年にリリースされたスペシャル・エディションもおすすめです。
こちらのCDには、オリジナル盤未収録の”Fastback 69″と、1999年のウッドストック・フェスティバル出演時の”Li Up”のライブ音源が追加収録されています。
“Fastback 69″は、日本限定のEP『フォー・ザ・ムーヴィーズEP』にも収録されていた曲です。
第1位:Buckcherry – 『15』
第1位は、2005年にリリースされた3作目のアルバム『15』です。
バックチェリーの3作目のスタジオ・アルバム『15』は、2005年にリリースされた復活作であり、バンドのキャリアを決定づけた最大のヒットアルバムです。
活動休止を経てジョシュ・トッドとキース・ネルソンを中心に再始動した新体制で制作され、結果的にダブルプラチナを獲得するなど、商業的にも圧倒的な成功を収めました。
リードシングルの”Crazy Bitch”は、過激で挑発的な歌詞とストレートなハードロックサウンドが融合した楽曲で、バンド初のBillboard Hot 100入りを果たした代表曲です。
バックチェリーの全楽曲中でも随一のキャッチ―さを持ったサビ部分が素晴らしく、ライブでも大人気の代表曲の一つです。
続く本作からの2ndシングル曲”Next 2 You”は、キャッチーで開放感のあるロックナンバーで、Mainstream Rockチャートでも好成績を記録し、アルバムの勢いをさらに加速させました。
また、3rdシングル曲”Everything”は恋愛関係の葛藤をテーマにしたエモーショナルな楽曲で、メロディアスな側面が際立つ一曲です。
U2風のディレイギターが新機軸の曲です。
4thシングル曲”Broken Glass”は疾走感と哀愁を兼ね備えたロックナンバーで、バンドの持つダイナミズムを感じさせます。
そして最大のヒット曲”Sorry”は、美しいメロディと切ない歌詞が印象的なバラードで、全米トップ10入りを果たし、バックチェリーの知名度を一気に押し上げました。
数年前まで「コカ●ン大好き!」と繰り返し歌っていたあのローカル感丸出しのバンドがここまで聴く者誰しもの琴線に触れるような素晴らしいバラード曲を作るようになるなんて…感動ものの名曲です。
アルバム全体も非常に完成度が高く、”So Far”や”Out of Line”はストレートなロックンロールの魅力を体現し、”Carousel”はグルーヴィーで中毒性のある楽曲です。
“Sunshine”や”Brooklyn”ではメロディアスな要素が強調され、”Onset”はダークで重厚な雰囲気を持つナンバーとして印象に残ります。
『15』は、ハードで享楽的なロックと繊細なバラードを高次元で融合させた作品であり、バックチェリーの真骨頂を体現した一枚です。
再起を懸けた作品でありながら、その完成度とヒット性によってバンドを再びロックシーンの中心へ押し上げた、まさにキャリアの転換点と言えるアルバムです。
以上、【バックチェリーのおすすめアルバムを5作品選んでランキング形式でご紹介!】でした。
ここまでご紹介してきた『Buckcherry』『15』『Black Butterfly』『Confessions』『Warpaint』の5作品は、それぞれの時代におけるバックチェリーの魅力と進化を如実に表しています。
デビュー作『Buckcherry』における荒削りで衝動的なロックンロール、復活作『15』で確立された圧倒的なヒットセンスとメロディアスな表現力、そして『Black Butterfly』以降に見られる完成度の高いサウンドと多彩なアプローチ…さらに『Confessions』ではコンセプト性を強め、『Warpaint』では円熟味と新たな挑戦を提示するなど、彼らは常に進化を続けてきました。
ハードで享楽的なロックから、内省的でエモーショナルな楽曲まで幅広く網羅するバックチェリーの音楽は、時代を超えて多くのリスナーを惹きつけ続けています。
今回ご紹介した5枚のアルバムを通して、その本質と魅力をぜひ体感してみてください。
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